ロボット掃除機「ルンバ i7+」レビュー。最高峰モデル「980」と比較してわかったメリット・デメリット
ロボット掃除機を使い始めてから、早くも4年。
今ではロボット掃除機がない生活なんて考えられないほど、毎日のように愛用しています。
日々の掃除に欠かせないiRobot「ルンバ980」ですが、1つだけストレスになる不満点が・・。
しかし、そんな不満点を一気に吹っ飛ばしてくれる機能を搭載したモデル「ルンバi7+」が登場しました。今回、3年ぶりに思い切って買い換え!
自動ゴミ収集機付「ルンバi7+/i7」が新登場!ダスト容器30杯分ものゴミを収納できてゴミ捨て不要と掃除がラクに
実際に使ってみてわかった「ルンバ980」と「ルンバi7+」の比較、メリット・デメリットをご紹介したいと思います。
「ルンバ980」を使っていてストレスだった1つの不満点
iRobot社の「ルンバ980」は、カメラとセンサーを駆使して家中の掃除をしてくれる最高峰シリーズ。各社のロボット掃除機と比較しても、No.1にハイグレードなモデルです。
スマホで掃除の予約をしておけば、毎日決まった時間に走り、リビングから寝室、玄関など家中を掃除してくれる賢いお掃除ロボットです。
自分で掃除機をかけるより数倍掃除がラクになり、ベッドの下のホコリも見たことがないほどキレイに保ってくれています。
ただし!1つだけ使っていて不満だったこと、それは、
ダスト容器のゴミを捨てるとき、ゴミが舞い散ってしまうこと!
掃除機のために掃除をしなければいけないのです。
掃除したくないからロボット掃除機に任せているのに、手を使わずゴミ箱の上で叩いて取り出すと、細かいホコリがふわぁ〜って舞うし、これがめちゃくちゃストレスに(泣)
こんな不満を見事にクリアにしてくれたのが、今回のゴミ自動収集機能がついた「ルンバi7+」。不満ばかり抱えて使っていた私にとって、まさに救世主とも言えるのです。
「ルンバi7+」の画期的にスゴいところはこの2つ
私の長年の不満を払拭してくれたのが「ルンバi7+」ですが、このモデルのスゴいところは以下の2点です。
1.掃除終了後、ダスト容器に集めたゴミを自動で吸引
「ルンバi7+」の最も大きな特徴と言えるのが、ダスト容器のゴミを自動で捨ててくれる機能です。
充電器(クリーンベース)には、ルンバ本体のゴミを集めるための紙パックがセッティングされており、掃除が終わったら自動でルンバが集めてきてくれたゴミを収集してくれるのです。
どうやってゴミを自動で捨ててくれるのか、とても気になりますよね。
実際に動画を撮りましたのでご覧ください。
自分で充電台にトコトコ入っていく姿がとてもかわいらしく、まるでルンバのおうちに入っていくかのよう。お散歩して泥だらけになった体を、ぐんぐん洗ってくれちゃうのです。
充電器の中に入っているのが、こちらの密閉型の紙パック。今までは2〜3回走らせたら、こんもり詰まったホコリを捨てなきゃいけなかったのに、i7+は約30回に1度でOK!
約1ヶ月間、ゴミ捨てのことを一切考えなくていいのが「ルンバi7+」の最大級のメリットなのです!
紙パックはまるごと取り出してポイッと捨てられることで、手も汚れないし、ホコリも舞い散らないし、手軽でストレスフリー。ルンバの進化ってすさまじいです。
約1ヶ月間走った後の紙パックがこちら。我が家の場合は、まだまだ余裕でゴミが入りそう・・。
紙パック単体の重さが約38g、1ヶ月ゴミを吸い取った後は約82gですので、約44gのゴミを吸い取ることができました。
公式では1ヶ月に1度の交換が目安と書いてありますが、大量にゴミが落ちてない限り、3ヶ月に1度のペースの交換で十分OKです。
ダスト容器も毎回こんなにキレイだから、気持ちがいい!
「掃除のことはロボット掃除機に全部お任せしちゃいたい!」という人には、まさに喉から手が出るほど欲しい機能と言えるでしょう。
2.自分が指定した部屋だけを掃除してくれる
ゴミを自動で吸引してくれるだけでも画期的な機能ですが、進化したナビゲーションシステム「iAdapt3.0」により、センサーとカメラを使って家全体の間取りを把握。どの部屋をいつ掃除するか自由に設定ができます。
iRobotアプリでスマートマップを作成します。部屋の境界線を指でクルッと回したり伸ばしたりと、ちょっとコツが必要ですが、慣れるととても簡単!
部屋の名前を自由に付ければ、自分だけのオリジナルスマートマップが完成します。
「子ども部屋だけ、今すぐ掃除してほしい!」というときに、アプリから部屋の選択をすれば、1部屋だけをいち早く掃除することが可能です。その部屋に向かってまっしぐらに向かっていきますよ。
毎日、毎日、がむしゃらに家全体を掃除しなくても良くなった分、掃除時間や充電時間、さらに電気代も節約することができちゃうのです。
スケジュール機能から曜日別に掃除エリアのスケジュールを設定しておけば、効率的に家中を掃除することが可能です。
最初に設定しておけば、自分でボタンを押すことなく、家全体の掃除を自分好みに自動化することができるのです。
最高峰モデル「ルンバ980」と「ルンバi7+」の違いを比較
2つの画期的すぎる機能を持った「ルンバi7+」が登場したことで、「ルンバ980」は廃盤に。このタイミングで、ルンバ980の特売セールが起こる可能性もあります。
980の方が優れている点もあるので、こんなに充実した機能はいらないという方には、購入のチャンス到来かも?!
「ルンバi7+」と「ルンバ980」の主な違いを比較してみましたので、機能的に問題ない人は980の選択も考えてみてください。
1.自動ゴミ捨て・指定した部屋のみ掃除機能はi7+
「ルンバi7+」の2つの新機能は、当然のことながら980では使えません。ゴミ捨てもルンバがやってほしい、指定した部屋のみ掃除してほしい!という人は、i7+がおすすめです。
ただ、ナビゲーションシステムに関しては、980も高機能なiAdapt2.0を搭載。間取りは記憶できませんが、複数の部屋全体を掃除してマップで報告してくれる機能は使えます。
2.最大稼働時間は980の方が長い
新しい機種のほうが稼働時間が長くなるのでは?と思いがちですが、最大稼働時間はi7+が75分、980が120分と、なんと980のほうが45分も長く動きます。
部屋全体を毎回まんべんなく掃除したい!という人は、980のほうがおすすめです。
3.カーペットブースト機能は980のみ
ルンバ980はセンサーを使用して、床の種類を自動で感知し、床の状態に合わせて吸引力をアップさせる「カーペットブースト機能」が搭載されています。
特にカーペットが多い家の場合は、980のほうがよりキレイに掃除できるでしょう。
4.洗えるダスト容器
ルンバでダスト容器が水洗い可能になったのは、「ルンバe5」からです。
ダストカットフィルターさえ取り外せば、容器の中まで丸ごと水洗いができ、ホコリのないキレイな状態で使うことができます。
「ルンバ980」は、本体・ダスト容器ともに水洗いすることができません。ダスト容器も清潔に保ちたい人は、i7+のほうがおすすめです。
家全体を効率的に掃除したい!畳やフローリング、カーペットなど床の状況に応じて掃除してほしい!2つの新機能なんていらないわ!という方は、ルンバ980のほうが断然お得です。
「ルンバ980」でも十分に満足できるモデルです。今後は在庫限りになりますので、購入を検討されている方はお早めに。
ルンバi7+を実際に使ってわかった5つのデメリット
「自動でゴミを吸い取ってくれて、掃除するエリアも指定できるなんて完璧すぎるロボット!」と絶賛したくなりますが、実際に使ってみてわかった、気になる5つの点はこちらです。
1.クリーンベースが大きすぎて場所を取る
ゴミ捨ての自動化ができる点は素晴らしいのですが、クリーンベースの存在感がハンパないです。
サイズは奥行き39cm×幅31cm×高さ49cmもあり、980の充電台と比較すると、いかに存在感を放っているかがよくわかります。
ルンバ自体も直径35cmもあるため、2つを連結して置くとなると、置き場所をかなり考える必要があります。
2.自動ゴミ捨て時の音がかなり大きい
動画を見ておわかりかと思いますが、ゴミを自動で吸引するときの音がけたたましいです。ルンバが走っている音よりも数倍気になる音が約10秒間ひびき渡ります。
騒音計で測定してみたところ約85〜88dbと、地下鉄の車内やブルトーザーの音に匹敵するぐらい「うるさくてガマンできない」レベルの音が検出されました。
「自動でゴミを吸い取ってくれるんだから、音ぐらいガマン!」と思ってないと、かなり気になってしまうレベルかもしれません。
3.紙パック代がかかる。しかも結構高い
約30回分保つクリーンベースの紙パックですが、消耗品であるため交換する必要があります。
交換用紙パックは3枚セットで2,138円(税込)。1枚あたり約713円もすることに。約30回分ですから、1ヶ月あたりお昼代1回分ほどの維持費がかかることになります。
紙パック式の掃除機ですと、10枚入りで700〜800円で販売していますので、ルンバの交換用紙パックがいかに高いかがわかります。
自動でゴミを吸引してくれるわけではありませんが、ゴミが舞い散るのがイヤ!本体代も消耗品代も節約したい!という方は、紙パック式の掃除機を検討してみましょう。
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4.コード類が多いと絡まって進んでくれない
今までいろんなルンバシリーズを使ってきましたが、「ルンバ980」になってからはコード類と絡み合って止まっていることがほとんどなくなりました。
しかし、コード類が渦を巻いているような地帯ではルンバがなかなか思うように動かず。「e5」から改良されたゴム製のデュアルアクションブラシでも、コード類はなかなかの難点ポイントのようです。
i7+だけのデメリットではないのですが、ロボット掃除機全般的にコード類には非常に弱いです。
私はコード類の巻き込みを防止するため、ケーブル収納ボックスを使っています。中にタップが収納できるため、床がスッキリして非常に便利!
ケーブル固定用のクリップと併用することで、ルンバがコード類と絡むことがなくなり、スムーズに掃除ができるようになりました。
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5.史上最強に本体代が高い
交換用の紙パックも高いですが、それ以上に本体代もかなり高いです。980で12万円もするのに、i7+はそれ以上に高い14万円もします。
自動ゴミ捨て機能はありませんが、i7+と同じ吸引力、部屋を指定して掃除したいという方は、「ルンバi7」も検討したほうがいいです。i7+より4万円ほど安く購入できます。
ルンバは性能面では申し分ないのですが、デメリットは「音」「本体」「価格」の3つが高いこと。そんなデメリットをくつがえし、「静音」「スリム設計」「低価格」と三拍子揃っているのが、「Anker」のロボット掃除機です。
ルンバのように高性能に走るわけではなく、縦横無尽にランダムに走りますが、デザインも素敵ですし、静音設計で1〜3万円台で買えてしまうほど激安ですので、ぜひ検討してみてください。
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ルンバ史上最高峰モデルで最高に高いけれど、それだけ価値あり!
「ルンバi7+」はダスト容器から自動でゴミを吸い取ってくれますし、部屋も指定して掃除することができることで、ロボット掃除機の中でも最新の技術がギュッと詰まった画期的なお掃除ロボットということがわかりました。
しかし、本体も消耗品もかなり高額であることで、便利なものを得るということはお金が減るというデメリットがあることもわかりました(汗)
個人的に、クリーンベースがない「ルンバi7」に10万円を投資するなら、あと3万円足して「ルンバi7+」を購入したほうがいいと思います。ただし、置き場所はよく確認してみてくださいね。
ゴミ捨てぐらい自分でやるわ!という方は、i7+はかなりのオーバースペックになってしまいますが、あのホコリだらけのダスト容器を触らなくてもいいと考えたら、掃除が数倍楽しくなったのも事実です。
こんなにロボット掃除機を動かすのが楽しくなったのは、使い始めてから初めての経験かも!
ゴミ捨ての自動化で、心にも時間にもゆとりを持ちたい方は、「ルンバi7+」をぜひ検討してみてくださいね。
ロボット掃除機「ルンバi7+」はレンタルも可能!買う前にお試しを
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