インフルエンザ・花粉症・肌のかさつき対策に!適切な加湿器を選ぶポイント

インフルエンザに花粉症に、白く粉吹くカサカサ肌。
外が次第に寒くなって暖かくなる時期までは、高熱・鼻水・鼻づまり・目のかゆみ・肌のカサつきなど、あらゆる症状に悩まされることが多いですよね。
日々手洗い、うがい、バランスのよい食事や運動、ストレスをためないことも大切ですが、インフルエンザ・花粉症・肌のかさつき対策には加湿が重要なポイントになります。
でも、加湿器って色々ありすぎて、どれを選んだらいいのか迷ってしまいますよね。
そこで、本格的なシーズンを迎えてあらゆる症状に負けないために、加湿の有効性と適切な加湿器の選び方のポイント、おすすめの加湿器をご紹介したいと思います。
そもそもインフルエンザ対策に加湿って有効なの?
「インフルエンザ対策に加湿が有効って聞くけれど、本当に効くのかしら?」
そもそも加湿がインフルエンザ対策になるのか疑問ですよね。私自身も、インフルエンザにかかったときに疑問を抱いていたぐらいです。
何人かのお医者さんに対策法を聞いたのですが、「ワクチンを摂取することも大切ですが、何よりも部屋の中を加湿してください」と。
空気が乾燥してくると、喉の粘膜を守る機能が低下し、インフルエンザにかかりやすくなるのだとか。
インフルエンザウイルスは湿度に弱いため、相対湿度を50〜60%に上げることで、生存率が急激に低下すると言われています。
参照PDF:相対湿度と微生物の相関図
しかし、湿度が高くなりすぎるとカビやダニ、結露などの原因となるため、部屋に加湿器を置いて40〜60%の間に湿度を調整することが最適湿度とも言われています。
加湿器だけではなく、手や顔をきちんと洗い、水やお茶を適宜飲んで、口の中を潤しておくことも大切なのだそう。症状がでたら、きちんとお医者さんに受診して検査もしてみましょう。
花粉症にも加湿って有効なの?
インフルエンザウイルスには加湿が有効なのはわかりましたが、果たして花粉症にも加湿は有効なのでしょうか?
実は花粉症にも加湿が有効なのです。(参照PDF:空気清浄機より加湿器が有効 花粉症対策の最新知識「日本経済新聞」)
空気が乾燥することで、のどや鼻・目の粘膜が傷つき正常な働きをすることができず、花粉症の症状が悪化する原因となります。
低湿度になることで、浮遊花粉レベルが高くなり、加湿器を使用することで空気中を浮遊する花粉は水分を吸った重みで床に落とすことができます。
インフルエンザ対策と同様に、40〜60%の適正湿度を保つことで鼻の内側などの粘膜を守り、花粉の落下を早めることができます。
しかし、加湿は1つの手段であり、落とした花粉はしっかり拭き取らないと再度空中に舞ってしまう可能性も。空気清浄機や掃除機の活用、濡れたぞうきんでのお手入れも大切です。
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加湿器を選ぶときは「必要な加湿量」を知ろう
加湿が大切なことがわかったところで、次に加湿器の選び方のポイントです。
単純に部屋の広さだけを基準に選んでしまうと「なかなか湿度が上がらない」ということにもなりかねません。
環境に適した加湿器を選ぶには「必要な加湿量」を知り、その加湿量に見合った「加湿能力」をもつ加湿器を選ぶことが大切です。
一般的によく使われる加湿量の数値と、それに対応する部屋の広さの目安はこちらです。
和室 | 洋室 | 部屋の目安 | |
---|---|---|---|
300mL/h | 5畳 | 8畳 | 個室 |
500mL/h | 8畳 | 14畳 | リビングや居間 |
700mL/h | 12畳 | 19畳 | LDKなどの大きめの部屋 |
900mL/h | 15畳 | 25畳 | かなり大きめの部屋、オフィス |
加湿能力は「ml/h」(毎時○○ミリリットル)や「kg/h」(毎時○○キロ)の単位で表されます。「1,000ml/h」であれば、1時間あたり1,000mlもしくは1.0kgの水蒸気を空気中に放出できるという意味です。
この値が大きくなればなるほど一度に加湿できる能力が高くなり、より広い部屋の加湿ができます。
ただし、「大きい方がよく効きそうだから!」という理由で買っても、加湿能力が高くなればなるほど本体のサイズも大きく重くなります。
季節家電だけに、使わない時期は保管しておく場所も考慮しなければなりません。
どの部屋のどの場所に加湿器を置くのかをよく考えてから、購入を検討しましょう。
加湿器はお手入れやメンテナンスのしやすさにも気をつけたい!
加湿器の加湿能力も大切ですが、加湿器は買ってからのお手入れがとても大切。お手入れを怠ると加湿性能の低下や雑菌の飛散にもつながります。
加湿器のお手入れでチェックしておきたいポイントはこちらです。
1.タンクへの給水・排水はしやすいか?
タンクへの給水は日々行いますので、取りはずしがしやすいタイプを選ぶことがポイント。取りはずしができない場合は、給水しやすいかをチェックしましょう。
タンクが縦長のタイプは蛇口の下に入らなかったり、斜めに給水するようになる可能性もあります。
タンクは長時間ためっぱなしにしておくと、カビや雑菌が繁殖し悪臭の原因となる場合が。タンクの排水のしやすさも確認するようにしましょう。
2.フィルターのお手入れや交換のしやすさ
加湿方式によりフィルターのお手入れ方法は異なりますが、交換の有無や頻度、着脱のしやすさなどはチェックしておいたほうがいいでしょう。
交換不要なフィルターでもお手入れは1〜2週間に1度は必要です。フィルターのお手入れや交換を怠ると、加湿能力の低下、雑菌の飛散につながります。
加湿器はお手入れがしやすく、加湿能力の高い加湿器を選び、家に置く加湿器の台数を減らしてお手入れの負担をできる限り減らしていきましょう。
4種類の加湿方式の中で、もっともおすすめの加湿タイプはこちら
加湿器は、スチームファン式、気化式、ハイブリッド式(加湿気化式)、超音波式の4種類の加湿方式があります。
それぞれ一長一短あり、加湿器を置く目的や用途に合わせて選ぶことが大切ですが、4種類の中から私が選んだ基準はこちらです。
- 加湿能力は低めで部屋が冷える「気化式」は除外
- 加湿量が多く結露が心配な「スチーム式」は除外
- 除菌機能がないと衛生的に不安な「超音波式」は除外
消去法ですが、加湿器は「ハイブリッド式」を選んでいます。ハイブリッド式は、気化式よりも加湿する能力にすぐれ、水が蒸発しにくい低温下での加湿も期待できます。
デメリットとしては本体価格が高価になりがちなこと、気化式と比べ電気代がかかるなど、コスパ面が悪いことですが、お手入れや加湿能力のことを考えると「ハイブリッド式」がおすすめです。
おすすめの加湿器の選び方。ハイブリッド式、気化式、超音波式、スチーム式の違いを知って最適な1台を選ぼう
たくさんある加湿器の中で、おすすめの厳選機種はこちら
加湿器には、机に置けるミニサイズから、除菌・殺菌・脱臭・空気清浄機能、湿度コントロールをする自動運転機能、さらにアロマ機能など、さまざまな便利機能をもつ製品があります。
こうした付加価値がついた製品もありますが、LDKに置けるタイプで、お手入れのしやすさ・加湿能力などを考えて選び抜いた1台は、シャープのハイブリッド式加湿器「HV-H55」です。
タンクからの給水もできますが、加湿器の上から水を注いで給水することができるのです。タンクの高さも低くて使いやすく、シンクでも給水しやすいのがポイントです。
心配なお手入れですが、すべてのパーツがはずせて丸洗いOK!内部までしっかり拭いてお手入れができます。約60分で加湿フィルターを温風乾燥できるため、清潔に収納することが可能です。
しかも「エコモード」でヒータレス仕様。1日8時間×30日使用した場合、強運転時が約2,180円に対し、エコモードは約230円と約90%も電気代がお得!
シャープのハイブリッド加湿器は、タンクの給水がしやすい、お手入れしやすい、電気代が安いと、三拍子そろっていておすすめです。
[加湿量]リビングや居間に置きたい人におすすめ
花粉症にお悩みの方で空気清浄機能も欲しければ、同じくシャープの加湿機能つき空気清浄機がおすすめです。
薄型スリムデザインで場所を取らず、花粉の粒子もキャッチする静電HEPAフィルター搭載。10年間交換不要とお手入れ面でもラクな点がうれしいところ。
プラズマクラスターイオンが静電気を除去しながら、効率よく集じんしてくれます。
Amazonや楽天市場などのショッピングサイトでも、このシャープの加湿空気清浄機は毎年1位か2位に食い込むほど安定的な人気商品です。
新しい型番もでてきたりしていますが、ほとんど機能は変わらず。1万円台の旧機種でも性能は十分なぐらいです。
私も実際に使っていますが、運転音も静かで花粉の時期は特に重宝しています。
加湿器と空気清浄機を別々に買うぐらいなら、この1台で部屋の中をスッキリさせちゃいましょう。
最適な加湿器を選んでインフルエンザ・花粉に打ち勝とう!
加湿器はペットボトルのキャップ部分に取り付けて使う手軽なタイプから、除湿も空気清浄もできる本格的なタイプまでありますから、頭を抱えて悩んでしまう家電の一つです。
いろんな加湿器を見ていると、いろんな機能が欲しくなってしまい、値段も跳ね上がっていってしまいます。効果を期待して加湿能力が高すぎるものを買うと、カビやダニ、結露の原因にも。
小さい個室やオフィスなどで活用するだけなら、机に置くタイプでも十分活躍することでしょう。
ポータブル卓上加湿器は「Aoolife 加湿器」がおすすめ。ミニサイズ&サイレント加湿でオフィスでもOK
加湿だけだと落とした花粉が飛び散るのが心配、収納スペースが心配という方は、除湿・加湿付き空気清浄機があれば1台3役でとても便利です。
加湿空気清浄機おすすめランキング2019。シャープ、パナソニック、ダイキン3社比較した中でどれがいい?
つらい症状から防いでくれるのが加湿器。12〜1月はインフルエンザ、2〜3月は花粉対策、秋から冬にかけて肌のカサカサ対策と、意外と長く使えるのが加湿器の魅力です。
自分がどんな用途で使いたいのか、しっかり考えながら、最適な一台を選んで、肌のうるおいを保ちつつ、インフルエンザ・花粉の飛散に打ち勝つようにしたいですね。
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