象印 自動圧力IH鍋「煮込み自慢」を使ってみた。無水調理や予約調理もできて電気代もほとんどかからず
毎日のように家事と育児で忙しくてヘトヘト。
おうちに帰ってきたら、温かいご飯ができていたら、一気に疲れなんて吹っ飛んでしまいそうですよね。
最近は材料と調味料を入れて、ボタンを押すだけのほったらかしで料理ができる電気圧力鍋がどんどん出てきています。
保温能力で定評のある象印にも「煮込み自慢(EL-MB30)」という、自動圧力IH鍋があるのをご存知でしょうか?
忙しくて時間が欲しい人&料理作りをラクしたい人必見!
象印の自動圧力IH鍋の特徴と、今回実際に作ってみたメニューをご紹介しちゃいますよ。
象印 自動圧力IH鍋「煮込み自慢」の付属品と本体の特徴はこれ!
「煮込み自慢」を購入すると、本体以外についてくる付属品はこちらです。
- 蒸しカゴ
- 計量カップ
- レシピブック
- メニュー番号ガイド
蒸しカゴは、茶碗蒸しやシュウマイなどを作る時に使います。
本体はこちら!何だろうこの形?下の部分が大きくて、面白い形をしています。
左側が自動圧力IHなべで、右側が象印の炊飯器です。炊飯器と同じような形で、並んでいたら迷ってしまうぐらい(笑)
本体の重さは約7kgですが、両手で持てば、何とか持ち運べるぐらいの大きさです。
開閉はワンプッシュでラクに開けることができ、ボタンも「自動」「手動」「保温」ボタンや、スタートボタン、メニュー番号選択、予約ボタンととてもシンプル!
液晶画面も文字が大きくて、とても読みやすい大きさです。
ふたを開けると、炊飯器のように内ぶた、取っ手がついた鍋がついています。
1.5L調理が可能なステンレス製の鍋は、最近流行りの南部鉄器のように重たくなく、片手でも持てるぐらいの軽さ。
炊飯器と同じぐらいの大きさで、とても持ちやすいです。
この中に材料と調味料をいれて、メニュー番号を選んでボタンを押すだけ。おいしい料理がボタンひとつでラクラク自動でつくれちゃうのです。
レシピブックを見ながら色んな料理を作ってみた
早速ですが、レシピブックを見ながら色んな料理づくりに挑戦してみることにしましょう。
肉まで柔らかい!ビーフシチュー
牛肉、切ったじゃがいもやにんじん、玉ねぎやトマト、赤ワイン、デミグラスソース、固形スープの素を鍋の中に入れます。
「自動」キーを押し、「無水調理」を選択。矢印キーで「メニュー番号63」を選択し、「スタート/再加熱」キーを押します。
約1時間後に、ゴロゴロ野菜たっぷりのビーフシチューが完成しました。
私が買った牛肉が安くてかたいお肉だったからか、やや固さが残っていました。
若干水分多めで味が薄くなりましたが、野菜が溶けてしまうことなく、ゴロッと野菜の形がしっかりと残った、おいしいビーフシチューが完成しました。
材料を全部きざんで入れるだけ!ドライカレー
玉ねぎ、にんじん、ピーマンは細かく刻み、牛ひき肉、レーズン、赤ワイン、ケチャップやバター、カレー粉、ガラムマサラ、コンソメ、塩コショウを全部入れるだけ!
自動メニュー「無水調理」で「メニュー番号47」で調理スタート!
約40分後、フタを開けたらそれらしき料理が!
シャープの「ヘルシオホットクック」のように、混ぜる機能がないため混ざらないのです。後から手動で混ぜる必要があります。
無水でも、こんなにたっぷり水分がでてきます。
カレー粉で作るととても辛いのですが、柔らかいレーズンが甘さを添えており、とてもまろやかに仕上がっていました。
大根しみしみ!豚バラ大根
食べやすい大きさに切った豚バラと、イチョウ切りにした大根を入れ、しょうゆ、みりん、酒、砂糖、だしの素を入れます。
混ぜる時は手動で混ぜるようにします。
自動メニュー「無水調理」で「メニュー番号48」を選択してスタート!
大根からたっぷり水分が出てお肉を柔らかくし、うまみがしっかり染み込んでいるのがわかります。
これは絶品!
象印のすごいところは、かき混ぜなくてもしみこむ「可変圧力」です。加圧と減圧をくりかえし、だしに浸かっていない部分まで味をしみこませることが可能です。
ガスで調理するときに必要な落しぶたや、具材をかき混ぜる手間もいりません。
大根の中まで染み込んでいて、とてもおいしかったです。
予約調理でカレーライスを作る!
定番のカレーライスも作ってみましょう。
じゃがいも、にんじん、玉ねぎを食べやすい大きさに切り、今回は牛肉ではなくお得に買った鶏もも肉を入れることに。りんごとはちみつ、バーモントカレーで作ります。
「おうちに帰ってきたら、熱々のカレーが食べたい!」
今回は予約調理で作ってみることに。
予約調理は、最大12時間後まで予約が可能です。予約をスタートさせると、しばらくして加熱調理がはじまり、設定した時刻に食べごろに仕上げてくれます。
朝の7時に11時間後の18時に仕上がるようにセットしたら、こんなにゴロゴロ野菜がたっぷり入ったカレーライスが完成!
予約でできあがったメニューは、自動的に保温に切り替わり、最大12時間保温してくれます。
温度を計測したら、86〜87度です。熱々ではありませんが、食べやすい熱さです。
帰ってから鍋を開けるだけで、できたてのカレーライスを食べられるなんて、本当に幸せです。
無水でホクホク温野菜も簡単に作れちゃう
鍋にお湯を沸かして作る温野菜も、とっても簡単に作れちゃいます。
ブロッコリーときのこは「無水調理」のメニュー番号58で、さつまいもは「温度調理」のメニュー番号22でスイッチオン!
こんなにホクホクの温野菜が完成しました!
水を入れなくても、野菜の水だけで作れちゃうなんて、本当にスゴイですね!
無水調理で鶏もも肉のトマト煮も作れちゃう!
無水調理で鶏もも肉のトマト煮も作れちゃいます。
鶏もも肉、トマト缶、にんじん、たまねぎ、じゃがいも、しめじ、コンソメキューブ3個、塩、コショウを入れて、「無水調理」のメニュー番号46で作ります。
付属のレシピ集には載っていない、私のオリジナルメニューですが、できあがりを開けてみたら、
いっぱい水分がでている!
無水なのに、こんなに野菜からの甘みがたっぷりでたトマト煮が完成しました!
何杯でもおかわりしたくなるような煮込み料理が、あっという間に完成してしまいました。
スイーツも作れちゃう!バナナケーキに挑戦
レシピブックには載ってなかったのですが、冷蔵庫に真っ黒になったバナナがありましたので、バナナケーキを作ってみることに。
バナナをフォークでつぶし、砂糖、卵、牛乳、ホットケーキミックスを入れてよく混ぜ、バターと小麦粉を塗った鍋に入れます。(クッキングシートでもOKです)
今回はレーズンも一緒に入れてみましたよ!
スポンジケーキのメニューがないため、パンを焼く時と同じく「メニュー番号43」で焼いてみます。
おぉ〜!ふわっふわのバナナケーキ!
バナナのあま〜い香りが部屋中にいっぱい広がって、幸せな気分に。
バナナと干しぶどうの甘さが、口の中でいっぱいに広がります。
材料を混ぜて入れるだけで、どこにも売っていない世界に1つだけのオリジナルケーキができあがりました。
クリーニング機能でにおい取り!お手入れ方法も簡単
「カレーのにおいが残ってる。これじゃあ他の料理もカレー味に!」
においがきつい料理をした後は、結構なにおいが残ります。特にカレーを作った後は、フタを開けるのがイヤになってしまうほど・・。
実はクリーニング機能がついており、鍋に水を適量入れて「クリーニング」ボタンを長押しすれば、中のにおいをある程度取ってくれます。
お手入れ方法は、炊飯器とほぼ一緒です。
内ぶたを水洗いし、なべも台所用洗剤で洗うだけ。内ぶたをはずして洗う手間はありますが、フライパンのようにギトギトになって焦げを落とす必要もないです。
ただ焦げついてしまった汚れは落ちにくいです。スポンジはメラミンスポンジを使うようにすると、傷つくことなく焦げつきもキレイに落としてくれるでしょう。
気になる電気代はどれぐらい?
これだけ高火力だと、気になるのが電気代です。
「煮込み自慢」の消費電力は1,200Wです。IHタイプですから、消費電力はやや高めですね。
全国家庭電気製品公正取引協議会で定めている1kWhあたりの電気代を27円として計算すると、1時間あたり約32円です。1か月(30日)使うと約960円かかります。
と言っても製品によって若干違ってきます。正確な電気代が取説にもネットにもどこにも載っていませんでしたので、象印に問い合わせて聞いてみました。
カレーを作る1つの工程で約7.5円とのことです。1ヶ月間カレーなどの煮込み料理を作り続けると約225円。カレー1箱分の値段ぐらいですね。
圧力のかけ方で消費電力が変わるからか、とてもお安くできることがわかります。
保温中は40Wと、1時間あたり1円ぐらいしかかかりません。
たしかに電気代がかかるため節約といえるかどうかはわかりませんが、フライパンを使用してもガス代がかかりますし、この金額は手間賃と思っておいた方がいいでしょう。
デメリットは場所を取ることとデザイン
デメリットになるかどうかですが、どうしても気になるのがデザインです。
なんだろ?この茶色くて和風のデザイン・・。
個人によって好みは分かれるかと思いますが、どことなく料理が得意なお母ちゃん的なイメージがするのは私だけでしょうか?
でも落ち着いた色で、どんなインテリアにも馴染むメリットもあります。
反対に、シャープのヘルシオは赤くてシルエットが美しくて、どことなく洗練されたイメージがあります。
都会的なマンションのシステムキッチンにぴったりな感じ。
ただし、象印の方は1.5Lで炊飯器ぐらいの大きさですが、シャープには1.6Lの他に2.4Lの大容量タイプがありますが、本当に大きいです!
キッチンに置くスペースを確保しないと、邪魔になって仕方がありません。
大家族でたっぷり料理を作りたい人には適していますが、時短圧力なべには置き場所をキチンと確保しておくことが大切です。
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「煮込み自慢」は混ぜなくても染み込む!忙しい人におすすめ
混ぜるパーツがないと混ざらないのでは?と心配になってしまいますが、象印のすごい所は、かき混ぜなくてもしっかり味が染み込むことがポイントです。
とくに、大根には深くしみこみ、びっくりするぐらいおいしい仕上がりでした。
肉じゃがをガスの圧力鍋で作ると、フタを開けたらじゃがいもがなくて「肉にんじん」になっていることがありますが(汗)、切った大きさのじゃがいもが残っていたときは感動してしまいました。
象印 自動圧力IHなべ「煮込み自慢」がおすすめな人
- 家事や育児や仕事に忙しくて料理時間が取れない
- じっくり染み込んだ煮込み料理が食べたい
- 落ち着いたデザインの家電が好み
- 朝に予約をセットして、夜は何もしたくない
煮込み料理に強いのが「象印」と言った印象です。やさしい圧力で煮くずれせずにじわーっと染み込んでいくことが特徴です。
材料を入れてボタンを押したら、帰ってきたら料理ができあがっているうれしさ!
料理づくりに悩んでいたら、ぜひ自動圧力IHなべに頼りに頼って、毎日の食卓に笑顔をたくさんもたらしましょう。
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