夏休みの宿題代行サービスに依頼殺到だと?!アルバイト求人も高単価!同じ子を持つ親として思うこと
夏休みの小2の宿題って「こんなに少ないもの?」と、先日は思っていました。
小学生の夏休みの宿題ってこれだけ?自由研究って低学年ってないの?我が家が夏休みにやらせた
しかし、テレビで取り上げられていた「宿題代行」なるサービスを知って、ただびっくりしてしまったのです。
小2の我が家にとってまだ宿題の量は少ないという認識は、非常に甘い予測ということに気が付かされたのです。
宿題代行業への依頼数は2014年度に比べて5倍に増えたというから、ただもうびっくりなのです。
この「宿題代行」って、一体何をしているところなのでしょうか?
宿題代行業って一体なに?
宿題代行業は一体どんなことをやっているかというと、小中学生の宿題を請け負って代わりに解いてくれるという驚きのサービスなのです。
いまや全国に15〜16社ほどあります。
当然のごとく、夏休みや冬休みなどの長期休校中に依頼が殺到するのです。
長期休暇中の宿題と言ったら、ドリルや作文、お絵かきや工作、そして自由研究など多岐に渡ります。
子どもたちの代わりに宿題をやってあげよう、その代わりにお金をいただいくよという所が宿題代行という所なのです。
でもなぜここまで代行業への依頼が殺到しているのでしょうか?
宿題代行業がここまで依頼が殺到している理由とは
なぜここまで宿題代行業に依頼が殺到しているのか?
それは夏休みの間は夏期講習などの塾や中学受験などの受験対策に専念させたいと思う親心があるからなのです。
他に遊び過ぎてしまって、宿題が新学期に間に合わないからという依頼もあるようです。
親が手伝えばいいと思うのですが、それもイヤという親がいるということでしょう。
当然のことですが、子供が自ら「宿題代行業」に依頼することなんてありえません。
依頼主は子ども自身ではなく、親が依頼主となって依頼するようです。
子ども自身は親に依頼を代行してもらい、代行業者に宿題を代行してもらい、受験勉強に専念できる環境になっていくのです。
熱心な親からの需要があるからこそ、代行業者が成り立っているのですね。
その代行業者、ただいい加減にお手伝いするかと思ったら相当ハイレベルなことをしてくれたりするのです。
その子の特性に合わせて筆跡や間違いまでしてくれるプロの技!
驚いたことが、ただ宿題をバリバリと代行するのではなく、その子の筆跡を忠実にマネて同じように字を書いてくれるのです。
そんな技があるなんて・・・。
他にもその子があわてん坊だったり兄弟の面倒見が良いなど、その子供だったらどんな答えを書くかどうかを想像しながら仕上げてくれるというから驚きです。
過去のテストの傾向から、急に学力レベルが上がらないようにするとか・・・。
このようなプロ級の技をもつからこそ、お金を出してでも代わりに宿題をやって欲しいという人達が増えているのですね。
ほんとすごいなぁ、すごいビジネスがあるものです。
朝顔を育てたり、芸大生が絵を書いてくれたりする
宿題と言ったら、国語や算数の宿題だけではありません。
植物を育てたり絵を書いたりするといった宿題もあります。
なんと宿題代行業者は、朝顔を育てたり芸大生が絵を書いてくれたりすることもあるそうです。
朝顔さんも育て親が代わって真っ青になりますよ(笑)
しかもその絵は1つ1つ書くので、まったく他の生徒と作品がかぶることがないそうです。
これにはもうびっくりしてしまいました。
こんなにハイグレードな宿題代行サービスで気になるのがお値段です。
一体いくらぐらいするのでしょう?
宿題代行サービスの料金の相場はこれだ!
とある宿題代行サービスの会社の料金によると、以下のような単価です。
- 算数・漢字などの各種ドリル:1冊7,000円〜(1ページ単位でも可)
- 作文・読書感想文・小論文(400字):2,500円
- 工作などの立体作品1つ:7,000円〜
- 自由研究の企画や実施:テーマによって異なる(大体13,000〜15,000円)
1文字0.8円という相場が決まっています。
約1,000文字のページだと、1ページ辺り800円という計算になります。
単体で頼めば、何万円とするわけではないのですね。
こういった仕事が、いまや大学生などのアルバイトで大人気なのだそうです。
なぜここまでこのアルバイトが大人気なのでしょうか?
宿題代行業のアルバイトが若者に人気の理由とは
こんなにも宿題代行のアルバイトが人気の理由として、直接子供と接しなくても良いからなのですね。
一昔前は、家庭教師や塾の先生などが人気のアルバイトでした。
でも子供相手の仕事って思い通りにならないからしんどいです。
この宿題代行は、業者と直接契約をして在宅でも出来る仕事です。
人と接することが苦手な人にとっては、誰とも接せずに仕事が出来るのでストレスいらずなのです。
しかもほとんどが時給制ではなくて、歩合制を取っているためにやればやるほど儲かります。
効率よくやれば、時給1万円を稼ぐ人もいるとか。
スキルがあればあるほど高単価なバイトなのです。
人気があり過ぎて募集停止している所もあります。
いまやTwitterでも募集しているぐらいです。
ジーニアスアシストでは、ただいま宿題代行に興味のある大学生あるいは、大卒の方を対象にアルバイトを募集しております。 詳しくは、コチラでご確認ください。(http://t.co/8pT0kz5EmM採用情報/)
— 【宿題代行】ジーニアスアシスト (@genius_assist) 2015, 7月 23
人付き合いが苦手な若者が多い世の中で、このバイトが流行るのもすごいわかるような気がしてきました。
先生に代行したことがバレていないのか?
依頼して先生にバレていないかが気になりますよね。
開業4年目で現役大学生が運営している「おたすけメロン」では、いままで先生にバレたことはないということです。
先生、本当に代行したことに気がつかないのでしょうか?
先生も忙しいから、疑う時間もないということでしょうか?
依頼する方はバレなければいいのかどうか、しっかりと考えないといけないのかもしれません。
担当者の話によると、リピーターの依頼がとっても多いそうです。
1回やるとやみつきになって、やめられなくなるのでしょうか?
これは本当に同じ小学生を持つ親として、しっかりと考えなければならないと感じています。
宿題代行について同じ小学生を持つ親として思うこと
世間がどう思っているかについてアンケートした結果を、テレビで放映しておりました。86%の人は代行はNG、それ以外は代行はOKというデータでした。
色々と考えさせられるデータですね。
夏休みの宿題の有無、今後学校関係者の方にもよく検討していただきたいことだと思います。
確かにお金で子供が成長に大事な課題を解決するということは、あってはならない事だと感じます。
しかし、現代社会で核家族の共働き世代がどんどん増えていき、お金をある程度持っている家庭は増えています。
お金は増えるものの、時間が取れないことで悩んでいる親がものすごい増えています。
お金を払えば貴重な時間を確保出来るなら、払ってでも利用したいという親が増えてくるのは当然の結果だと思います。
1番問題になるのは、「モラル」の問題でしょう。
お金があれば何でも出来るのだという心に育ててはいけません。
「宿題が出来ないと、先生に怒られるんだ。」
こういった焦りや痛みや失敗を子供のうちから育むことも大事です。
社会に出ると怒られることなんて、山ほどたくさん出てきます。
社会人になってから失敗しても、上司に怒られることを代行してもらうなんてことは出来ません。
代行してまでいい学校に行くことが、ほんとうにその子にとって幸せなことなのか。
代行してもらった宿題に◯付けをしてもらったり、他の人が書いた絵に賞をもらってうれしいことなのでしょうか?
何だか考えると、とっても切なくなってきますねぇ・・・。
あなたは代行業に賛成ですか?
私は今のところは反対です。
どんな場所に行っても、自分の力で、そして周りの温かい人に助けられながら這い上がれる子に育って欲しいなと考えています。
商売になるからやむを得ないとしても、子供の人間の心の形成をしっかりと考えていきたいですね。
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