ロボット掃除機の上手な選び方。高い機種と安い機種の違いを知って最適な1台を選ぼう
ロボット掃除機は、開始ボタンを押すだけで自ら床を走り回り、ブラシでゴミをかき集めて吸引してくれるスグレモノ家電です。
アイロボット社の「ルンバ」をはじめ、多くのメーカーから続々出てきており、1度使い始めたら手放せないほど、毎日の時間を多く生み出してくれる時産家電とも言えます。
忙しくて掃除する暇がないからロボット掃除機が欲しいけれど、価格もだいぶ違うし、一体どれを選んだらいいかわからないからと、購入をためらっている方も多いのではないでしょうか?
今まで数多くのロボット掃除機を使って研究してきた結果、高価なタイプから安価なタイプまで幅広く選ぶポイントがわかってきました。
ロボット掃除機を今まで1度も使ったことがない方のために、これだけは押さえておきたい上手な選び方を解説したいと思います。
ロボット掃除機には大きく分けて2種類の清掃方式あり
ロボット掃除機と聞くとゴミを吸い取ってくれるものを想像しますが、ゴミを吸い取るタイプと床拭きタイプの2つの種類があります。
ゴミを吸い取る掃除機タイプ
掃除機タイプは、アイロボット社の「ルンバ」が有名です。
吸引口からゴミを吸い取り、本体のダスト容器にゴミをためておくタイプです。あちこちの部屋に自ら移動し、フローリングからカーペット、畳までゴミを吸い取ってくれます。
あちこちの部屋にコードを抜き差ししながら、人が掃除する手間や時間を減らすことができます。
床拭きタイプ
フローリングをモップのように拭いてくれるタイプです。
アイロボット社の「ブラーバ」は、専用のクロスで水拭きや乾拭きまでしてくれたり、「ブラーバジェット」は、水をビューッと噴射してくれます。
床だけではなく、窓にピタッと取り付けて動くタイプもあります。
雑巾がけは労力も時間もかかりますし、腕も腰も痛くなりますが、そんな面倒くさいことを自動でやってくれてしまうのです。
価格が高い機種と低い機種の違いをチェック
ロボット掃除機は2種類のタイプがありますが、床拭きタイプはラインナップがまだまだ少ないため、今回は掃除機タイプの価格差の違いを見ていきます。
掃除機タイプを見てみると、1万円台から15万円台と価格にかなりの差があることがわかります。こんなに価格差があるのは、5万円以上の高い機種と安い機種とで付いている機能がだいぶ違うからです。
チェックする項目を上げてみましょう。
走行方式の違いをチェック
ロボット掃除機の走行方式は、「ランダム型」と「マッピング型」の2種類に大きく分類されます。
ランダム型のほうが多いですが、最近はより高度なマッピング型も増えてきています。
「ランダム型」は自由自在に走行
「ランダム型」は、障害物にぶつかったら進路方向を自由に変えて移動するタイプや、あらかじめ設定された数種類のパターンを繰り返して移動するタイプもあります。
充電が尽きる直前まで手当たり次第掃除を続ける傾向にあり、掃除時間は長いのですが、狭い場所では高い機種に比べてゴミの取り残しが少ない場合も。
ただし、同じ場所を何度も行き来することで移動距離が長くなるため、広範囲の掃除は苦手です。
安価なタイプはこちらのパターンが主流です。
「マッピング型」は自ら位置情報を把握して走行
「マッピング型」はセンサーによって部屋の形状を認識する技術「SLAM技術」と呼ばれるマッピング機能を搭載。部屋の形状や家具の配置を把握しながら掃除するため、隅々まで確実に網羅できるようになりました。
さらに、部屋の出入り口を捉え、隣の部屋に移動することが可能です。日本の住宅のように、部屋が細かく分かれている間取りにマッチした機能です。
ただし、いくら機能が優秀でも、部屋のレイアウトと本体サイズや形状が合っていなければ、ロボット掃除機が入り込むことができず、せっかくの良さを発揮できないことも。
効率が良すぎて1度しかその場所を通らないため、ゴミの取りこぼしがあったりします。
おもちゃやコード類など床に置いてあるものは、人間の手である程度片付けておく必要があります。
機能性をチェック
5万円以上の高い機種には、衝突の際に衝撃を和らげるために、障害物を検知して減速する機能や落下防止センサー、カーペットや部屋の敷居などの段差を乗り越える機能がついていたりします。
赤ちゃんが寝ている部屋など、ロボット掃除機に近づいてほしくない場所には、「バーチャルウォール」を設置して立ち入らせないようにすることも可能です。
さらにカーペットやラグの上など、床材に合わせて自動的に吸引力を引き上げてくれる、パワフルで頼もしい機能も。
スマホ専用アプリを使えば、Wi-Fiを通じてどこの場所にいても操作ができたり、スケジュール機能により、生活リズムに合わせて清掃時間をセットすることができます。
安い機種には備えてない場合が多く、思い通りに動いてくれないことで、反対にイライラしてしまうこともあります。
バッテリー性能をチェック
現在はリチウムイオン電池を使用している機種が多く、バッテリー性能が高ければ高いほど連続運転時間が長くなり、より広い範囲の部屋を掃除することが可能です。
高性能な機種ですと、最大約120分も運転することができます。
充電方法をチェック
「マッピング型」の高い機種は、清掃完了時やバッテリー残量が少なくなると、自動で充電台に戻ってきます。充電完了後は、再び掃除をしてないエリアに戻って掃除を始める機種もあります。
「ランダム型」の場合、充電台の絶対位置がわからないので、充電台に戻ることができません。ただし、高知能なランダム型は戻れる機種もありますので、カタログ等で仕様をよく確認するようにしましょう。
メンテナンス性をチェック
走行方式や機能面も大切なのですが、ロボット掃除機自体のメンテナンス性もよくないと、せっかくの機能も活かしきれなくなります。
安い機種は毛のブラシであるのに対し、上位機種はブラシがゴム製になっているため、ローラーに髪の毛やペットの毛が絡まりにくいので、お手入れがとても簡単です。
ダストボックスのお手入れのしやすさは、毎日使う家電だからこそ特に大切です。
ダストボックスの形状によってはゴミが捨てづらいタイプもあります。高価な機種でもメンテナンスがしづらい機種もあります。
機能よりメンテナンス性はおろそかにされがちですが、高価なほどメンテナンス性も優れているとは限りません。
ルンバはダストボックスの水洗いが不可だったのですが、新しくでた「e5」は水洗いが可能となりました。排気フィルターやダスト容器の水洗い可否は確認しておくといいでしょう。
ロボット掃除機を購入時は、本当に必要な機能かよく考えよう
同じロボット掃除機でも、高価な機種と安価な機種とでは機能が全然違うことに気がつきます。
特にアイロボット社の「ルンバ980」は、掃除性能とマッピング性能を両立し、バランスに優れています。「すべての機能が欲しい!」と思ったら、「ルンバ980」がおすすめです。
ただし、本当にすべての機能が必要かどうか、よく考える必要があります。
外出時から操作しないのであれば、専用アプリの機能など不要ですし、ペットの有無、部屋の大きさや散らかり状況などでも選ぶ機種が違ってくるからです。
ロボット掃除機1台ですべての掃除を済ませられるかというと、高機種でも掃除しきれない箇所がありますので、スティック型の掃除機と併用するなど工夫が必要です。
フローリングしかない狭い部屋だったら、「ランダム型」で安い機種でも問題ありませんが、予算が許すのであれば、断然高機能なタイプを選択したほうが満足度が高いです。
私も色々研究してきた結果、結局「ルンバ980」を毎日のように愛用しています。空いた時間で料理や洗濯の時間に充てられますから、本当に購入して良かったです。
暮らしぶりや予算によって選ぶ1台も変わってくるかと思いますが、これらのチェックポイントを踏まえて、あなたに最適な1台を選んでみてくださいね。
ロボット掃除機どれにしようか迷っている方へ
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう