顎変形症の手術からちょうど1年が経過。手術後に変わった出来事やこれからの治療のこと

「顎変形症です。矯正治療と共に手術が必要です。」

かかりつけのクリニックで指摘され、紹介された矯正歯科の先生に病名を宣告されてから、早くも3年が経過しました。

下の歯を抜歯してから矯正治療が始まり、治療から2年が経過した日に、全身麻酔で約5時間に及ぶ大手術を行いました。

顎変形症手術入院体験記。顔の腫れがおかめ納豆状態に！食べられることがこの上なく幸せだと思ったこと

半年後に金属プレートをはずす2度目の手術も終わり、手術からちょうど1年が経過しました。

顎変形症の手術予定の方、同じ病名の方の参考になるかと思い、術後どのような変化があったのか、今後の治療についてお話したいと思います。

顎変形症の手術後から抜歯した歯のすき間がようやく埋まった

下の歯を抜歯してから1年半ほどは、少しずつすき間が埋まっていったのです。

手術までにはすき間がなくなるかな？と思いきや、半年ほどピタッと動きが止まってしまい、すき間が埋まらないまま手術をすることに。

「手術をすると歯が動きやすくなりますので、術後の方がすき間埋まるかもしれませんよ？」

主治医にそう言われて半信半疑でしたが、手術をして骨格が変わったからか、不思議なことに歯が少しずつ動き出して、すき間がピタッと埋まったのです。

抜歯から2年半ほどで、ようやく１本分の歯のすき間を埋めることができました。

固いステーキが食べられるように

術後1ヶ月ほどは、おかゆしか食べられない生活が続きましたが、術後3ヶ月後ぐらいには普通の柔らかい食べ物が食べられるように。

固いステーキやカツ丼が食べたい生活が続きましたが、骨が完全にくっついていないこと、かみ合わせが悪いことから、固いものを食べることができず・・。

術後半年ぐらいは、食生活に何かと不自由していたと思います。

術後1年が経ち、CTスキャンをした結果、9割の骨がくっついていました。

今では「いきなりステーキ」の肉でもカモーン！なぐらい、固いステーキをおいしく食べられるようになりました。

かみ合わせ治療を開始。上下の歯につけるゴムは継続

術後10ヶ月目ぐらいから、上下の歯のかみ合わせ治療を開始。歯を少しずつ削ったりしながら、歯と歯がしっかり噛み合うように調整しています。

手術したからあごの位置はOKではなく、体は元の位置に戻ろうという動きを始めます。

正常な位置を保つために、上下の矯正器具のフックに小さな医療用のゴムを引っ掛ける治療を継続しています。

ご飯のたびに歯を磨いてゴムをつけなければならず、これが結構めんどくさいです。

日常生活でもゴムをつけていることで、笑うことでゴムを他人に見られることがイヤになり、笑顔でいることが少なくなった気がします・・。

でも、大切な治療であるため、他人の目線なんて気にすることなく、しっかりとゴム治療を継続したいと思います。

すでに最終段階に。あと半年以内には矯正器具がはずれる予定

手術から1年が経過し、いつまで矯正器具をつけるのか？

主治医の話によると、抜歯後のすき間も埋まり、歯のかみ合わせも最終段階に入っているということで、半年以内には矯正器具ははずれるということでした。

要するに、矯正治療の期間として、約3年半はつけるということです。

個人差は多少ありますし、症状によってもだいぶ変わるかと思いますが、顎変形症になると、かなり長い期間矯正器具をつける必要があるのです。

矯正器具がはずれたあとは、再度動かないように保定装置であるリテーナーをつける必要があります。

この保定装置も2年程度はつける必要があるため、まだまだ先はとても長いですね。

顎変形症の手術は2度としたくないけれど、手術してよかった

「顎変形症の手術をもう1度しなきゃいけないとしたら、あなたはしますか？」

手術を終えた患者さんにアンケートを取ると、ほとんどの方は「しません！」と答えるそうです。私もあんなに死にそうになる手術は2度としたくないです！

しかし、「手術をしてよかったですか？」」という回答には、「してよかった」という回答の方が多いそうです。

私自身も顎を正常な位置に戻したことで、写真や鏡を見ても、真っすぐになったと実感しますし、噛み合わせが良くなったことで、見た目以上に健康的になったことの方がうれしいです。

手術は2度としたくありませんが、思い切って手術をしてよかったなと思っています。

すでに矯正治療をはじめて3年が経過したことから、もはや矯正をつけてない状況を忘れつつあります・・。

歯磨きも時間がかかって大変ですので、はずれる日を心待ちにカウントダウンしている状態です。白い歯でニッコリ笑える日が待ち遠しい〜！

これからの人生、まだまだ長いです。

心身ともに健康的で生き続けられるように、さらに治療を続けていきたいと思います。