2018年3月17日 -PR-

顎変形症2度目の手術体験記。恐怖心で迎えた金属プレート除去手術はどんな手術だったのか?

アゴが左右非対称症の「顎変形症(がくへんけいしょう)」の手術を受けてから、早くも半年が過ぎました。

固いものが食べられなかったり、歯磨きに何十分もかかったり、しゃべるのも結構たいへんで引きこもり生活を強いられるなど、日常生活にも支障をきたしておりました。

顎変形症手術入院体験記。顔の腫れがおかめ納豆状態に!食べられることがこの上なく幸せだと思ったこと

手術をしたら、後は回復を待つのみと思うじゃないですか?

そうじゃないのです。顎変形症の手術の後に、さらなる手術が待っていたのです。

手術の時に埋め込まれた金属プレートの除去手術が必要だった

前回の手術で上下のアゴの骨をぶった切ったのですが、その時に金属プレートと骨をネジで止めたのです。

骨がくっつき始める3ヶ月経過後に、金属プレートを外す手術をする必要があるのです。個人差はあり、取らなくてもいい場合もあるそうですが、私の場合、下の方だけ取った方がいいということでした。

上側は骨が薄いため、取るとズレてしまう可能性があり、そのまま取らずに残しておいた方がいいとのこと。一生金属を入れっぱなしなのかと思うと、ちょっとショックです。

「また、あの恐ろしい手術をするんですか?もうコリゴリです。」

主治医いわく、前回のように長時間でもなく、軽い手術なので大丈夫とのこと。それでも全身麻酔をする大掛かりな手術であることに間違いありません。

先生が、レントゲン写真を見ながら、

「左のアゴの方が少し出っ張っているから、削った方が左右対象になるけれどどうします?」

どうせ手術するなら、アゴの骨も左右対称に調整してくれるとのこと・・。見た目もキレイになるならとお願いすることに。

あぁ、でも怖い、怖いよ!!

軽い手術と聞くけれど、やっぱり前回のつらさを思い返すと怖すぎるわ。

鮮明な恐怖の記憶が蘇りつつも、私の2度目の手術が3ヶ月後に決まったのです。

金属プレート除去手術体験記。手術の経過はこんな感じだった

そして、3ヶ月が経ちました。

顎変形症の術後半年後の金属プレートの除去手術は、どんな感じで進んでいったのでしょうか?

入院初日。手術の説明と共に恐怖心と戦う

入院初日は前回と同じく、部屋についたら身支度をし、全身麻酔や薬の説明、主治医や看護師さんと対面し、おだやかに過ごします。

「また、術後の悶え苦しむ日々が待っているのか・・。」

前回はぐっすり寝られたのですが、今回は前回の手術を鮮明に覚えていたたため、寝るに寝られず・・。

深夜1時を過ぎても恐怖で寝ることができず、看護師さんに入眠剤をいただき、ようやく眠りにつくことができました。

手術日当日。全身麻酔をして手術に挑む

手術当時は、何も食べることができません。起きたら手術着に着替えて点滴をし、手術室に歩いて向かいます。

体が硬直して、心臓はドキドキですよ!!

 

無機質な手術室に連れて行かれた後は、ベッドに横になって全身麻酔をされて、後は手術するだけです。

前日ほとんど寝ていなかったせいか、夢を見ていたようです。

トントンと起こされてハッと起きたのですが、あまりにも気持ち悪すぎて嘔吐。色々介抱されながら、部屋に連れて行かれました。

血の吸入と戦うものの、前回ほどつらくなく

前回は首から鼻から股からと、全身チューブで繋がれていたのですが、今回は尿のチューブだけでした。アゴを削ったため、固定するために包帯で頭がグルグル巻きに。

しかし、前回同様に血の吸入との戦いが!!

 

ナースコールを何度も押して看護師さんを呼んでは、何度も何度も血の吸入をしていただきました。

ただ、前回の手術時は3日ぐらい血が止まらなかったのですが、今回は半日ぐらいで血が止まったのです。鼻呼吸ができるようになって、ようやくホッとすることができました。

 

前回は血でふさがれて息ができずに、病院から飛び降りたくなるほどつらかったこともあり、今回の軽い症状に何度なく胸をなでおろしたことか。

手術当日は、麻酔でウトウトしながら、ようやく安堵して眠りにつくことができたのです。

入院3日目。普通の食事がでる

手術翌日の入院3日目ですが、スープとかおかゆなどのドロドロ系が出てくるかと思っていたのです。

しかし、普通のご飯食がでてきました。

アゴが痛くて食べられないかと思っていたのですが、何とか普通に食べることができました。アゴを削ってなかったら、もうちょっとラクだったかと思います。

 

肝心の見た目ですが、前回と同じように顔がおかめ納豆のように膨れ上がりました。

それでもだいぶラクな入院生活で、早く退院したい衝動とずっと戦っていました。

入院4日目。1人で人生を振り返る&顔の腫れがピーク!

入院4日目は、いつも仕事や家事で忙しくしているのだからと、1人で人生を振り返る日にしました。

「自分の人生はこれでいいのだろうか?」

「これからどういう道を歩むべきか?」

あれこれ忙しい日々ばかりのため、自分のことをゆっくり振り返り、人生について見直す時間はありませんでした。

ここで振り返らなかったら、いつ振り返るんだと。

ボーッと外を眺めたりしていました。

入院というとネガティブで落ち込みやすいですが、人生に与えられた夏休みと思い、じっくり自分と向き合ういいきっかけとなりました。

4日目でようやく頭の包帯と点滴の針が取れてラクになり、心は落ち着いていたのですが、

か、顔が・・、

 

水風船のようにパンパンに!

おかめ納豆を超えて、びっくりするぐらい下ぶくれの顔に(汗)。主治医によると、金属プレートを外すだけではこんなに膨れないとのこと。

アゴの骨を片側削っただけでこんなになってしまうのですから、人間の体ってすごいなと感じてしまいました。

5日目で退院!大変お世話になりました

本当は1週間入院する予定でしたが、自分で食べられることだし、体は普通に健康体だからと、2日ほど繰り上げて退院することにしました。

色々と大変お世話になりました。今回は口も開いて喋れたことで、看護師さんと人生について色々語ってきちゃいました(笑)

顔はパンパンに膨れ上がったままでしたが、徐々に落ち着くことはわかっていますので、自宅でゆっくり静養しようと思います。

金属除去手術で取ったプレートはこちら!

「これが取った金属プレートですよ。持って帰ります?」

主治医に取った金属プレートを見せていただきました。こんなに大きな金属プレートが入っていたなんてビックリ!

上に固定されている金属プレートは入ったままなので、まだこんなのが入っているかと思うとゾッとしますが、半分取れただけでも心理的にラクになりました。

何かツライことがあった時は、「これを取るために、私は頑張ったんだ。」と、これからの人生のお守りにしたいと思います(笑)

金属プレート除去手術は想像以上にラクに終わった

あまりにも顎変形症の本番の手術が大変すぎたこともあり、今回の金属プレート除去手術も同じぐらいのつらさがあると考えていました。

術中に血を吸い取る装置を部屋の中に設置すると聞いたときから、またあの恐怖の窒息しそうな時間が襲ってくるかと思うと、本当に怖かったです。

手術する前は恐怖心でいっぱいでしたし、別に金属プレート入ったままでもいいやと思っていたのですが、スッキリと取ってしまってよかったです。

うまく食べることができず、術後2ヶ月ぐらいは不調だと思いますが、想像以上にラクな手術だったことで、受けてきてよかったです。

手術を繰り返すと、心の底から健康のありがたみがわかってきます。

おいしいものを食べられるって、本当に幸せですね。

人間生きていると、色んなところにガタが出てきますが、常に人に感謝し、心身ともに健康的に生きていきたいです。

今回、手術をしていただいた先生、優しい看護師さん、色々応援メッセージをいただいた方々、本当にありがとうございました。

1人で頑張らずに、健康に感謝して生きていこう!

そう思えた5日間でした。

顎変形症の手術からちょうど1年が経過。手術後に変わった出来事やこれからの治療のこと

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