アゴが左右非対称の顎変形症【がくへんけいしょう】と診断されて手術と入院を決意!心配な矯正費用は?
「アゴがズレていますね。いい先生を紹介しますから行かれてみてください。」
先日よくお世話になっている形成外科の先生に、そのように指摘されました。
この先生は顔面外科の名医の先生でもありまして、歯科矯正の先生の所で診てもらった方がいいということです。
私も実は長年の間、ずっと気になっていたことでした。
このようになってしまった経緯として、実は過去の経緯が関係しているのです。
私は小学生の時に八重歯を矯正治療しました
私の歯はもともと八重歯でした。
ドラキュラのように前に八重歯が出ていて、ものを噛む時にすごい気になっていましたので、小学生の時に歯の矯正治療をすることになりました。
親戚のすすめで家から1時間以上も離れた矯正歯科に通いました。
奥歯を2本抜いて、そこに八重歯を収める矯正治療を上の歯のみ開始しました。
2年ぐらい通ったでしょうか?
リテーナーという透明のプラスチックに変わってから、しばらく付けて治療が終了しました。
しかしそこから何となくアゴに違和感を覚え始めて、再度病院に通い始めたのです。
矯正治療以外にも色んな治療を開始してみた
矯正した病院に何度も不調を訴えたのですが、しばらくはアゴがカクカク言うことがあるということだったので、そのままにしておいたのです。
でもとある時からアゴが外れたまま戻らなくなったりして、大変な目に遭うことに。
大学病院に通い始めたものの、「顎関節症(がくかんせつしょう)」の疑いがあると言われ、何度か整体みたいな治療をはじめましたがまったく治りませんでした。
マウスピース治療をしたり、カラダの歪みを治す整体にも行ったのですが、一向に良くなりませんでした。
もう治療にヘトヘトに疲れてしまった私は、色んな歯医者さんに指摘されながらも、家のゴタゴタの件で自分のことどこじゃなくて20年以上も放置していたのです。
このまま放置するのはマズイと思い、矯正治療の名医の元へ
会社を辞めてフリーランスになってから、時間も心もだいぶゆとりが持てるようになりました。
これは本格的に治療を開始してもいいかと思い、紹介状を持って矯正歯科に行くことを決意しました。
歯医者の数って全国に約9万人いるそうですが、日本矯正歯科学会認定医のいる矯正歯科は約3,000人と全体の約3%しかいません。
その中で本当に技術力のある「専門医」と呼ばれる人は約300人と、認定医の中でも約10%しかいません。
私が変な矯正歯科に当たってしまうのは、めずらしいことなんかじゃないのです。
「アゴを手術するとしたら僕が担当しますから、安心してください。医療は連帯ですから。」
日本でも超有名な大学病院で色んな実績を持つ先生のご友人を紹介していただき、怖くて不安な気持ちに押し潰されそうになりながら行ってきました。
こじんまりした診療所。でも先生の目線は鋭かった
自宅から電車で約1時間ちょっとの場所にある歯医者です。
「どうぞ、お入りください。」
問診票に記入して、40代ぐらいの男の先生の診察が始まりました。
もうドッキドキです。
先生の顔に縦にボールペンを当てて、私の顔を真剣に見つめます。
「これは顎変形症(がくへんけいしょう)ですね。手術と入院が必要です。」
が、がくへんけいしょう?
顎変形症(がくへんけいしょう)とは、あごの位置がズレていてかみ合わせに異常を起こしている病気なのです。
健康上大きな問題があると診断された場合に、手術が施されます。
「せんせい、私の顔ズレているのですか?」
自分で長年見てきているので気が付かなかったのですが、だいぶズレているようです。
今後ほおっておくと、どんどんズレていく可能性が高いとか。
これ以上アゴがズレていったら、マンガの世界になっちゃうよ。
手術・入院の前に歯の歯列矯正をして、少しでもズレを改善するという治療になります。
1人の先生が担当するのではなく、外科、形成、歯医者など、まさに関連病院とのチームワークが必要な治療なのです。
歯の模型を見ながらの説明を聞いて、心臓がドキドキして止まりませんでした。
顎変形症の場合の気になる費用は?
「先生、費用ってだって100万円ぐらいかかるんじゃないですか?」
矯正って保険適用外ですから、ものすごい高いです。
私が子供の頃受けた矯正もすごい高かったからです。
「ご安心下さい。顎変形症は健康保険が適用されます。」
なんと!
矯正治療にも健康保険が適用されるとは知らなかったです。
「顎口腔機能診断施設」の認定を受けた医療機関で治療をすることが、適用される条件です。
先天性異常などの場合と、顎変形症にのみ認められています。
「費用としては、矯正だけで約30〜40万円ですね。手術だと高額療養費が使えますから10万円ぐらいですね。」
本来なら120万円ぐらいかかりそうな治療が、約40万〜50万円で済むそうです。
この時に、どれほど医療保険制度のありがたみを感じたことか・・・。
今後の治療方針などをしっかりと聞いて、今後の事を考えると頭の中が真っ白になりながら家路に着いたのでした。
これから顎変形症治療との戦いがはじまります
お金が安く済むとか、そんな事が大事なんかではありません。
人生で2度目となるキラキラと光る矯正器具を、40歳を前にして付ける必要があります。
それでも40歳でトム・クルーズさんも、矯正治療を開始するなど、大人で矯正治療や顎変形症の治療をする人も珍しくありません。
『ハリー・ポッター』で有名なエマ・ワトソンさんもやっていますしね。年齢が全然違うけれど
ただ唯一心配なのが家のことです。
手術と入院期間を合わせると、約2週間は必要だからです。
甲状腺腫瘍摘出手術の時も、夫に1週間もの間、仕事と育児との両立を頑張っていただいたことを考えると、胸が締めつけられるぐらいつらくなります。
甲状腺腫瘍摘出手術から1年が経過。あの時はたくさんの方達の温かいお言葉ありがとうございました
病気になると、いかに健康が大切であるかがわかります。
長い、長い治療生活が始まりますが、キラキラ矯正器具を付けるようになった私を見たら、こういうことだったね!と笑って吹き飛ばしてくれると幸いです。
生きていると、色々ありますね(・・;
来週は2時間にも及ぶ検査がありますので、頑張って受けてこようと思います。
全身麻酔怖いけれど、生きたいから頑張るぜ!
今後ともキラキラ輝く歯を持つ私を、末永くよろしくお願いいたします。
いよいよ手術日と手術期間が決まる
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