中学受験は私立か公立中高一貫校か。塾代などの受験費用から学費まで気になるお金事情から考えてみた

中学受験なんて、我が家にはまったく関係ないと思っていました。

受験戦争に疲れ果てた苦い思い出ばかりが夫婦で残っているものですから、子供には伸び伸び育ってほしいなと。

しかし実際に子育てをしていくと、もはや中学受験は周りでも一般的になってきており、我が家も考えざるを得ない状況に。

中学受験なんて1ミリも考えていませんでしたが、すでに小学4年生という受験勉強をスタートをする時期目前に!

私立中学がいいのか。
公立中高一貫なのか。

かわいい我が子の進路だからこそ、不安な受験費用や学費のことなど真剣に考えてみようということになったのです。

都内で私立中学校に通っている割合はなんと約23.9%に!

まず調べたのが、実際に都内でどれぐらいの子が私立中学校に通っているかということです。

文部科学省の「学校基本調査」によると、2015年度の中学校の生徒数は約347万人いて全体数は減っているものの、中学生全体の7.0%が私立中学に通っているそうです。

都内だけを見ると、通っている人数は31万人中7万人。

全体の23.9%とダントツで多く、次いで高知、京都、奈良、神奈川と続いていきます。

この結果から推測すると、都内では4人に1人は中学受験をしようと考えていることが読み取れます。

いや、すごい数値ですこと!

「同じクラスの子が受験するから、私も!」と言い出して、受験環境になっていくことが多いのです。

子供だけではなく、親も同じように子供にいい環境で勉強をして欲しいという思いが、この結果に現れているのかもしれませんね。

中学受験は私立だけではなく、公立中高一貫校という選択もある

中学受験と聞くと、今までは私立か国立かの選択しかありませんでしたが、最近では都立や県立の中高一貫校も増えてきています。

私立なんて初年度納付金が100万円近くかかりますから、かなりの負担になります。

中高一貫校は主に適正検査や作文によって合否が決まり、公立中は義務教育ですので6年間授業料は無料なのです。

しかし中高一貫校に入ったから6年間安心というわけではなく、最近は厳しい指導により、せっかく入っても落ちこぼれになることだってあります。

なぜなら学力ではなく、学校に対する「適正があるかどうか」が入学できる判断基準のために、適性検査が高い ≠ 学力が高いなのです。

私立は「受験」、中高一貫校は「受検」と、漢字も意味も違います。

この点が、私立か中高一貫校か、選ぶ時の1番のポイントになるかもしれません。

また高校入試を実施している中高一貫校もあり、学校説明会や先生に直接質問をするなどして、学校の様子をきちんと調べる必要もあります。

一貫校だから高校受験なんてないんじゃないの!って勘違いしていると、入学後に死ぬほど勉強をしないと、他の高校に行かざるを得ないことも・・。

いや、恐ろしい!

学費が無料だからいいかと思ったら、実はそうでもない点がむずかしい所と言えるでしょう。

中学受験に塾は必須。3年間で200万円以上は覚悟

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私の子供たちの学習方法ですが、現在は自宅ではジャストシステムズの「スマイルゼミ」で学習し、足りない部分は近くの小さな個人経営の塾に通わせています。

ほとんど自習室メインの利用で、宿題をやりに行っているようなものです(汗)

「スマイルゼミ」はとっても気に入っているようでして、毎日ゲーム以上に楽しんで競い合って学習しているぐらいです。

子供に合った通信教育の選び方。スマイルゼミのタブレット教育はニンテンドー3DSより効果テキメンだった

しかし、やはり本気で中学受験をするとなると大手の塾に通ってしっかりと受験対策をすることが一般的かと思ってしまいます。

まず親が教えるとか、独学なんて到底無理ですね。

何度もやってみたけれど言うこと聞かないし、やっぱり親だと甘えてしまい、親の負担がしんどいです。

合格する確率も、おそらくものすごく低くなってしまうことでしょう。

現在は週2でも、6年生にもなれば毎日夜遅くまで通うことになり、塾の費用も高額になることが予想されます。

ほとんどの子が小4から本格的な塾通いをはじめ、塾の平均的な月謝は2万〜3万円と言われています。

しかし、6年生の塾の費用を調べてみたら月5万円超が多く、もうびっくりするぐらいの額になってしまうのです。

4〜5年生で毎月2万5,000円、6年生で毎月5万円だとすると合わせて120万円にもなってしまいます。

塾代だけじゃないですよね。

テストの受験費用や教材費で3年間で50万円、夏期講習や冬期講習の費用など1年間で20万円かかるとなると、その他の費用だけで110万円

ざっくりと見積もりをしてみただけも、230万円程度は塾代としてかかる計算になります。

安い個人塾とタブレットのダブル教育で行った方がもちろん安く済むことは当たり前のことですし、子供も慣れていることで安心感もあることでしょう。

1人230万円かけて勉強まっしぐらの大手進学塾に行くことで、もし合格する確率がグッと上がるのであれば、しっかりと用意しなければならない額と言えそうです。

私立に通学することになった場合、ざっくり年間70万円かかる

無事合格できて入った後に、もっとも気になるのが授業料です。

東京都の「都内私立中学校の学費の状況」によると、授業料の平均は1年間で約46万円、1ヶ月にすると約3万円です。

しかし、私立は授業料の他に施設費がかかり、平均額は約4万円ですが、学校によって金額はまちまちで、多いと20万円を超える学校もあるぐらいなのです。

PTA会費、生徒会費、修学旅行積立金、給食代、制服代、教材代など、その他だけで約20万円ぐらいかかると言われています。

授業料46万、施設費4万、その他の費用20万を全部含めて考えると、初年度以外にかかる年間額は約70万円、1ヶ月に換算すると約5.8万円は必要になります。

公立中高一貫校に受かれば、年間70万円かからないと考えると、かなりの差が出てきてしまうのです。

授業料だけじゃない。本当に大変なのは入学金や寄付金

年間の授業料ばかり目が行きがちなのですが、実は入るときのお金が学校によってまったく額が異なっていて、1番のお金の鬼門です!

いわゆる「入学金(入学手続時納付金)」と呼ばれているもので、お金を納付して「よし、入れてやる!」と認めてもらえるのです。

金を上納しないと、認めてもらえない厳しい現実。

東京都が発表した資料によると、入学金の平均は約25万円ですが、学校によると50万円とか180万円とか3倍以上違う所も!

ひゃくはちじゅうまんえんって、どれだけお金を取るのですか〜!

払う時期もまちまちで、合格発表後に「すぐカネよこせ!」となる学校もあれば、入学金と同時に授業料や寄付金、学校債などが必要になる所も。

寄付金の平均は20万円ぐらいでしかも任意と言えども、寄付金を払わないと子どもの待遇が悪くなったらどうしようと心配してしまうのが親心です。

「ヤッター!合格だー!」なんて喜んでられずに、受験番号の数値の次に入学金の数値を気にしなきゃいけなくなるのですから、恐ろしいです・・。

私立中学受験のためにかかる費用をまとめてみた

この他にも試験を受けるための受験費用、海外研修や通学定期代など、もう上げ出したらキリがないぐらいお金がかかることがわかります。

本当にざっくりと計算すると、

  • 中学受験するための費用(3年間):約230万円
  • 初年度に必要なお金:約100万円
  • 次年度から必要なお金:約70万円

私立中学を受験するために必要な金額は、ざっくり計算して約470万〜500万円と言えそうです。

ハイブリッドクラスの高級車が、1台ポン!と買えてしまいます。

2人共に都内の私立中学に進学するとなると、最低1,000万円は用意しておかないと、せっかく合格しても無駄になってしまう可能性が高くなってしまうのです。

中学受験を無理することで、途中で破綻することもある

中学受験を頑張ってして、ちょっといいレベルの中学校に行けることは、子供の学ぶ環境や将来の可能性を広げるために必要なことかもしれません。

ただし、学力レベルが合わない学校に無理して行ったことで、入ってから苦労することなんてたくさんあるはずです。

子供自身がモリモリやる気があるならまったく問題ないかもしれませんが、親が「絶対中学受験!」と言うのも、どこかしら間違っている気がします。

お金の問題も、中学受験をするなら共働きでいることは必須条件になるでしょうし、何かあった時は入った学校を諦めなければならなくなります。

私の夫は県内でもかなり有名な進学校に入りましたが、家庭の経済事情で途中退学せざるを得ませんでした。

相当くやしかったそうです。

途中から地元の公立中学に転校しましたが、お金がなくて行き続けられなかった自分、途中から転校するストレスは尋常じゃないレベルだったことでしょう。

周りが行くから我が子もと無理やりレベルの合わない学校に入っても、いざ家計破綻を起こしたら、大切な子供の人生を狂わしてしまうかもしれないのです。

親子ともにこういったリスクは、きちんと考えておかなければならないと感じています。

本気で受験したいかどうかは、子供と真剣に話し合おう

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お金も膨大にかかり、精神面では相当消耗する戦いとなりそうな中学受験ですが、現在では中学受験に対してはそれほど否定的ではありません。

勉強の環境、周りの人間関係、学校教育方針は、かなり人間形成に重要だとは考えています。

我が子達は学校も勉強も好きなようですし、塾も休まずに楽しく通っていることで、本人たちも中学受験に対してはかなり前向きで考えているようです。

親のエゴと言われてしまうことが多い中学受験ですが、私は荒れた中学校に通ってかなり大変な目に遭ってきてとってもつらかった記憶があります。

高校受験もかなり大変だったことから、出来る限り中3では部活動や海外研修など、他のことにチャレンジして欲しいなとは考えています。

ただし、人生なんて思う通りになんていきません。

受験に受かる子が2割いるとしたら、8割は落ちるわけです。

4人に1人しか受からないのが現実ですが、たとえ落ちたとしても親子でこの時期を一緒に体験したことは、のちの人生では決して無駄にはならないことでしょう。

公立中高一貫校の授業料無料も、私立のきめ細かい学習指導も気になる所ですが、まだ入り口にも立っていないですから、本当によく調べないとダメですね。

私立か公立中高一貫校か。

色々検討してみましたが、親の本音としてはやはり、

無料の公立中高一貫校に、ぜひ行って欲しい!

やはり私立は、お金がかかりすぎです・・。

でも大切なことは、子供の気持ち。

「私立に行きたい!」と言われた時に、親がきちんと学校予算を捻出して通わせ続けられるマネープランをきちんと計画しておくことも必要です。

親と子が心をじっくりと通わせて過ごせる時間も、ごく限られた時間。

親の一方通行的な押し付けをするのではなく、子供たちと人生の進路をよく話し合って、これからどうするか真剣に話し合っていきたいと思います。

ABOUTこの記事をかいた人

橘 桃音

東京都在住小学校2人の娘を持つ母。機械メーカーで10年間勤務した後に独立したWebライター。

このサイトでは家計のお金のことや楽しい節約術、家や家電など日々の暮らしに役立つ情報を誰にでもわかりやすくお届けしていく予定です。