2016年11月4日 -PR-

【30代独身女性の転職相談 】安月給だから田舎の会社を辞めて東京の会社に出戻りしたい。どうしたらいい?

30代前半の独身女性の方から、今の会社を辞めて以前働いていた東京の会社に出戻りしたいというご相談をいただきました。

以前勤めていた東京にある大手の会社には8年間勤めていましたが、1年前に体調を崩してから、実家近くの田舎にある会社で働き始めたのですが、仕事はハードなのに給料は激減。

再度以前の会社からお誘いを受け、体調も回復したし、給料も上がるために出戻りしたいのですが、引越して実家から離れることに悩まれています。

田舎の会社で働くか。
東京の会社に戻るか。

2つの選択肢で心が揺れ動いて葛藤したまま、1ヶ月近く悩んでいらっしゃいます。

こういう時、一体どうしたらいいのでしょうか?転職を10回以上繰り返した経験がある私から少しでも参考になればと思い、アドバイスをお届けしたいと思います。

現在の会社を辞めて戻りたいと思っている理由は、この2つ

現在と以前の仕事内容は同じということで、仕事内容に関してはそれほど不満はないように見受けられます。

ただし会社が東京の大企業から田舎の小さな会社になったこと、経験者なのに給料が2/3に激減したことが、現在の仕事の不満内容であるかと思います。

この先契約社員から正社員になられるそうですが、それでも給料が上がらないということですので、それがかなりの不満点になっているかと思います。私だって、イヤですよ。

なぜ、今の会社に不満を持っているかは、自己分析されているのですね。きちんと把握できていて、とてもすばらしいです。

要約すると、ぶっちゃけ、お金、ですよね・・。

誰よりも経験者なのに、給料安いんだよ!給料上げなさいよ〜!って叫びたくなりますが、大きな声を出して叫んだところで、簡単に上げてくれるいい時代ではありません・・。

安い給料でも働いてくれる代わりの人なんて、たくさんいるんだよ!って言われてしまうかもしれません。

お金の他に、業務内容に刺激がないことも、前の会社に戻りたいという衝動に駆られているかと思います。

お金とやりがい。

この2つを比較すると、現在の会社より以前の会社の方が全然上だからこそ戻りたくなってしまっているのですよね。でももう1つ、私はとても引っかかることがあります。

仕事を続けるために必要な要素、その大切さをもう1度考えてみる

仕事は確かに、お金を得るために行く場所です。それは正しいです。

やりたい仕事でお金を得られればそれでいいと、心が割り切れるならいいのですが、普通の人はおそらく長く続けることができません。

「会社に行くのがつらい。」と、多くの人はなぜ転職したくなるのかというと、「人間関係」がもっとも多くの転職したくなる理由としてあげられています。

他にも、せっかく頑張ってやりたい仕事に就職や転職したのに、残業が多すぎて過重労働で体と心が悲鳴を上げている人も、現在は社会問題ともなっています。

会社で心も体も心地よく働き続けるために必要な要素は、お金だけで決めることはできません。

お金と地位と名誉だけが欲しいという人もいれば、たとえ安月給でも残業ゼロで帰れるのであれば、私は幸せだと思う人もいます。

気がかりなのが、以前の会社で体調を崩して辞めていることです。そして現在の会社では人間関係がとっても良好なことです。

以前の会社に戻って、同じ業務で体調を再び壊すリスク、戻っても、以前と同じ人間関係を再構築できないリスクも考えられます。

出戻り転職は、「何で戻ってきたの?」とやっかみのように聞かれても気にせずに、信用を深めていくために、以前よりさらにスキルアップして、向上心を持って働く覚悟が必要です。

体調を崩して辞めたはずなのに、その時のつらい出来事を忘れていませんか?いい記憶しか残っていたりしませんか?

お金も大事だけれど、心身健康で働き続けることが可能なのか、人間関係を良好に保っていくことができるのか、もう1度働く上で大切な基準を考えていくことが大切です。

職場の人間関係がめんどくさい!会社に行くのがつらくなった時に心がとってもラクになる対処法

同じ調子で働けないからこそ、不安定になった時のことを考える

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人間体調や心の状態がいい時って、何でもできそうな気がしてものすごく新しいことにチャレンジしたくなってしまうものです。

でも風邪を引いたり、心がつらくなった時って、1人で考えているとつらくなってきませんか?そんな時に親や心から気の許せる友達がそばにいるだけで、救われる時があります。

私も体調崩したりして会社を何度も逃亡した事がありますが(汗)、そんな時に車で30分の距離にある実家に何度も逃げ込んだことがあります。

「豚汁作っておいてから、食べていきなよ。」

20代後半の時に、母が何も聞かずに作ってくれたポカポカと温かい豚汁が、いまだに忘れることができません。私は嗚咽して泣きながら、豚汁を食べていた記憶があります。

常に同じ調子で働くことができたら、ロボットです。

人間だからこそ感情があって当たり前ですし、落ち込んでいる時に何でも話せる人が身近にいることって、ものすごい恵まれている環境です。

「引越して家族から離れることが、とてもさびしくて心配。」

「将来は、親の近くで生活したい。」

「現在は、周りに頼りになる友人もいて、落ち着いた環境。」

相談内容を拝見すると、ここにあなたの本当の答えが隠れているように思います。

お金ややりがいを選んでまで、周りの温かい環境を捨てる覚悟があるのか。再度1からやり直せる覚悟があるのかどうか、しっかりと自分の胸に手を当てて考えてみましょう。

心がヘトヘトに疲れている時、日本の古都に触れてみると、何かが見えてくるかもしれませんよ。

仕事や人間関係や育児で心が疲れた時の対処法。京都の貴重な歴史に触れて心に余裕を作り出してこよう

自分の幸せはどこにあるのか。ゆっくりでいいので考えてみよう

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仕事選びって、本当にむずかしいですよね。

社会に出る時は職種や企業名、給料額だけで決めていくことが多いのに、働いているうちにどこかしら不満点や疑問に思うことがたくさん出てきます。

「わたしって、一体、何のために働いているんだろう?」

働いていると、ふと疑問に思うことが1度はあるかと思います。でもその時に、目の前にある分かれ道でどちらに進んだらいいか迷った時、考えて欲しいことがあります。

自分は、何をしている時、1番幸せだと思うのか。

他の人が大企業がいい、給料が高い方がいいなんて基準で選んでいても、それはあなたにとって幸せな条件ではなかったら、まったくいい仕事なんかじゃありません。

仕事以外で幸せだと思えることだって、いっぱいあるかと思います。

他人基準で目に見えるだけのことに、心を振り回されないようにしましょう。そしてすべてがうまくいく仕事なんてないと思っていた方がいいですよ。

すぐに辞めたい気持ちはすっごいよくわかりますが、仕事がつらいのは当たり前ですし、ラクな仕事なんてありません。どんな仕事でも、大変です。

現実から逃げて以前の仕事を始めても、やはりその仕事でも「イヤだから辞めたい」と思うことでしょう。ただ同じ過ちが繰り返されるだけです。

何が自分にとって幸せなのか、考えるきっかけとして、私がいつも指針にしている言葉をお贈りします。

ビルは空高くそびえているが 人の気は短くなり
高速道路は広くなったが 人の視野は狭くなり

お金は使っているが 手にしたものは少なく
たくさんものを買っているが 楽しみは減っている

家は大きくなったが 家族の形は小さくなり
より便利になったが 時間は前よりは少ない

学のある人は増えたが 良識のある人は少ない
専門家は大勢いるが 問題は増えている
薬も増えたが 健康状態は悪くなっている

飲み過ぎ 吸い過ぎ 浪費は増え
笑顔が少ないのに すぐに怒る

夜更かしをしすぎて 目覚めた時はもう疲れている
テレビは長く見るが 祈る時間はほとんどない

(略)

忘れないで すぐそばにいる人を抱きしめることを
あなたが心から与えられる唯一の宝物には 1円もかからない

忘れないで もう逢えないかもしれない人の手を握り
その時間を慈しむことを

愛し 話し あなたの心の中にあるかけがえのない思いをわかちあおう

人生はどれだけ呼吸をし続けてきたかで決まるのではない

どれだけ心のふるえる瞬間があるかだ

(原作:ボム・ムーアヘッド 訳:佐々木 圭一 )

幸せなことって、失敗したり、今の場所を離れた時にふと気づくこともあります。

転職して前の会社がよかったと思ってしまうかもしれません。でもそれは、現在のないものねだりという「幻想」にすぎないこともあります。

じっくり自分の心と対話して、考える必要があります。

でも、まだ30代。失敗を恐れず、何でもチャレンジしてみることも大切だと思いますよ!私なんてもうすぐ40代ですが、まだまだチャレンジする気持ちだけは忘れてはいません。

幸せだと思う基準は、1人1人違います。

心がふるえる瞬間はどんな時か、じっくりとゆっくりと考えてみてくださいね。応援しております!

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