甲状腺腫瘍摘出手術から1年が経過。あの時はたくさんの方達の温かいお言葉ありがとうございました
早くも甲状腺腫瘍の摘出手術から1年が経ちました。
覚えていらっしゃる方は、覚えているでしょうか?
「のど、専門の病院で見てもらった方がいいね。」
私が4年前に、風邪で近所の小さな診療所に行った時のことです。
専門の病院に紹介状を書いていただき超音波検査をした結果、甲状腺の腫瘍が見つかりました。
「なになに?甲状腺?腫瘍?」
当時はそんな言葉もまったくわからず、甲状腺なんて何のことだかさっぱりわかりませんでした。
4年前に診察した時の腫瘍の大きさは3cmだったのに、事の重大性に気がつかぬまま日々の忙しさで放っておいた結果、たった1年でなんと7cmまで成長してしまいました。
腫瘍が出来た原因って、一体何だったのでしょうか?
原因はおそらく過度なストレスがかかり過ぎたこと
医師によると、ほとんどが5~7cmぐらいになったら、手術の対象になるとのことです。
甲状腺の腫瘍になる原因は特定されてはいませんが、おそらく過度なストレスがかかり過ぎる人ができやすいみたいです。
子育てと仕事の両立がしんどくて、やっぱり自分でもムリしていたところがあったのかなぁと。
「先生、もし腫瘍を取らないで放おっておいたらどうなるんですか?」
もし取らなかったとしても、美容的に目立つだけですよとは説明されました。
もし悪性だったら、こんな小さな子供達残して死ねないわーと、色々と心と葛藤してどうすべきか悩んでいました。
家族に背中を押されて、腫瘍摘出手術をすることを決断
「1週間もベッドの上で寝ている時間なんて取れないよー!」
やっぱり組織で働かせていただいている会社員ですから、1週間も長期で休むには相当な覚悟が必要です。
そこで私は去年、上司に全てを話して相談した結果、貴重なお盆休みの連休と自分の数少ない有給休暇をくっつけて、1週間の入院をすることに決めました。
当初、入院費用や自分のことを心配するのが普通ですが、最初に浮かんだのはやっぱり家族のことでした。
夫1人で1週間も家を不在にしてあんなやんちゃな娘2人を見られるのか、とっても不安で心配でした。
「僕は大丈夫だよ、気にしないでちゃんと手術頑張って来なよ。」
実家から応援に来てもらうことも考えましたが、夫に強く背中を押されて入院生活に突入することにしたのです。
手術中は、たくさんの温かい人間に助けられた私
単純に腫瘍ですので、体はいたって健康体です。
初日はピンピンしておりましたが、心の中は不安でいっぱいでした。
「私、生きて返ってこられるのかしら?」
もう2度と目を開けることなく、家族と今後の人生を一緒に過ごせなかったらどうしようかと、全身麻酔をすることがとっても不安でした。
そんな時に、温かい励ましの言葉をSNSやメールでたくさんいただきました。
手術が無事に終わった後は、2日目、3日目は水も飲むことができず、猛烈に暑い中で壮絶にのどが乾いて大変な思いをしました。
それ以降は普通に歩けるようになり、点滴や管も抜けてからはとっても快適に入院生活を送ることが出来ました。
ただお見舞いに来たのは、私の母と夫のみで、それもお互い2~3時間いただけでした。
夫はそんなにしょっちゅう休むことなんてできませんでしたから、仕方がなかったことですけれどね。
私にとってネット上での交流が、私の孤独な入院生活の中での唯一の楽しみでした。
子供達は衛生上の問題で入院施設に入ることが出来ませんでしたので、1週間離れて暮らす事がこんなにもさびしいものかと、入院生活中に思い知ったぐらいです。
「子育てなんて、もうイヤだ!」
子供とずっと一緒にいると、ついイライラして怒ってばかりいましたが、こうやって離れて暮らすととてもさびしいと感じてしまいます。
「ママ、こっちはだいじょうぶだからね、にゅういんがんばってね!」
携帯から聞いたあのかわいい応援する声は、今でも忘れていません。
夫は入院中にカレーを作ったり、トンカツや生姜焼きを作ったりしてくれました。(自分の好きなものばっかりでしたが・・・。)
1人で1週間も家事と育児と仕事を全部両立して頑張ってくれたこと、今でも忘れずに感謝しております。
夫がこうやって積極的に協力してくれているからこそ、私は今でもこうやって仕事と家事と育児とでいっぱいにならずに両立していけるのかもしれません。
そして、ネットの方々の温かい応援が、私には本当に貴重な宝物のような便りでした。
ネットの世界にも色々あるけれど、温かいことの方が全然多いなと今でも振り返って感じています。
1年経ってしまいましたが、あの時はたくさんの励ましの言葉をいただきまして、本当にありがとうございました。
1年経って、甲状腺腫瘍摘出手術後の傷跡はどうなったのか?
乙女心(!?)がやっぱりあるじゃないですか?
首元という、誰もが目につくところですからね。
「あー、私はもう一生首ににんまり口を描いた体を背負って生きていくんだ。」
首元をざっくりと切りましたから、もうそれは「口」にしか見えないと思っていたのです。
もう傷跡が1年経っても消えなくて残っていたら、その傷跡の上に目と鼻を書いてやるー!って思っていたぐらいです(笑)。
有給休暇なんてないですから手術して退院後、1日空けただけで出勤しました。
みんなびっくりするだろなと思っていたのですが、みんな私を見た途端、
「だいじょうぶかー?首つながっているかー?」
それが返って隠さなくてもいいんだと、とても気が楽になりました。
職場の温かさに、私は素直に心を開くことが出来ました。
傷を最初はスカーフで隠しながら生活をしておりましたが、段々と気にすることがなくなってきてどうでもよくなってきました。
と言うよりも蒸れてしまって、暑すぎてつけていられませんでした(汗)
夏にスカーフ巻いているだけで、余計に目立つじゃないですか?
そんなことで1ヶ月かからないぐらいではずした後は、何事もなかったかのように普通に生活をしておりました。
あ、もちろん茶色い保護テープはきちんと貼っていましたよ。
目立たないと言いつつ違和感丸出しでしたが、もういいや~と開き直りです。
その後は、まったく気にしなくなりました。
うん、気にするヒマがないぐらい日々忙しかったですから、気がついたら1年経っていたという感じです。
昨日改めて傷跡をまじまじと眺めてみましたが、どこを切ったかさっぱりわからないぐらいになっておりました。
人間の再生能力ってすごいなって、人間の力に心の底から感謝した次第でした。
これから甲状腺手術を受けようと思っているあなたへ
甲状腺の腫瘍やバセドウ病、橋本病で悩んでいる人達は、本当にたくさんの方々がいらっしゃいます。
私も病院に通院していて思ったのですが、このような甲状腺の手術が出来る評判の良い専門病院は、本当にわずかの病院しかありません。
多くの患者さんが泊まりがけでも通ってこられる方々がたくさんいらっしゃることがわかりました。
私は腫瘍だけでしたし術後検査結果も良性でしたので、腫瘍以外の薬治療のことまではくわしくはわからないのですが、手術する手順はほとんど一緒です。
しかし、きちんと説明を受けたとおりの術後の生活を守ってよく食べてよく笑い、日々楽しく暮らしていれば、たとえ傷跡が残ってしまったとしても気持ちで消し去ることが出来ます。
私の傷跡見たい人って、いますか?
友達に聞いても「さっぱりわからないわ!」って言っていたぐらいですから、客観的に見てもまったく目立たないのでしょう。
もし、甲状腺のことで悩んでいらっしゃる方々がいましたら、今回の記事が参考になれば私は幸いです。
手術代に関しては、健康保険組合による高額療養費の事前申請により約9万円で済みました。(食事代・備品代は除く)
それでもやっぱりこの手術から学んだことは、健康は何よりも大事だということです。
お金を貯める事ばっかり考えず、これからは日々穏やかな気持ちで暮らすことをもっと考えていかないといけないなと思いました。
健康はストレスが1番大敵。笑顔が最良の薬。
健康を1番に大事にして、一緒に楽しくなが~く生きていきましょう。
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