フレンチドア(観音開き)冷蔵庫のメリットやデメリットは?購入・買い替え前に検討しよう
冷蔵庫選びをしていると、様々な扉の開け方に気がつくかと思います。
冷蔵庫の扉の開け方には、一般的に「片開き」「両開き」「観音開き」の3パターンありますが、現在もっとも人気が高いのが、扉が真ん中から左右に開くタイプの「フレンチドア(観音開き)」です。
フレンチタイプは多く出回っており、人気があるからなんとなく良さそうと思ってしまいますが、私も片開きからフレンチドアに買い替えてみてわかったことが多々あります。
フレンチドアタイプの購入や買い替えを考えている方のために、実際に使ってみてわかったメリットとデメリットを1つ1つ解説したいと思います。
片開きからフレンチドアに買い替えた機種はこちら
10年以上使っていた片開きタイプの冷蔵庫ですが、引越しをきっかけに買い換えることにしました。
キッチンの設置場所を確認してみたところ、幅68.5cmの容量が505Lのタイプが置けることがわかり、このサイズで探すことに。
冷蔵庫と言えば片方から開けるのが習慣になっていただけに、フレンチドアにするかどうか迷っていましたが、どのメーカーも450L以上はフレンチドアタイプが多いです。
一人暮らし向きの冷蔵庫は、フレンチドアタイプはほとんどありません。
家電量販店の方に「慣れるとこのタイプはとても使いやすく、電気代もお得ですよ。」というひと言で、フレンチドアに決定しました。
店員さんのおすすめもありましたが、フレンチドアに対する憧れが強かったことが大きい理由ですね(汗)
購入したのは、日立の真空チルド冷蔵庫「R-XG5100G」です。(最新型は「R-GX5100H」)
クリスタルドアで高級感があり、チルド室は凍らない約−1度で肉や魚の鮮度が保たれ、ラップなしでもハムやチーズの乾燥を抑えてくれます。
冷凍食品も三段ケースでたっぷり収納でき、野菜室にチンゲン菜やほうれん草を入れておいても、1週間経っても新鮮に保存できるため、冷蔵庫の機能としては大変満足しています。
肝心のフレンチドアタイプの冷蔵室ですが、1年以上使ってきてわかったことが多々あります。
片開きからフレンチドアタイプに買い替えてわかった6つのメリット
片開きタイプとは違い、両方の扉が真ん中から開くことで、どのようなメリットがあるのでしょうか?
1. 真ん中から開くことで、全体が見やすい
真ん中から開けられることで、冷蔵庫の中心に立っていれば庫内全体を見渡すことができます。
フルオープンで全体を把握できるため、どこに何が入っているかがすぐにわかります。
2. ドアの開きが小さいため、前方のスペースがなくても置ける
片開きは1枚のドアを大きく開けますので、前方に十分なスペースが必要です。
しかしフレンチドアの場合、ほぼ半分でOKですので、設置スペースが十分に確保できれば、前方のスペースをそれほど気にしなくても置くことが可能です。
3. ドアが小さいため、とても軽く開けやすい
1枚の扉ですと、グッと力を入れて開けないといけなかったりしますが、フレンチドアの場合、1枚のドアが小さいため、とても軽いです。
小さいお子さんや高齢者の方でも、簡単に開けることができます。(開けやすいため、反対にチャイルドロックは必要かもしれません)
4. 引越しや転勤などで扉の開く方向を気にしなくてよい
引越しや転勤をすると、間取りが違うため「扉が開けづらくなった。」ということが発生します。引越しするたびに、扉が逆向きのタイプに買い換えなければならなくなることも。
引越しが多い方には両開きがもっとも確実ですが、フレンチドアも両方から開けることができますので、引越しや転勤が多い人にはおすすめです。
5. 使い方を工夫することで、開閉が最小限になり節電に
2つの扉を真ん中から開けたくなりますが、どちら側かによく使うものを寄せておくことで、最低限のドアの開きでモノを取り出すことができます。
開閉が最小限になることで、冷気が外に逃げにくくなり、節電効果が期待できます。
6. ドアポケットの収納棚が小さいため、細かいものも分類しやすい
片開きの場合、1つのドアポケットが長いため、100均などで買ってきたプラスチック製の仕切りなどで区切らないと、グチャグチャになってしまうことも。
しかし、フレンチドアの場合、ドアポケットが小さく分かれているため、小さい調味料やペットボトルやビールなどを種類ごとに分類しておくことができて便利です。
使っているうちにわかった5つのデメリット
メリットもたくさんあるのですが、使っているうちに「ここが不便だな」と感じてきたことがあります。
1. 扉を全部開けないと、大きい鍋やお皿が出しづらい
今の冷蔵庫はとても高機能でして、調理後の温かい鍋もそのまま入れることができます。たっぷりの冷気で冷やしてくれますので、鍋周辺にある食材の温度上昇も押さえてくれます。
大きな鍋を入れられることはありがたいのですが、大きい鍋やお皿の場合、両方のドアを開けないと出せないことが多々あります。
写真のように両手で鍋を入れるためには、あらかじめドアを開けてから入れる必要があり、めんどくさいと感じることが多々あります。
2. 扉が2つあるため、両手で開けなければならない
扉が2つあるということは、開ける手も2つ必要ということです。
「シャープ」や「東芝」など、電動アシスト機能により、ひじや手を軽く触れるだけで、ドアを簡単に開けられるタイプもあるだけに、めんどくさいと感じることが多々あります。
3. 卵パックがドアポケットにないタイプもあり
ドアポケットが小さく、たくさん収納できることはメリットなのですが、10個入の卵パックがドアポケットに入れることができず、冷蔵室の棚の上に置くタイプもあります。
卵パックはドアポケットにあるタイプをずっと使ってきた人にとっては、慣れるまで大変かもしれません。
4. しっかり開けないと扉が閉まってきてしまう
1つのドアが軽くて小さいため、しっかり開けないと扉が徐々に閉まってきてしまうことがあります。せっかく取り出そうとしているのに、扉が閉まってきたらイライラしてきますよね。
また、雑に閉めると両方の扉が一致せずに、ちぐはぐに閉まってしまうことも。
閉まってきてしまうのに、ピタッと閉まらないこともあるため、二重のストレスになることも多々あります。
5. 壁に隣接して設置すると、片方の扉が開けづらいことも
設置スペースはほとんど気にしなくてもいいのですが、壁にピタッとくっつけて設置してしまうと、片側の扉が開けづらくなります。
私の場合も、左側の壁にピタッとくっつけて設置する必要があっため、左側のドアは完全に全開することができません。
フレンチドアに買い替えてよかったのか?
それでは実際に1年間使ってきて、片開きからフレンチドアに買い替えてよかったのか?
完全な個人的意見になってしまいますが、結論から言うと、片開きの方が使い勝手がよかったです。フレンチドアに買い替えて失敗したかもと思っています(汗)
なぜなら、まとめて料理を作るため、大きな鍋や大皿を入れる機会が多く、両手で冷蔵庫を1度しっかりと開けてから、中に入れる必要があるからです。
「せっかく持った鍋をまた置かなければならないなんて!」というストレスで、キッチンでイライラしてしまうこと多々あり。
1つの扉を開ければ取れるものが、どっちかにモノが偏っていると、せっかく開けた方の扉から取り出すことができず、再び鍋をキッチンの台に置いて、もう1つの扉も開けなければならないこともあります。
1回で済むはずの動作が2回必要になることで、2度手間になってしまうのです。
冷蔵庫選びって難しいですね。
次に買い換えるときは片開きか両開きタイプにしようかと思えるぐらい、実際のところうまく使いこなせていないのが実情です・・。
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フレンチドアが向く人とはこんな人。自分の特性を考えよう
フレンチドアに買い替えて失敗だったかもと思っていますが、冷蔵庫がクリスタルでキラキラ輝いていて、キッチンがとても華やかになりました。
家電は使う人のテンションが上がることも大切ですので、フレンチドアにしたことで、オシャレな冷蔵庫があるというだけで料理が楽しくなったのは事実です。
高価な買い物ですから、キレイに掃除したり、きちんと収納したり、大切に使おうと思えるようになりました。
扉を2度開けなければならない手間はありますが、引越しの度に買い換えなくて済むこと、1ヶ月に100円でも200円でも節電ができることで、電気代が安くなるメリットはあります。
デザイン面、省エネ性能、私のように開けづらいと言う人もいる一方で、「使いやすい!」という人がいるからこそ人気が高く、フレンチドアタイプも一定数以上の支持を得ているのでしょう。
- 3〜4人家族やそれ以上の大家族の方
- 高級感あふれるデザインが好きな人
- 引越しや転勤をよくする人
- 冷蔵庫の節電をしたい人
冷蔵庫は1度買うと10年程度は使うからこそ、自分のライススタイルをしっかりと考えてから選ぶようにしていきたいですね。
冷蔵庫選びの参考に
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