【実は大事】高気密・高断熱の家の特徴とおすすめハウスメーカー3選
「高気密・高断熱って聞いたことはあるけど、何が違うの?」
「高気密・高断熱の家にして、後悔ってないのかな?」
家を建てようと思っていても、高気密・高断熱の言葉の意味すら、イマイチ理解できてない・・・なんていう方も多いのでは?
この記事では、高気密・高断熱の家の特徴と、メリット・デメリット・口コミを解説し、高気密・高断熱の家にするのにおすすめのハウスメーカーを3つ紹介します。
寒い地域に住んでいる方だけでなく、これから家を建てようと思っているみなさん!高気密・高断熱は、実は結構大事な家の性能の1つなので、ぜひ参考にしてみてください。
高気密・高断熱の家の特徴とは?基準はあるの?
高気密と高断熱、言葉は似ているけど、どういう違いがあるか説明できますか?
高気密の家とは、防湿シート、断熱材、気密テープなどを使ってできるだけ隙間をつくらない ようにして作られています。
高断熱の家とは、外壁と内壁の間に断熱材を入れたり、断熱性の高い窓を採用して 断熱性能を高めている家のことです。
では、これらの気密性・断熱性に関して、高気密・高断熱な家の基準はあるのでしょうか?
ずばり、明確な基準はありません!それぞれ気密性を表すC値と、断熱性を表すUA値やQ値を参考にしているのです。どちらも値が小さい方が性能が高い ことを示しています。
C値 = 建物全体のすき間面積 ÷ 延べ床面積
C値は「相当隙間面積」 といわれており、延べ床面積1㎡あたりに、すき間が何㎠あるかで気密性を表しています。
UA値 = 建物各部から逃げる熱量 ÷ 建物の表面積
UA値は「外皮平均熱貫流率」 のことで、家の壁や基礎、天井、窓などからの熱の逃げやすさを表した数値になります。
2022年に国土交通省より、省エネ性能として新しい断熱等級 の発表があり、現在は7段階の等級に分けられています。また、住んでいる地域によってもUA値の基準は変わってきます。
Q値 = ( 建物各部から逃げる熱量 + 換気で失う熱量 ) ÷ 延べ床面積
Q値は、「熱損失係数」 といって、どれくらい熱が逃げにくい家なのかを表す数値です。
各ハウスメーカーが、C値・UA値・Q値を公表していたり、施主さんのブログ等で公表しているので、それを参考にしてみるとよいでしょう。
外の冷たい・熱い空気は、家の壁や窓、玄関を通じて出入りしているので、高気密・高断熱の家は、冬は暖かく夏は涼しいのが特徴です。エアコンなどの使用量が少なくて済みます。
つまり、快適にお得に、そして省エネで環境にも優しく暮らせる! ということですね。
「いいことばかりなら、うちの家にも取り入れたいな!」と思うかもしれません。ちょっと待って!高気密・高断熱の家は、構造上の特徴から、いろいろなメリット・デメリットがあるので、まずは確認していきましょう。
高気密・高断熱の家のメリット・デメリット
高気密・高断熱の家のメリット・デメリットをそれぞれ解説してきます。
高気密・高断熱の家のメリット4つ
- 光熱費を節約できる
- ヒートショックのリスクを軽減できる
- 掃除の負担を減らせる
- 防音効果がある
光熱費を節約できる
高気密・高断熱の家は、1年中家の中が快適にすごせる温度なので、エアコンなどの使用量が少なくて済むと言われています。年々光熱費があがってきている昨今、主婦として、これはとてもうれしいかぎりですよね!
ヒートショックのリスクを軽減できる
お正月に、田舎のおじいちゃんの古い家に遊びに行ったとき、リビングからトイレやお風呂に行くと寒い!なんて経験はありませんか?
この温度差による血圧変動で、心臓や血管に負担がかかり、心筋梗塞や脳梗塞などを引き起こすことがあります。これがヒートショックです。
高気密・高断熱の家は、家じゅうの気密性と断熱性をあげているので、家の中の温度変化も少なくなっています。ヒートショックのリスク軽減に役立っているといえます。
掃除の負担を減らせる
壁の表面温度が均一だと、空気の対流による静電気が発生しなくなり、壁にホコリが付きにくくなります。 天井や壁の上の隅などは、ホコリが溜まっても掃除をするのは結構大変ですよね。見ないふりをしていると、気づいた時には大変なことになっているなんてことも・・・。
高気密・高断熱の家では、室内の温度が均一に保たれているので、こんなメリットもあるんですね。
防音効果がある
高気密・高断熱の家には、防音効果があるといわれています。ペットを飼っていたり、赤ちゃんがいたり、ピアノの練習をしたり、自分の家の音が外にもれていないか気になりますよね?あまりにひどいと騒音によるご近所トラブルになるなんてこともあるかもしれません。
ペットを飼っていたり、小さい子どもがいるご家庭には、特におすすめです!
高気密・高断熱の家のデメリット3つ
- 建築費用が高くなる
- 石油ストーブが使いにくい
- シックハウス症候群になりやすい
建築費用が高くなる
断熱材や気密テープなどの建築資材の使用量が増え、全体的に建築費用が高くなります。
また断熱には、外断熱と内断熱があります。
外断熱とは、家の外壁と柱の間に断熱材を切れ間なくいれることで、壁が厚くなります。内断熱とは、柱と柱の間に断熱材をいれることで、一般的に外断熱の方が、断熱性は上がるが建築費用は高くなるといわれています。
ただ、長い目でみると、外断熱は光熱費も抑えられるので、断熱方法で悩んでいる方は、ハウスメーカーに相談しましょう。土地の広さ・家の向きなどで、あなたにおすすめの断熱方法を教えてくれますよ。
石油ストーブが使いにくい
石油ストーブを使用すると一酸化炭素が発生します。気密性が高いと、室内に一酸化炭素がこもって一酸化炭素中毒になりかねません。
ただし、2003年の建築基準法の改正 によって、“24時間換気システムの設置 ”が義務化され、法律が変わってから建てられた家には、必然的に導入されています。
それ以前に建てられた家には換気システムが充分でない可能性もありますので、こまめな換気をこころがけましょう。
シックハウス症候群になりやすい
気密性を高めると、ハウスダストやダニ・ホコリ、また建築に必要な化学物質などが家の外に出て行きにくいために、シックハウス症候群になりやすくなります。めまいやのどの痛み、湿疹などの体調不良が引き起こされます。
ただし、現在は24時間換気システムの導入により、それらの対策が行われてきました。換気の方法も3種類 あり、第1種換気がもっとも換気性能が高い といえます。もちろん、その分値段も高くはなりますが、高気密・高性能の家を考えている方は、換気性能についてもぜひ検討してみてください。
高気密・高断熱の家の電気代はいくら?
電気代は、住んでいる場所や家族構成によってもちがいますが、実際光熱費の節約につながっているのか、口コミを見ていきましょう。
・東北地方で新築建坪35坪 オール電化 12月の電気代26,692円
2021年の電気代の状況では、エアコンを24時間フル稼働させた場合、真夏の電気代は12,000円から14,000円、真冬の電気代は14,000円から16,000円となり、最も高い時でも、夏場は約16,400円、冬場は約21,000円といわれていました。また、春や秋は7,000円から8,000円で収まるとされていました。
現在は、電気代の高騰で2021年とは同水準で比較することはできません。ただし、最も電気代の低かった2021年2月と比べても、2022年12月では電気代はかなり高騰していますので、東北地方で冬に26,692円で済んだというのは、光熱費は充分抑えられていると考えられますね!
高気密・高断熱の家におすすめのハウスメーカーは?
どのハウスメーカーにもそれぞれ特色があり、特にアピールしている性能を持っています。その中でも、特に高気密・高断熱を得意としているおすすめハウスメーカー3つを紹介します。
一条工務店【暑さ寒さも電気代も気にしない「快適」で「省エネ」な暮らし】
C値=0.59cm²/m²、UA値=0.25W/ m²K
2022年4月にこれまで以上に厳しい省エネ性能基準が設けられ、今回新設された「断熱等性能等級5」「一次エネルギー消費量等級6」 をクリアしています。
夏はエアコン設定温度28℃、冬は床暖房 で、1年中快適に過ごせるうえに、冷暖房費も一般的な高気密高断熱住宅の1/6 に抑えられるなんて、びっくりですよね!
アイフルホーム【世界最高レベルの断熱性能をもつ断熱材(フェノールフォーム)を使用 】
C値=0.51 cm²/m²、UA値=0.27~0.45 W/ m²K (地域・仕様によってかわります)
圧倒的な断熱性能をもつ断熱材を使用した、高性能断熱パネル「HQP-W(ハイクオリティパネル-ダブル)」や「HQP(ハイクオリティパネル)」を使い、高気密・高断熱の家づくりをおこなっています。
壁だけでなく、窓からの熱の出入りにも着目し、家全体の断熱性能のバランスに合わせたサッシを提案してくれます。
ローコスト住宅といわれるアイフルホーム。もちろん高気密・高断熱仕様にするには予算もかかりますが、標準仕様でも断熱性に定評がある ようです。
本当?アイフルホームで300万円の家の真相とおすすめローコスト住宅
スウェーデンハウス【一邸ごとに断熱性能を計算、気密性能を測定 】
C値=0.62 cm²/m²、UA値=0.42 W/ m²K
(スウェーデンハウス公式HPに公表されていませんが、施主さんのブログを参考)
本来は、断熱性能・気密性能を個別に測定し伝える義務はないのに、それをあえて行っているのは、なんといっても性能に対する自身の証!
寒い北国のスウェーデンでも快適に過ごせるよう考えられた家づくりを、日本でも行っているので、家の中はとても快適。壁・床の継ぎ目にも、厳重な気密を行い、家全体を分厚い断熱材が包みこんでいます。
こんなに高性能なのに、外観はとてもかわいい北欧の雰囲気 。建築実例を見ているだけでも楽しくなりますよ。
高気密・高断熱の注文住宅を建てるには
高気密・高断熱の家の特徴とその魅力を知ってしまったら、「自分にもそんな家が建てられるのかな?」と考えはじめますよね?
でもハウスメーカーはたくさんあるし、そもそも予算に見合っているのかも不安・・・。誰かに相談したいけど、時間もあまりないし・・・。
そんなときは、town lifeの家づくり計画書 がおすすめです。
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まとめ:高気密・高断熱の家に住んで、後悔していない?
四季のある日本で、気温の変化に負けない快適な暮らしをするには、高気密・高断熱の家が欠かせない存在であることがよくわかりましたか?
それでも、「高気密・高断熱の家に住んで後悔している・・・」 という方もいるようです。その中でも多かったのは、窓が小さかったり、窓の数が少ない というもの。性能アップを重視しすぎると、全体のバランスを見失ってしまいがちです。
ハウスメーカーの設計担当者に気密性・断熱性の相談をするときには、家の間取りや内観・外観をバーチャルリアリティで体感できないのかもきいてみましょう。そうすることで、後悔するのを避けられるかもしれません!
全体的には、初期費用はかかりますが、電気代高騰の中でも光熱費の節約にもつながって、快適な空間でのんびり過ごせるので、満足度は高い ようです。
ローコスト住宅でも、高気密・高断熱への取り組みをがんばっているハウスメーカーがありますので、ご自身の予算と照らし合わせて、ぜひ検討してみてください。
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