会社を辞めたら子育てと両立して在宅で働きたいけれどお金が不安。今後の働き方はどうしたらいい?
「会社員を退職した後に、どうやって働いていいかわからない。」
仕事のストレスを受けてしまい、3年半ほど働いた会社を退職した後に、どのように働いていったらいいのかという、読者の方でワーキングマザーの方からご相談をいただきました。
できれば子供のそばにいたいから、派遣社員と在宅ワークをダブルでしていきたいけれど、お金の不安でいっぱいということです。
まさに、現在「人生の転機」を迎えています。
このような人生の転機を迎えた時に、一体どうやって解決していったらいいのでしょうか?
私自身の体験談も含めて、一緒に考えていきたいと思います。
人生の転機は3つ。予期しない転機ばかりに満ち溢れている
「転機」って言葉の意味、考えたことありますか?
「転機とは、今の状態から他の状態に転じるきっかけのことを言います。
まさに会社を退職してからの転職は、人生の転機の典型例と言えるでしょう。
アメリカのキャリアカウンセリング専門家の方で、シュロスバーグという女性の方がいるのですが、人生には3つの転機があると言われています。
- 予期していた転機
- 予期していなかった転機
- 期待していたものが起こらなかった転機
1.は、志望していた大学に入れた、希望していた会社に入れた、昇進した、昇給した、結婚したなどで、2.は、リストラされた、左遷された、会社が倒産したなどです。
3.は、志望していた大学に落ちた、希望の会社に入れなかった、結婚する予定が出来なかった、思い通りに昇給しなかったなどです。
理論ですから、ちょっと、むずかしいですよね・・。
相談者さんのケースは、2.の予期していなかった転機と言えそうです。
ずっと働こうと思っていたけれど、仕事のストレスが多くて続けられなくなってしまったということですからね。もう少し詳しく聞いたら、3.も当てはまるかもしれません。
続けたかったのに続けられない状況になった、母として仕事と家庭と両立できるかと思っていたら、出来なかったなど、人生は思い通りにいかないことが多いのが現実と言えそうです。
私の人生も予期しないことばかりで溢れかえっている
私も今までの人生を振り返ってみると、「予期していなかった転機」や「期待していたことが起こらなかった転機」でいっぱいに溢れています。
高校受験は何とか受験学区内でトップ高に入れたのですが、入れた途端にテニス三昧の生活に陥って、現役で受けた大学はすべて桜散り、一気に転落人生まっしぐらに。
予備校で仲間が1人も出来ずに、孤独すぎる浪人生活・・。
せっかく頑張って必死で入った大学だったので、たくさん勉強してサークル活動でキャンパスライフを謳歌しようと思っていたのです。
しかし、入学してわずか3ヶ月後に、父が突然多額の借金を残したまま、車で焼身自殺。
田舎暮らしゆえに車が必要だったため、必死に自動車学校に通ってわずか1ヶ月で免許を取り、何とか数十万円で買えたボロボロの中古車を手に入れました。
大学入学後たった1ヶ月でサークルをやめて、午後5時から午前1〜2時までファミレスでバイト漬けの日々に・・。
大学3年でギリギリ単位を取り、大学4年生はまったく学校に行くことなくずっと働いていました・・。
超がつくほどの就職氷河期でまったくどこにも受からず、派遣社員で入った会社をたった半年で契約終了というリストラ劇・・。
その後は何とか拾ってくれたIT系のブラック企業で、他社に出向でいきなり飛ばされて、3日間帰れない地獄のような生活に。
家の購入に2度も失敗し、転職に10回以上繰り返すなど失敗劇を繰り返し、借金生活でボロボロに・・。
定年までずっと勤めると思ってやっと入れた会社だったのに、小学生になってから「小1の壁」にぶつかって泣く泣く退職し、レールからいつの間にかはみ出してしまいました。
あぁ、もう上げ出したらキリがないぐらい・・。この辺で止めておきます(汗)
希望通りの人生という「予期していた転機」なんて、一体いつあったんだろう?
思い通りにいかないことが、現代社会はとっても多くなった気がします。人間の寿命が延びて、終身雇用制度などが崩れて多様化が進み、変化のスピードが早くなったからかもしれません。
こんな風に自分の人生を振り返ってみると、人生は本当に思い通りにいかないものだとつくづく感じてしまうのです。
人生の転機を目の前にしたら、4つの視点からよく考えてみよう
会社を辞める、転職するという人生の転機が目の前に立ちはだかると、やっぱり不安で怖くなってしまいますよね・・。
どんなにイヤな思いをして会社を辞めたとしても、やっぱりほとんどの人は怖くておじけづいてしまいますよ?
私は10年間も勤めた会社を辞める直前は、慣れ親しんだ同僚や先輩達と離れることが怖くて怖くて、普通に寝ることなんて出来ませんでした。不眠症になってしまったほどです・・。
でもこういう人生の転機を迎える時こそ、ゆっくりと自分と向き合って転機を乗り越える方法を、4つの視点から考えて欲しいのです。
1.今の状況から「プラス」か「マイナス」かを考えてみる
今の会社を辞めることは、前から予測出来ていたことなのか?
今の状況は自分にとって「プラス」なのか「マイナス」なのか?
今の状況からこのタイミングが起きたことは、良かったことなのかどうかをじっくりと考えてみましょう。
2.自分自身の内面に問いかけてみる
今の自分自身は、会社を辞めて子供のそばにいた方が幸せなのか?
会社を辞めて安定的に入っていた収入が減ってでも、子供のそばに居たい気持ちの方が勝っているのか?
すでに会社を退職する決意は固めていますよね?
今後収入が減ってでも、やっぱり子供と一緒にいたいから、会社員ではなく在宅ワークを選択することが自分自身にとって前向きな決断かどうか、しっかりと向き合ってみて下さい。
3.家族や周囲からの支援が受けられるかどうか
旦那さんとは、今後の働き方について話し合ってみましたか?
旦那さんの収入だけでは、ちょっと家計的に無理・・。でも、ダブルで会社員並みの収入がなくても生活が出来るという目処が立っているかどうかを、しっかりと見極めることが大切です。
意外と会社員を辞めると、洋服代や化粧品代、交際費や交通費など今までかかっていたものがかからなくなったりして、家計がスリムになる場合があります。
旦那さんからメンタル面でサポートが得られるか、会社員を辞めた後も、自分の周囲から色んな支援が得られるかどうか、辞めた後に収入を得られる場所の確保はできているか。
1番の理解者である旦那さんから、しっかりとサポートが得られるかどうかを1番優先課題に上げて考えてみてくださいね。
4.目の前の転機に応じて戦略を変えていけるか
会社員を辞めた後に、色々訪れる問題に対して戦略を取るかも重要です。
まずは1番やりたいと思っている在宅ワークだけで、戦略を考えてみます。在宅と言っても、やっぱり人間1人では仕事が成り立たないですからね。
お仕事をもらうためにどうしたらいいのか、どうしたら信頼される人になって継続して仕事を得つづけることが出来るかどうかも、真剣に考えていかなければなりません。
派遣社員をしなくても、在宅ワーク1本だけで家計が保てていけば、さらにお子さんと一緒にいる機会が増えます。
自分がそういう人生を望んでいるのであれば、思い切って戦略の方向転換をしてみることも1つの手です。
会社員を辞めた後、孤独を感じたり、やっぱり思い通りに稼げなかったり、転機の後もいっぱい転機が訪れてきます。辞めなきゃ良かったと、後悔する時も訪れるかもしれません。
その度にどうして行ったらいいか、家計管理やメンタル面における戦略も、ぜひ考えてみるようにしましょう。
会社を辞めたい!もう組織に疲れた。フリーランスになる前に今の会社を辞めるとどう変わるか考えてみた
私自身が会社員を辞めて在宅ワークになった今思うこと
私の読者さんなので、私の人生ストーリーをよくご存知かもしれませんが、予想もしていなかった突然の「会社員退職」という転機が起きて、在宅ワーカーに転身した私です。
その結果、今の自分自身はどう思っているのか?
辞める時はマイナスの感情しか湧いていませんでしたし、正直戸惑いの方が大きくて、なぜ自分はこんなフリーランスという立場になっているのか、全く受け入れることができませんでした。
でも、子供が今頃になって言うのです。
「学童保育に行かずに、まっすぐにおうちに帰ってくることが楽しい。」
無理やり学童保育に入れられて、ストレスフルな環境下にいた長女です。
しかし現在はまっすぐにおうちに帰ってきて「おかえり〜!」って言ってくれるママがいることが、何よりも代えがたい心の安定剤になっているようです。
放課後は一緒に料理やお菓子を作ったり、本を読んだりボーッとしたり・・。
会社員時代は絶対行けなかった平日夕方の買い物や、学校の振替休日の時は空いているレジャー施設にゆっくりと行くことが出来ます。
「あぁ、あの時、会社員を辞めて良かったんだな。」
世の中的には、会社員を辞めてフリーランスになって好きなことをしていていいわね〜って目で見られるかもしれません。すごい孤独感を感じますし、疎外感でいっぱいになります。
でも、他の人がどう思うかなんて、まったく重要じゃありません。
自分自身がこの転機を「プラス」と思えば、それでいいのです。自分自身がその転機をどう見るかによって、まったく解釈が違ってくるのです。
会社員を辞めると収入が減るのが怖い、不安定だから怖いかもしれません。
でも、逆に考えてみてください。
会社員だと収入に上限があります。でも在宅ワークだったら自分の裁量で仕事量を決められますので、収入に上限がありません。
確かに減るリスクもありますが、頑張れば頑張るほど、収入を自分自身で上げていくことが出来るのです。
「マイナス」か「プラス」かどちらの解釈も出来る場合は、ぜひプラスの方に解釈するようにしてみましょう。
私自身、自信を持って「辞めてよかった。子供のそばで働くことを選択してよかった。」と本気で思っていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
フルタイム共働きで働くワーママから在宅ワーク主婦に転身して変わった、仕事と心のバランス
人生の転機をプラスと見るかマイナスと見るかはあなた次第
私、大きな声で言えませんが・・、ほんと肝が小さい人間なのです。
会社員を辞めて、レールをはずれた道に踏み入ることがメチャクチャ怖かったです。だって組織も何もないし、定年もないし、就業規則もないし、お金なくなっちゃうかもしれないし・・。
目の前が分厚い雲に覆われていて、何も見えない終わりなき道を歩くことが、こんなにも怖いことなのかと思い知らされたほどです。
でも「会社を辞める」か、「会社に居続ける」か。
自分自身の過去の経験から、何とか人生やり直してきた免疫があったこと、孤独が好きだったこと、変化や新しいことに挑戦することが好きだったこと、飽きっぽい性格だったこと・・。
色々なことを真剣に考えて、私は「会社を辞める」選択をしました。
私より一歩も二歩も三歩も前をゆくフリーランスの先輩たちが、私の背中を強くポンッ!と押してくださり、今でも私の弱い肝を強くしっかりとサポートして下さっています。
本当に心強くてありがたいです。今でも感謝しくせないです。
転機をどう見るかということが、転機に対処するうえできわめて重要だということ。
変化というものは、それを良いもの、または少なくとも悪くはないものと見るほうが、マイナスと見るよりははるかに受け入れやすくなるということだ。
シュロスバーグ(著):「選職社会」転機を活かせ
転機が「プラス」か「マイナス」かの判断には、それなりの時間が必要ですし、良い悪いどちらの転機にしても、自分の心が適応するには時間がかかります。
でも、その転機を「プラス」と判断するか「マイナス」と判断するかは、あなた自身次第ですよ!
自分が決めたことに、ぜひ自信を持って歩いて行って下さい。
本当に幸せな人生を送りたいと思ったなら、今の自分自身の心としっかりと向き合い、人生のリスクを犯す勇気を持つことなのです。
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