年子育児の壮絶な寝かしつけを乗り切るコツ。しんどい時を乗り越えればかけがえのない存在に
「なんで、寝てくれないんだろう?」
「どうして上の子が起きちゃうの?」
年子育児で下の子が生まれて間もない頃は、昼間でさえしんどいのに、夜の寝かしつけで悩まされている方も多いのではないでしょうか?
年子育児でノイローゼになりそう!もう助けて!という悲痛な叫びが、私の所にも多く寄せられます。
1人の赤ちゃんでも大変なのに、2人が赤ちゃん状態・・。
特に下の子が生まれて3ヶ月ぐらいは、ママが生きているのかわからないぐらいフラフラになってしまうことが多いです。
ストレスフルでしんどい「年子の寝かしつけ」を、私はどうやって乗り越えてきたのでしょうか?
年子で1歳3ヶ月差で生まれてから始まった、長女の赤ちゃん返り
私が長女を出産してから、わずか7ヶ月で次女を妊娠しました。
お腹がどんどん大きくなっていく中で、1歳にも満たない子を大きなお腹の上に乗せて抱っこする毎日・・。
でも長女はわりと1人で寝てくれることが多く、次女を出産するまでは何とか私も寝ることができていたのです。
しかし長女が1歳3ヶ月の時に次女が37週で生まれて、2週間経って何とか退院した後は、実家に里帰りせずにすぐに自宅に戻りました。
この瞬間から、「年子育児」との壮絶な戦いがはじまったのです。
次女というはじめての生物と対面してから、長女の赤ちゃん返りが始まってしまったのです。
抱っこ!抱っこ!
寝かしつけても、ギャーギャー泣くだけでまったく寝ません!
1歳児にして保育園への登園拒否がはじまり、下の子を抱っこ紐で抱えながら、保育園の前でギャン泣きする長女を、何とかして先生に渡す日々がはじまりました。
こんなにも上の子の赤ちゃん返りって、しんどいものなのか・・。
夜も下の子に授乳をしている時は特にひどく、怒って泣き疲れ果てて寝るといったパターンで寝ていました。
上の子で腕が抱っこで真っ青になり、下の子は抱っこ紐ではなくおんぶ紐でくくりつけて、前後に赤ちゃんを抱えながら、体力の限界を迎えていたのでした。
年子の寝かしつけをするために、あらゆる方法を試してみた
下の子の夜中の授乳、上の子の赤ちゃん返りによる夜泣き・・。
上の子の夜泣きで、下の子が目覚めて夜泣き。
ダブルでゴジラのような雄叫びで、夜泣き!
もう無理!私が泣きたい。育児やめたい!
年子ならではの微妙な年齢差による育児方法の切り替えに頭がまったく追いつかず、育児ノイローゼ寸前に陥っていました。
育児書などを読んで参考にするヒマがなかった私は自分なりに考えて、あらゆる年子の寝かしつけ対策をしてみることにしたのです。
ベビーサークルを買って、長女と次女を離す作戦!
最初に、部屋中を歩きまわる長女を、下の子に近づけないようにしてみました。
下の子の授乳が終わって寝かしつけの時に、出来る限り長女を近づけないためにと、ベビーサークルをコルクマットを引いた畳の部屋に設置しました。
おもちゃを置いても、ゴリラのようにガンガンサークルを叩いて、乗り越えようとしてきましたが、とにかく下の子を寝かしつけないとダブル攻撃になります。
授乳が終わってスヤスヤ〜ってなった時に、下の子をベビーベッドに連れていった後に、上の子と一緒にベビーサークルに入って寝たふり作戦です。
しかし!
下の子をママに取られたという思いがますます強くなったのか、さらに赤ちゃん返りがひどくなって、この作戦は失敗に終わりました。
おしゃぶりをくわえさせて、長女の口に入れて泣きやます作戦!
長女が泣きわめいている時に、おしゃぶりをくわえさせて泣きやます作戦をすることに。
しかし、意識高い系の長女は、おしゃぶりなんて邪道だ〜!と思ったのか、一切くわえることを断固拒否!
おしゃぶり作戦は、買ったその日に見事に失敗に終わったのでした・・。
次女を先に寝かせるために、長女をベビーチェアに置いておく作戦!
次女を先に寝かしつけてみようと、赤ちゃんをスポッ!っと入れて座らせることができる「バンボ ベビーチェア」を買ってみることに。
次女の授乳中や沐浴中、長女の離乳食時に、ベビーチェアは大活躍したのです。
しかし、次女を先に寝かしつける時は、おとなしく座っているどころか、バンボの上で長女が暴れだす日々・・・。
アグレッシブな長女には、バンボの上は苦痛だったらしく、寝かしつけ対策としてはほとんど役に立ちませんでした。
おやすみホームシアターを買って、気持ちよく寝させる作戦!
会社の人に出産祝いとしていただいた「おやすみホームシアター」を、2人同時に寝かしつけするために使ってみることにしました。
LEDが搭載されていて、天井いっぱいにキャラクターの映像が映しだされて、ファンタジーの世界になり、タイマーで自動で切れるしくみです。
楽しそうなディズニーの曲が、たくさん流れるんですよ。
我が家にはディズニーキャラクターが映し出されるタイプのをいただいたのですが、もうこれが逆効果!
キラキラ輝くキャラクターに目がさらに輝いてしまって、45分経ってもまだ長女の目がキラキラ輝いていました。
個人差があると思いますが、我が家にとって「おやすみホームシアター」は、「お目覚めホームシアター」となってしまったのでした。
私は間違っていた。もっとも大切にしなければならなかったこと
「もう、どうしたらいいのかわからない・・。」
2人とも寝ないことに、目の下にクマを作りながら、実家の母のところに行って、相談してくることにしました。
「平等に寝かしつけようとしているからなのよ、上の子を大事にするのよ。」
子育ての大先輩の言葉を聞いて、自分が間違っていたことにハッと気がつきました。
今1番大事にしなければならないことは、次女ではなく長女の気持ち。
次女が泣いているから長女を置いて次女の方に行くのではなく、ある程度次女が泣いていても、長女を優先してあげる時期なんだと・・。
次女にママを取られてしまうという気持ちは、親の愛情を自分だけに欲しい子供には、とってもつらいことです。
「そっか、ちょっと今日から実践している!」
兄と私をここまで育ててくれた偉大なる母に教えられて、寝かしつけの方法を変えてみることにしたのです。
年子育児の寝かしつけで、秘密兵器を投入したら解決!
今まで同時に寝かしつけをするのではなく、長女の寝かしつけを最優先にすることにしました。
言い方はとっても悪いのですが、次女のオムツを変えても、授乳が終わっても、不快なことを取り除いてもまだ泣いている場合は、放置することにしました。
でもあまりにも放置はよくないと思い、ある秘密兵器を投入することにしたのです。
その秘密兵器が、新生児から4歳頃まで使える「コンビ(Combi) ハイローベットチェアー 」です。
手で揺らすタイプのベビーチェアもあるのですが、それでは2人の赤ちゃんに手が何本あっても足りません。
イスを水平に倒して、赤ちゃんをベルトで固定した後に、スイッチをポン!って押すだけで、安らぎあふれるオルゴールの音と共に、ベッドが左右に揺れるのです。
心地よい揺れに、スヤスヤ〜って眠りにつきます。
電動のベビーチェアを買ってからは、下の子をベビーチェアで揺らして寝かしつけて、上の子と触れ合う時間をとっても大切にしていきました。
寝る前から絵本を一緒に添い寝しながら読んだり、静かにしながらずっとスキンシップを取ったり・・。
それから赤ちゃん返りも減っていって、長女の夜泣きも収まり、自然と先にぐっすりと寝るようになっていきました。
上の子と触れ合っている間に、ベビーチェアにすっかり寝させられてしまった下の子をそっと抱っこして、ベビーベッドに連れて行きました。
電動のベビーチェア効果が抜群すぎて、どれだけ寝かしつけに助けられたことか・・。
まだ本能で生きている下の子より、自我がさらに発達している長女を最優先する。
便利だと思ったグッズは、とことん投資をして利用している。
ママが笑顔でスキンシップを自然と高めていったことで、寝かしつけのつらさがスーッとなくなっていったのでした。
年子育児の壮絶な日々を経て、1番身近でかけがえのない人に
今の時点で、年子育児の方法や寝かしつけに悩まされている方は、本気で泣きたいほどつらいと思います。
自分って、何のために生きているの?
自分ことなんて、まったくできない!
記憶がないほどつらい日々が続いていきますが、人間らしく生きられないと思う期間も、下の子が1年経てばかなりラクになっていくと思います。
年子育児は、大変なことばかりではありません。
我が家の娘たちは、2人ともに小学生ですが、朝から晩までずーっと一緒に遊んでいます。
上の子は下の子をとってもかわいがるし、下の子は上の子をとっても慕っているし。
ケンカをするときは血がにじむほど壮絶ですが、仲直りした後はおばちゃんのようにガハハ〜!って笑って、ずっとおしゃべりし続けています。
家の中も外でも、常に2人でずっと会話をしながら遊んでいて、親が入るすき間がないぐらい、現在は私も夫もさびしいと思っている次第です・・。
まるで血がつながったクラスメイトが、ずっと側にいるような感じですね。
あの時の壮絶な寝かしつけって、何だったっけ?
2人が成長するたびに、友達のような関係の年子育児は、びっくりするぐらい子育てがラクになっていきます。
見ていて微笑ましくて、一生続くかけがえのないパートナーです。
2人になった途端に「なんでこんなに年子って大変なの?」ってあ然としてしまうと思いますが、必ず「年子で生んでよかった。」と思える日がやってきます。
年子を持つママ、今は大変ですが、未来はずっとラクになります。
完璧になんてやらずに、今は無理せず手を抜いて自分を1番大切にしながら、楽しい年子育児ライフを送っていってくださいね。
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