私は何のために会社で働いているのか?お金を稼ぐことだけを目的に働いているわけではないと思うこと
「あなたはなぜ今生きていますか?」
この問いに即座に答えられる人って、果たしているのでしょうか?
この世に生を受けてなんとなく生きている。
こんな人がほとんどではないでしょうか?
生きなければならないなんて、誰も決めていません。
生きるのも自由。
死ぬことも自由。
生まれたら自然に死ぬまで生きなければならない。
そんな法律なんてどこにもありません。
罰せられないけれどなぜか生きています。
「死」を選択することなく「生」を選択しているのです。
生きたいから生きているのだ。
人間という動物が生きていくには何が必要か?
少なくとも食べ物が必要です。
食べ物を得るには何が必要か?
お金を得ることが必要です。
お金を得るためには何が必要か?
働くことが必要です。
なぜ今、その会社で働いているのか?
なぜ働かなければならないのか?
どうして働いているのか。
考えたことってありますか?
今の職場で仕方なく働いているのか?
今の職場に入社したのが8年前です。
失業中に、偶然にも職安で見つけて運良く採用されました。
重要視したことは残業なし、自宅から近いことです。
やりがいとか給与なんて後回しでした。
社会人になったら女性でも働くことが普通であると思ったから、働き続けました。
生活をしていくにはお金が必要ですし、子供が生まれたらたくさんのお金がかかります。
そのためには、子供を産んだ後も働き続けることが必要です。
本当は働きたくなんてない。
上司の機嫌を取らないと人事考課に響くし、イヤだと思う仕事もしないと給料がもらえません。
一定レベルの生活水準を保っていくためには、仕方なく働かないといけないのです。
この仕方なくというのが、今の自分自身にとっても引っかかります。
この会社でなぜ仕方なく働いているだろうか?
この会社以外で働ける自信がないからだろうか?
疲れるし嫌だから働きたくない。
ただの甘えのような気がしてならない。
でも今の会社を辞めていない。
なぜだろうか?
今の会社で働かない選択肢を選ばないのはなぜ?
この会社だから働きたくないのであれば、すぐに転職すればいいだけの話です。
すぐに辞表を叩きつけて他の会社に移ればいいのです。
今のやりがいがないと思われる仕事をしたくないのであれば、やりがいがあると思われる仕事に移ればいいだけです。
誰も退職願いを出してはダメなんて、決めた人はいません。
生きること、死ぬことが自由であれば、辞めないこと、辞めることを選ぶのも自由です。
でもなぜか8年間も今の職場で続けて働いています。
辞めることは誰だって自由なのに、働きたくなければ辞めればいい。
ただそれだけの話です。
ものすごい回答はシンプルです。
じゃあ明日辞表を持って行こう。
週末明けにいつも思う。
でも持っていかない。
なぜ持っていかないの?
なぜ人は働き続けるのだろう?
「定年後も出来れば働き続けたいんだ。」
60歳で定年を迎えた方も、再雇用制度を使って働き続けたいと思う人が当社でも非常に多いです。
給与額なんて40代の人より下がりますし、プライドなんてどこに行ったのかと思うほど窮屈そうに働いています。
それでも毎日活き活きと笑顔で会社に来ている人がいます。
なぜなのだ?
定年を迎えたらゆっくりのんびりと生活すればいいじゃない?
年下の上司に、ペコペコする必要なんてないじゃない?
それでも会社に来ています。
人はなぜ決められた雇用期間が終わっても、働きたいと思うのでしょうか?
定年を迎えた人から聞いたことがあります。
生活のためだけに働いてはいないということです。
お金のためだけに働いているわけではないから、働き続けているのです。
働くことで人の役に立ち、自分の存在意義が見いだせる
ものづくりをする私として、すごい尊敬している偉人が2人います。
以前工場見学に行った時に、働く理由を聞いて感銘を受けた2人です。
安藤百福(ももふく)氏、江崎利一(えざきりいち)氏は、生涯100歳近くまで現役でした。
2人に共通していることは、人の役に立ちたいという信念だけです。
お金がなかった自分が、お金のない人の役に立ちたい。
その思いで死ぬまで働き続けたのです。
もう開発が認められた時点で一生食べていける報酬を得たはずだ。
そんな想像を超えるような収入があったにも関わらず働き続けた。
これは何を意味するのか?
人間は誰もが自分以外の人に認められたい動物なのです。
「当社には必要な人材だ。」
他人に必要と思われたいのが人間というものです。
他人に認められて自分の存在意義が見い出せるのです。
他者に承認されることでしか、自分を承認出来ないのです。
それでは他者に承認されるにはどうしたらいいのか?
何かしら人と関わることが必要です。
人と交わりつながることが必要です。
つながるためにてっとり早い手段とは何か?
それが働くということではないか。
私が今の会社で働き続けられている理由とは
今の会社で働き続けられている理由とは、何でしょうか?
それはやはりお金のためだけではない。
そうじゃなかったらとっくに辞めている。
現在の日本企業で働くサラリーマンは、収入や待遇面でそれほど違いはありません。
でも人間関係などはどうでしょうか?
成長をサポートするような仕組みはどうでしょうか?
今まで何社も転職をしてきた私だからわかるのですが、私の会社ではとても人間関係は良いのです。
女性のいがみ合いもない。
いじめや性差別もない。
フロアの人数は30人ほどいて、その中で女性は私ひとりだけなのです。
設計という男性メインの仕事をしているから仕方がないですが、かといって女性優遇を受けたことはありません。
でも女性特有のねたみや恨みがないから気楽なのです。
職場に根性が曲がったヘンテコなヤツも確かにいます。
それでも私は、後輩にとても助けられています。
自分は毎日強いわけでないですし、人間のメンタルなんて一定であるわけがありません。
「MIKIさん、今日は体調大丈夫ですか?」
弱っている時に、もらうひと声がとても心に効くのです。
自分だけが助けているわけではないですし、相互に助け合っていくシステムがあります。
人間関係だけは、会社によって天と地ほどの差があります。
これは会社を渡りあるたからこそ、肌と心で痛いほど感じているのです。
これが私が同じ職場で、8年も働き続けらている理由です。
いつか今の考えが変わるかもしれないですし、その時にまた自分自身に問うことをしてみたいです。
人間の生きがいはお金だけではない。
少なくとも今の時点では、これが私の答えです。
あなたは何のために会社で働いていますか?
胸に1度手を当てて考えてみてくださいね。
答えはこの記事の中にはありません。
答えは自分の中にしかないのです。
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