2016年5月9日 -PR-

育休復帰後は時短勤務かフルタイムか悩み疲れたとき、自分が大切にしたい役割のバランスを考えよう

「保育園決まったはいいけれど、復帰後は時短使った方がいいのかしら?」

時短かフルタイムか。

ワーキングマザーが育児休業から明けて会社に復帰するときに、この2択でかなり悩まれる方も多いのではないでしょうか?

育児と家の中の用事だけでも精一杯なのに、復帰後はプラス仕事も始まります。

前と同じ仕事ができるとは限らないし、周りの人とまた同じように仕事ができるか不安でいっぱいに・・。

私も生後2ヶ月の長女の保育園が無事に決まった時に、会社に育児休業から復帰する時は、この究極の2択でものすごい迷って悩んでいました。

育児の時間に余裕ができても、給料とキャリアが下がるという現実

やはりまだ生後2ヶ月ですから、首も座ったばかりです。

親と一緒にいる時間が1番大切な時期ではないかと思い、保育園が決まってから人事部と話す前は、やっぱり時短勤務にしようと決めていました。

子供を抱っこ紐につけて会社に訪問し、人事部と話し合いをしました。

同じ部署に復帰できると聞いて、一瞬ホッとしましたが、復帰後は時短勤務にしたいと人事部に話した時のことでした。

「時給制になりますし、3年間は昇給対象外になりますけれどいいですか?」

じ、時給制?!

フルタイム正社員でバリバリ働くことが夢であった私としては、アルバイトみたいな時給制の勤務になることが考えられず、しかも昇給が3年間も見送られることに。

法律上では、子どもが3歳になるまで1日、原則6時間の短時間勤務をすることができますが、短縮された時間の賃金は法律では保証されず、支払われないことが多いのです。

私の会社では、法律以上の優遇される規定は残念ながらなかったために、働いた分のお金しかもらえません。

9時に出社して16時に帰る生活は、確かに保育園にも育児時間にも余裕はでますが、金銭面で大きなデメリットになることがわかったのです。

育児かお金か。

「1度帰ってから、主人ともう1度よく話し合ってきます。」

突きつけられた2つの選択肢の前に、1度よく考えてから答えを出さざるを得ませんでした。

時短勤務かフルタイムか。よく考えて出した私の結論とは

「お金はあきらめて、時短勤務にするか。頑張ってフルタイムにするか。」

私の手取り収入は本当に少なくて、おそらく時短勤務にしたら時給800円ぐらい?

時給制の時短勤務なんかになったら、手取り9万円ぐらいでしょうか・・・?

保育園代が約5万円かかり、育児グッズやオムツ代などたくさんかかる時期に、これでは働いても大赤字になってしまいます。

これで働くモチベーションが保てればいいのですが、お金の面では全然メリットがありません。

フルタイム勤務に戻ると金銭的なメリットはありますが、おそらく家に帰ってからはバタバタどころではない戦争状態になります。

9時から18時近くまでバリバリ働いて残業もこなしたら、延長保育生活は避けられず、子供がさびしがったらどうしようと思う心配もありました。

「でも実際に復帰して無理だったら、時短勤務を考えればいい。」

やってみないと、実際のことはわからない!

夫とも相談した結果、私の中でも何かが吹っ切れたかのようにフルタイム勤務で復帰をすることにしたのです。

フルタイムでの復帰は想像以上に大変すぎる日々

復帰前は夜中の授乳で起きていても、昼間に寝ていられます。

でも復帰後はたとえ夜中に起きていても、朝は一定の時間に起きて会社に行く準備をしなければなりません。

保育園に何とか早朝に預けても、会社についてすぐに「MIKIさん、保育園からお電話です。」との保育園からのお迎え電話のオンパレード。

早退届けを出す度に部長の顔が険しくなって、周りの無言のプレッシャーに心がズキズキと痛む日々・・。

「こういう時に、人の本性がわかるんだなぁ。」

大丈夫だよって言ってくれる人と、早く帰るなんてなんてヤツだっていう目線の人。

「もう部長に早退届出すときに、気を使いすぎて疲れた。」

会社に入った当時のフレッシュな気持ちは、一体どこに行ったやら・・。

有給休暇なんて何?って感じで、看護休暇まで使い果たし、月の半分以上は欠勤をする日々が続きました。

壮絶に大変だったけれど、フルタイム復帰でよかったこと

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1日中がフル回転すぎて、復帰後に私は倒れて1週間ほど疲労とストレスが原因で入院したことがありました。

夫が家事も子育ても全部してくれたおかげで、何とか回復をすることができました。

育児も家事も仕事も全部完璧にこなしてしまい、壮絶に大変な思いをしてきましたが、時短勤務ではなくフルタイムで復帰して良かったこともあります。

やはり途中で抜けだして帰らなくてはというプレッシャーがなかったことは、とっても大きなメリットでした。

フルタイムだろうと時短だろうと、子供はある意味で「病気の天才児」です。

熱を出して保育園から呼び出されたら、どんな勤務形態でも帰らざるを得ません。

熱や病気じゃないときでも、時短だったら毎日早帰りできっと周りにずっと気を使う生活をしていただろうなと。

呼び出しがいっぱいにあった時は、夫に保育園のお迎えも家事もお願いして、できなかった仕事を残業したり、家に持ち帰って休日返上で対応するなどもしていました。

仕事が大好きな私にとって、育児ばかりの1日はストレスが半端なく、育休中はどうしても無気力になって充実感を得ることができませんでした。

育休をたった2ヶ月しか取りませんでしたが、早く復帰したことで返ってメリハリある両立生活を送れたことが、子どもといい距離感を保つことができました。

1番大きなメリットは、やはりお金ですね。

子育てにはとってもお金がかかりますから、時間制ではなく一定額の給料をもらえるメリットはとても大きかったです。

メンタル的にもお金に焦ることがなかったことで、お金のゆとりが心のゆとりに変えていくことができました。

もちろんフルタイムでの両立は、毎日泣きたくなるほど大変なことの方が多かったです。

しかし夫婦で柔軟に1日のタイムスケジュールをやりくりした結果、私はなんと1年後に社長賞もいただいて2年後に昇給することができました。

「見てくれているひとは、ちゃんといるんだな。」

自分の行いを信じ、周りの信頼関係を大切にしていたことが認められたのです。

休んでばかりで迷惑ばかりかけてきたけれど、濃くしっかりと仕事をこなしていれば、きちんと認めてもらえることがわかったのでした。

自分がどの役割を大切にしたいのか、バランスを考えてみよう

時短を選ぶかフルタイムを選ぶかは、どうやって決めたらいいでしょうか?

私が考えるには、自分が仕事と子育てとの両立生活を考えた時に、どれぐらいの役割なら心のバランスが保てるかが大事だと思います。

子供とどうしても一緒にいたいと心が思ったら、時短を選択すればいい。

自分はバリバリと仕事をしないとストレスになると心が思ったら、フルタイムを選択すればいい。

1番大事なのは、「子供が小さいうちは育児に専念しなきゃ。」とか「時短が取れるうちに取らないと損するわ。」なんていうことは考えなくていいということです。

3歳までは母親がそばにいないとかわいそうとか、母親世代の声に悩む必要なんてまったくなくて、自分がどうしたいのかを自分の心に問いかけてみましょう。

女性には、色んな役割を求められます。

妻、母親、同僚、1人の役割。そしてまだまだ自分も娘の役割もあります。

仕事の役割と、家庭内での役割との心地良いバランスを見つけてみましょう。

どちらか片方ではなく、両方を自分らしいバランスを作って役割を担っていくことで、相乗効果が生まれて人生にプラスの作用をもたらします。

私の現在は、仕事35%、母親45%、妻5%、1人10%、その他5%ぐらいかな?(笑)

生きているうちに、きっとこのバランスは変わっていくことでしょう。

自分が納得できてストレスを感じない役割のバランスの割合を、ぜひ考えてみてくださいね。

人生は長い。仕事と女性の幸せのバランスを自分で作っていこう

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育児休業から復帰して時短勤務を選択したとき、いつもと同じ量と質の仕事をしているのに、収入がダウンしてしまうことが多いです。

でもそんな時に自分はお金が稼げないダメな人間だなんて、決して悩まないでください。

私も子供が3〜4歳ぐらいになるまでは、フルタイムで復帰しても欠勤ばかりで給料が3割ぐらいガタ落ちしてしまい、相当へこんで自信をなくしていました。

でもここで辞めたらゼッタイに後悔すると思って、この時期に多くのお金を稼げないことはもうあきらめました(笑)

新人君よりも給料が低かった時は「1年目の後輩に給料額負けたぜ〜!」って周りに言って開き直って、職場の人との濃厚なよい関係だけは保つようにしてきました。

あの時はプライドを捨てて、開き直ってよかったなぁと。

休んで迷惑ばかりかけてきましたが、働き続けてきたことで自分自身に自信が持てるようになりました。

生まれてすぐにずっとフルタイムで働いてきたけれど、心の中から笑顔で子供と接することができたことで、子供はスクスクとまっすぐに育っていきました。

「仕事」か「女性の幸せ」を取るか。

女性がとても悩む人生の課題ですが、自分らしく生きるためにはどちらを優先したいのかを考えておきましょう。

人生はとても長いですが、子育てを濃厚にする期間は、意外とあっという間に過ぎ去っていきます。

小学生になったら1人でどっかに行っちゃいますし、自分の世界がどんどん出来上がっていきますからね。

ぷにぷにの顔でおっぱいを飲んでいる時代が、とても懐かしいなぁ・・。

私もまだまだ仕事と子育てとの心地よいバランスを考えながら、自分らしい生き方を模索して生きていますよ。

今の時点でお金を稼げなくても、大変な子育て期間が終われば、またその時に稼げばいいのです。

人生は焦る必要なんて、まったくないのです。

時短がいいかフルタイムがいいかで悩んで疲れた時、どこかで無理をして生きていないか、自分の心の声にしっかりと耳を傾けてみてくださいね。

どちらが正解かは、自分の心だけが知っているのです。

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