仕事がイヤになるほど人間関係がつらい時は、苦しい状況に感謝して人生の修行だと考える
「会社に行くのがもうつらい、仕事もイヤになってきた。」
就職活動や転職活動を経て、自分が好きでやりたいと思って入った会社なのに、人間関係でつらくなることがあります。
ガミガミと怒るだけの上司や、イビリまくる女性の先輩、同僚にまで悩むことがたくさんあるかと思います。
つらいですよね。
生きることもイヤになって、最悪うつ病になってしまうこともあります。
私も転職を10回以上繰り返してきていますが、そこで色んな人と会って学んできたことがたくさんあります。
仕事がイヤになるほど人間関係でつらくなってきた時、一体どうすればいいのでしょうか?
入った会社には、40代の女性上司のお局様たちがいっぱい!
「12時のチャイムが鳴ったら、食堂の1番端っこの席に集合ね。」
私が20代の頃、IT系の大企業に派遣社員として入った時のことです。
情報システム部の職場には女性社員が1人もいなくて、派遣社員として入った私は部内のサポート業務を任されました。
同じフロア内に総務や経理など、女性が多い部署が隣にあったために、そこの女性の方がこちらの部署に来て色々教えて下さることになりました。
総務の女性上司の方に、入った初日に言われたひと言でした。
40代のバブル入社組の女性社員のお局様たちが、職場内では全く逆らえないような雰囲気でした。
派遣社員とは言え、職場の中の人間関係は良好に保たなくてはいけませんので、恐る恐る言われた通りに、お昼の時間になったら食堂に行くことにしたのです。
女性同士のランチワールドは、ストレスフルで思考停止に!
「高橋課長ってさ、なんであんなに口臭いの?」
「中村君と経理の村木さんって、付き合っているらしいわよ。」
そこで繰り広げられる会話は、職場の人の悪口やウワサ話で持ち切りだったのです。
お局様4人を中心に、若い女性社員が5人囲むようにして、女子同士のランチ会は開かれておりました。
悪口やウワサ話をするために、食堂の中で1番端っこにある席を確保して、そこでコソコソ話をするのが毎日の日課のようでした。
え、それは違うでしょ?と思うような事も、みんな同じく「そうよね、イヤですよね。」とウンウン首を縦に振っています。
ランチを食べ終わる時間なんて20分もあればいいのに、その後の30分はずっとおしゃべりタイムに。
残りの10分はトイレで歯磨きとお化粧直しタイムがあるのですが、その時間までもずっとイヤになる話ばかり・・。
私の心はストレスフルでいっぱいになり、脳が思考停止状態に(泣)
8時間の勤務時間のうち、たった1時間の休憩タイムが地獄のような時間となってしまったのです。
人間関係がつらくなりすぎて、私はその場から逃げ出してしまった
「もうお昼に食堂なんて、絶対に行きたくない!」
部署内の仕事はとってもやりがいがあったのに、お昼のたった1時間がストレスフルで地獄のようだった私は、お昼は食堂に行かないようになっていきました。
お昼の時間になったら、ダッシュでその場から逃げました。
小さい公園で一人で作ってきたお弁当を食べたり、フラフラと歩きながらコンビニのパンを食べたり。
職場の女性同士の人間関係がつらくなりすぎて、お昼は孤独になることを選択しました。
「職場に人間関係なんていらない!完全にリセットしちゃえばいい!」
しかし!
職場の人間関係は、さらに悪くなっていったのです。
当然のごとく、いない人の悪口を言うのが女性というもので、私は職場内で誰にも助けられなくなり、ポツンと孤立してしまうことに・・。
職場内で何があっても助けをもらえず、飲み会にも誘ってもらえず。
当然部署内の上司にも悪いウワサが広まり、いい評価なんてもらえません。
イヤな人から逃げ出したことでお昼はラクになりましたが、職場内での陰湿なイジメの対象となり、泣く泣く契約の打ち切りとなってしまったのです。
人間関係がつらい時こそ、反対に食らいついていった
私はこのように、人間関係でつらくてイヤになってしまった時は、逃げることを選択するバカものでした。
イヤになってつらくなったら、その場から逃げちゃえばいい。
確かにうつ病になるほどつらくて生きられなくなってしまった時は、逃げることも1つの選択肢かもしれません。
「経理の部長はとっても細かくてイヤなヤツだから、1度私に見せて。」
しかし、女性上司の方は職場内のいいことだけではなく、イヤなことやつらいこと、職場内を渡り歩くノウハウなど、真摯にアドバイスもしてくれたこともありました。
私の考えが、本当に若かったです。
お昼は悪口ばかりでストレスのはけ口になっていましたが、長年同じ会社に居続けられる人は、やはり人間関係を作ることがうまい人なのです。
次の職場では、私の考えは180度変えることにしました。
どこの職場にもイヤだと思う人は、いるんですよね。
「そんなこともわからないのか、バカだな、お前!」
パワハラのような上司やセクハラ発言する上司にも、
「おっしゃる通りです、バカでした。教えていただいてありがとうござます。」
自分がイヤで嫌いな人から遠ざかるのではなく、積極的にアプローチすることにしました。
バカだ!ダメなやつだ!って言われようと、「ありがとうございます。」と繰り返し、繰り返し食いついていきました。
「こいつやるじゃん。」と思われたのか、次々に相手も心を許して積極的に教えてくださるように。
「こうした方がいいよ。」とアドバイスされているうちに、パワハラ上司もミカタにつけられるようになって、どんどん職場内の人間関係が良好に。
つらいことを言う人から遠ざかるのではなく、反対に積極的に食らいついていき、言って下さる人に感謝していくことで、人間関係がどんどん改善されていったのです。
人間関係がつらくなってしまった時は、人生の修行だと考える
好きな仕事に就いたのに、職場の人間関係がつらいと、好きな仕事までがつらくなってきてしまいます。
イヤだったら、完全に断ち切ってリセットしてしまえばいい。
たしかに悪い事をする人や自分に危害を与えたりする人とは、縁を切るという選択肢を取ることも大切なことです。
病気になりそうなほど悩んでしまった時は、1度その人から距離を置くことも、自分を守る上でとっても大切なことです。
しかし、私のように感情におもむくままに完全に縁を切ってしまうと、修復するのは大変なことになりますし、さらに関係が悪化することもあります。
イヤになったから付き合いを辞めたと言って、人間関係を簡単にリセットしていくと、どんどんクセになってしまい、どんどん孤立していってしまいます。
人と人との間で生きていると、本当にイヤなことばかりです。
腹が立つことや、ムカムカすること。
でもイヤなことばかりから遠ざかっていると、いつまでも深い信頼関係が築けなくなり、深い人間関係が築けなくなっていってしまうのです。
人間関係につらくなってしまった時、その時はそのつらい状況に感謝してみましょう。
人生の中で、「メンタルの修行」をしていると思うのです。
「ひとりぼっちの孤独よりも大勢の中の孤独のほうが悲しい」
「叱ってくれる人がいなくなったら、探してでも見つけなさい」(作家・永六輔)
仕事って1人ではどうしても出来ないことが多いですし、お互いに助け合いながら成り立っていくものです。
ダメなことを叱ってくれる人って、実はとっても貴重な存在なのです。
「この人は、わざわざ自分のことを思って、叱ってくれているんだな。」
人生つらいことばかりですし、苦しいときは大変ですが、自分の弱い部分である精神力を鍛えられていると思うのです。
この修行を続けていると、本当に必要な人間関係は何かというのが、だんだんと見えてくると思います。
必要な人間関係だけが構築されていった時、あなたの精神力は一段も二段も上にあがっていくことでしょう。
いい人と歩けば祭り
悪い人と歩けば修行(最後の長岡瞽女(ながおかごぜ)・小林ハル)
どんなにつらいことがあっても、生きていれば雨は必ず上がって、キラキラ光るキレイな空を見ることができます。
人生つらいことばかりですが、つらくて悪いことが起きた時は「修行」だと思って、一緒に乗り越えていきましょう。
自分の心が変わっていけば、周りとの関係も運命も変わっていくのです。
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