転職を失敗してうつで不安になるほど悩んだ体験
私には、過去にたくさんのダメな転職歴があります。
大学を卒業してから、どこにも正社員として雇ってくれるところはなく、派遣社員として就職しましたが、たった半年でリストラに遭ってしまいました。
そのあとに様々な日雇いバイトで食いつなぎながら、何とか生き延びてきました。
しかしこのままでは自分自身がダメになってしまうと思い、一発奮起して転職活動を始めました。
様々な転職活動をしてきた中で、人生の中で1番ダメだと思った転職失敗談をお話したいと思います。
とある転職情報誌に載っていた求人情報を見て応募してみた
とにかく生きていくためには、お金が必要です。
貯金なんてまったくなくて、明日生きるためになんとかして働く必要がありました。
それなりの名が通る大学を出たはずの24歳が、ただ街中をフラフラとさまよって毎日歩いていました。
「私なんて、誰も雇ってくれるところなんてない・・・。」
転職情報誌をなめるように眺めながら、まるで競馬場に行くかのように赤いペンで応募できそうな求人情報に丸をしている日々でした。
「このITサポート職なんていいかもしれない。」
正社員のITサポート職で、未経験でもOKということです。
月収も22万円+ボーナス付と、お金の面も悪くありません。
プログラマーという仕事に少しだけかじりついていた私としては、ものすごい惹かれるような職業でした。
早速応募していた企業に電話をかけて、面接に挑むことにしました。
面接ではひと通り仕事内容のことは確認したつもりだった
場所はサラリーマンの街、東京の新橋でした。
大企業から小さなオフィスまでが乱立しています。
着いた場所はわりと広くてキレイなオフィスで、こんな所で働けるならいいなとワクワクしていました。
「本日はよろしくお願いいたします。」
いつも日雇いバイトで汗だくでいた私でしたが、今日は着なれないスーツを来て履歴書を持って面接に挑みにいきました。
志望動機やなぜ新卒半年で辞めてしまったのかの理由など、ひと通り聞かれました。
とにかく職歴がないことで、こちらとしてはタジタジでしたね。
自分はパソコンスキルや、ヒューマンスキルなどを武器に言うことしかできなくて、とにかく自己アピールだけで精一杯でした。
仕事内容は、会社の中で使っているデータベースのサポート職であることを聞けました。
自分自身、オラクルデータベースの資格を持っていましたので、後日採用通知が来た時は飛び上がるほどうれしかったのでした。
しかしここから、自分の転職活動の甘さに改めて気付かされることになったのです。
初出勤日に自分が働くオフィスに行って、驚きの事実が発覚!
「こちらがあなたの職場です。」
案内されたのは、面接会場とほど近い場所にある、ペンシルビルの中にあるとっても小さなオフィスでした。
10畳ぐらいのせまいオフィスで、パソコン机が6個ぐらい向かい合わせに並べられていました。
そこで気がついたことがありました。
「くさい、とってもくさいです!」
なんとその中は、喫煙オフィス!
タバコが苦手な私にはとてもキツイ!
やはり小さなオフィスだけに、トイレ掃除なども全部自分でやるとのことです。
それぐらいなら当たり前のようにやるのですが、お昼はタバコ臭いのと、トイレが隣で臭ってきてとても食べていられるような場所ではありません。
面接で聞かなかったばかりに、当日になって思いもよらなかった事実を知ることになったのです。
タバコでベトベトにやられて、たった1日でぐったりとしてしまいました。
また就業規則などを見ても、残業代は一定の条件を満たさないと支払わないなど、今で言うブラック企業体質の会社でした。
次の日に出社する勇気がなく、あまりにも恐怖過ぎてたった1日で逃亡してしまったのでした。
雇用主には当たり前ですが、さんざん電話で罵倒されて「大変申し訳ございませんでした。」をかすかな声で繰り返すことしか出来ませんでした。
たった1日で会社を辞めてしまった自分に、自信喪失でうつ病に
「なんて私ってダメなやつなんだろう。もう仕事をする自信がない。」
ただ正社員として働きたかったためだけに、給料や仕事内容だけで飛びついてしまった自分に、自信喪失になっていました。
次に転職活動をする気力も、アルバイトをする気力もなくなり、部屋の中で廃人のようになってしまいました。
病院に行った結果「うつ病」と診断されて、うれしいとも悲しいとも感じなくなってしまう状態が1年ぐらい続きました。
病院に通って薬を投与しつつ、色んな本を読んで立ち直ることが出来てきました。
「このまま引っ込んでいていいのか。明るい未来が私にはなくなってしまう!」
再度一発奮起して、転職活動を再開させました。
転職して1日で辞めたこと、うつ病になってしまったことも正直に面接で話しました。
厳しい雇用環境の中で正社員になることはやはり無理でしたが、日雇いバイトではなく派遣社員として再起することができたのです。
諦めないで前に進んでいったことが、功を奏した結果でした。
転職活動で失敗しないポイントは、面接時にあり!
たった1日で会社を逃げ出すように辞めた自分は、相当ダメ人間だと思います。
きちんと喫煙ありで掃除がバリバリあるオフィスで、残業の規定があいまいであることは、面接時に聞いたり事前にオフィス見学をしていればわかったことです。
この時の転職活動で失敗したなと思ったことは、自分の事ばかりを話して、相手側のことをほとんど聞かなかったことです。
面接は、自分だけではなく相手のこともきちんと確かめることが大切です。
そして仕事や給料の面だけを気にするのではなく、会社の規模による特色や雰囲気、人間関係などもきちんと調査することが大事なのです。
転職活動で失敗しないためには、自分に合った会社を見つけるポイントを抑えておくことが、とっても大事であると感じました。
転職活動に失敗したけれど、一歩前進したことで景色が変わった
転職活動に失敗しましたが、今思うとこのままこの会社に居続けなくて良かったと思っています。
せっかく入れた会社でしたが、このまままいたら、きっとうつ病だけで済まなかったはずです。
あなたも転職をしたいと思っているけれど、どうしていいかわからないでいますか?
仕事を辞めたいけれど、次が見つかるか不安でいっぱいになってしまうと思います。
でも辞めないと、次の一歩を踏み出せません。
怖がっていては今の状況は変わらないのです。
なにもしないことは失敗はしませんが、なにもしないと成功もしません。
辞めたい会社に居続けることによって、自分も入った会社も双方とも傷つけることになります。
汗かいて登った頂上で、また転がり落ちる不安はとてもあります。
でも谷に落ちても、ちょっと歩けばまた次の山が待っています。
次は遭難しないように、きちんと準備してまた登っていけばいいのです。
自分自身に自信がないと、相手にも必ず伝わります。
フーっときちんと休んで温かいエネルギーをためてから、ゆっくりでいいので少しずつ前に進んでいきましょう。
死ななきゃなんとかなります。
私なんてもうこれ以外にも、1日で辞めた仕事がまだあって、今でも劣等感のかたまりでいっぱいです。
でも今は景色が暗黒色からブルースカイに変わって、毎日楽しく生きています。
だからあなたも大丈夫です。
今の景色を変えていきましょう。
なんとかなる精神で、人生少しずつ、一歩ずつ進んでいきましょう。
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