2020年4月19日 -PR-

転職したらブラック企業だった!人生で自分が本当に重視することを立ち止まって確認しよう

頭を抱えて悩む人

結論から申し上げますと、最近転職した会社をたった3ヶ月で辞めました。

40代になり、もう少し自分の見聞を広めてみようかと転職活動を開始。最初は年齢の壁にぶつかり、なかなかうまく行かなかったのです。

転職エージェントや派遣会社に登録したり、ハローワークに行ってみたり。さまざまな転職活動をしてみた結果、3ヶ月目で内定通知を受取りました。

WEB制作会社にて、今までの広告業の経験が活かせるような編集の仕事。記事を書くことしかしてこなかった私には、スキルアップができると意気揚々でした。

しかし、実際に転職してみたらブラック企業だったのです。

採用面接ではとても感じのよい社長

履歴書や職務経歴書を送付してから3週間が経過。その間、さまざまな会社で不採用通知が届くなかで、「ぜひとも面接に来てください」という1通のメールが届きました。

やっと書類選考が通過!

連絡をいただいてから3日後に面接に行ってみたところ、とても感じの良さそうな50代ぐらいの男性の社長と人事の方が。今までの職歴や自分ができることなど、約1時間ほどで面接は終了しました。

とても感じの良さそうな社長であったことと、自分のやりたいことが実現しそうであったため、こんな会社で働けたらいいなと思っていたところ、約1週間後に採用通知のメールが届きました。

試用期間の間は、時給がなんと1,000円

1000円札

編集というやってみたかった仕事ではあったものの、ちょっと気になっていたのがお給料額。入社してから半年間は試用期間でその間の給料は時給1,000円というものです。

1日8時間、20日間働いたとしても支給で16万円。うーん、これは低い、低すぎる..。お金だけを考えるなら、派遣社員の時給のほうがはるかに高いです。

しかし、やりたいことができるのだからと、給料額に関しては泣く泣く条件をのむことにしました。

入社してすぐに取材に出かける日々!週末の休みもなし

取材

編集の仕事と言えば、毎日のように取材です。編集の仕事がまったく未経験な私にとって、何から何まで手探り状態に。

カメラマンやライターさんの日程調整したり、取材先では取材する方やお店の方にも気を配りつつ取材を終えたあとは、誌面のラフ作りからデザイナーさん、印刷会社との日程調整の戦いが始まります。

とてもこじんまりした組織の中、編集の仕事だけではなく、カメラマンやライターさんの単価交渉や他の誌面の取材も何件も同時にこなす日々..。それでも編集という仕事を覚えなきゃという気持ちで続けておりました。

当然のごとく定時で終わることなく自宅に持ち帰り、平日も土日も関係なく仕事をする日々が続きました。

残業代支給のはずが、事前申請が認められないとなしに

駅の暗い通り

時給1,000円でも、残業申請と休日出勤で何とか生活ができるかなと思っていた矢先、突然社長から「残業代は事前に申請しないと支給しません」という通達が。タイムカード通りに支給されないことが言い渡されました。

恐らく、私が年末年始も無休で働き、自宅でも仕事をしていることに危機感を覚えたのでしょうか。新たに事前に申告するための用紙を作成し、事前に許可を取ってない残業は認めないと言い出したのです。

今までは電話で「今日は取材で遅くなります。恐らく21時ぐらいに終わります」「今取材が終わりました」と連絡していたのです。

しかし、電話なので証拠が残ってません。直行直帰の取材も多く、タイムカードは手書きが書いてあるだけです。これはどうしようもないのでしょうか・・?

どうしても取材が延びてしまった日で、翌日に「事前申告していませんが、昨日どうしても取材が延びてしまいました」と伝えても、「なぜ、延びる必要があったの?」と言われる始末..。

まだ入社して1ヶ月。試用期間の身としては「すみません」と謝るしかありませんでしたが、段々と社長の方針に疑問を抱いてきたのもこの頃でした。

不眠不休で働いたけれど、手取りが驚きの額に

給料明細と計算機

残業代はほとんど出なかった転職後の初の給料日。総務担当の方から手渡しで給料明細を受け取ったのですが、「ちょっとこの額で生活していけるか心配です」と、ボソッと言われてしまいました。

不安になりながらも開けてみた額は、なんと手取り8万円。もう1桁どこかに隠れているんじゃない?と、目をパチパチさせながら見てみましたが、やはり8万円..。これは大ピンチ!

前職の前年度の税金分がそのままスライドし、時給1,000円で残業代なしの支給額がたったの8万円になってしまうとは。明細を見て絶望感しか感じませんでした。

これで家族を養いながら1ヶ月生活するというのか?

休みなく働いていた体が一気に疲労を感じ、その場で崩れ落ちた瞬間でした。

社長の意向に従わなければクビ!

中小企業のテーブル

「時給1,000円ではとても生活ができなくなってしまいます。子供もいますので、なんとかあと2ヶ月時給アップしていただけませんか?」

必死な思いで社長に伝えてみましたが、「何十年も前からずっとこの就業規則でやっています。今から変えるつもりはありません」と。むしろ、私の意向に従わないなら、すぐに辞めてもらっても構わないということでした。

要するに、社長の意向に従わないものはすべてクビということです。組織に入っている以上当たり前のことかもしれませんが、あまりにもワンマンすぎる。

一人で悶々と悩んでいたときに、同僚の子から「この会社、1年間で何十人も辞めているんだよね。あの社長じゃなければ・・」と。私だけが感じていることではないことがわかりました。

入社してたった1ヶ月、ブラック企業に転職してしまったことがわかったのです。

自分の人生で大切なことを考えてみることにした

ネモフィラ

色んなところに取材にも行けて、色んな方と出会えて。カメラマンやライター、イラストレーターやデザイナーの方たちとも知り合う機会が増えて、やりがいはとてもある仕事でした。

しかし、自己実現だけを目的としてやれないのが仕事というもの。当然のごとく、大切な生活の基盤が整っていることでやりがいを追求できるものです。

このままで本当にいいのか?

この人に私の人生預けていいのか?

自分の人生について時間を取り、しっかりと向き合ってみました。

今の自分に自問自答を日々繰り返し、お金も大切だけれど、自分の生活をもっと大切にしたい気持ちが一段と強くなっていったのです。

退職の意向を伝えた結果、自分の心がとても軽くなった

退職届

「一身上の都合で退職したく思います。」

退職日より1ヶ月前に退職願を提出。まさか本当に辞めるとは思っていなかったのか、残業代つけてもいいからとか、来月から月額制にするとか、泣きつきながら提案してきたのです。

しかし、すでにトップへの信用度がまったくなかった私としては、どんな雇用条件を提案されたところで、退職の意思は変えることはありませんでした。

退職までの間、たった2ヶ月しかいなかったものの、その間は取材にも行かせてもらえず、仕事はまったくない状態に..。人間の本性を見たと思いました。

退職までの1ヶ月間は居場所がなく、辛さを押し殺したまま、ただ座っているだけの状態でしした。

人生で大切なことを重視。短期間でも辞めたことは正解だった

桜の花

辞めると決めてからは、自分の心がとても軽くなりました。

仕事自体はとてもやりがいがありましたが、体も心も壊してしまったら本末転倒です。しかも、社長の一存だけで自分の人生が左右されてしまうなんて、恐ろしくて生きた心地しません。

自分の人生にとって、大切なことはなにか?

人生の優先順位がハッキリとわかったとき、迷わず辞めてよかったと思います。

たった3ヶ月という短い期間ではありましたが、こんなにワンマンな会社があったのかと、社会勉強になったのは事実。貴重な経験をさせていただきました。

仕事自体は好きだった仕事を失ってしまいましたが、辞めたことに対して悔いは残っておりません。

でも、生活するためには仕事を見つけないといけないですね。心が晴れた今、再度転職活動をがんばってみたく思っております!

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう