病児保育・病後児保育は共働きが急な子供の病気による保育園呼び出しの救世主なのに施設が少なすぎ!
「熱が37.5度ありますから、お迎えに来て下さい。」
お仕事再開!保育園に無事に預けられたのに。
これで普通に仕事に行けると思ったのに。
保育園からの「呼び出し」という壁にぶち当たります。
子供は病気に信じられないぐらいかかります。
急激に体温が上がるのが子供というものです。
仕事中に保育園からの呼び出しなんてあったら、もうびっくりするというより大慌てです。
「有給なんてもう残ってないよ・・・。」
4月から度重なる呼び出しによって有給がじわじと減って、いつの間にかもうわずかしか残っていません。
残りの年度内で計画的に使おうと思っていても、子供は計画通りには病気になりません。
大事な仕事があって、明日は休めない。
夫は絶対無理だって言うし・・・。
近くに頼める知り合いなんていないし。
「もう!どうしたらいいのよー!」
そんな時に病児保育・病後児保育を利用してみましょう!
さて、どんなものかご存知でしょうか?
病児保育・病後児保育ってなーに?
共働きで働いていらっしゃる方でしたら、1度は聞いたことがあるかもしれません。
病児保育とは
親が働いており、保育所に通っている子どもが病気になったとき、親が仕事を休めない時に親に代わって病気の子どものお世話をしてくれます。
病後児保育とは
病気は治っているけれど、まだ本調子ではなく、普通の保育園に通うのが難しい回復途中の子どもを親に代わってお世話をしてくれます。
病気中なのか、病気は治っているのか。
その違いによって預けられる所が違ってくるのです。
私の地域にある所では、麻疹(はしか)以外の病気で生後6ヶ月から小3までが対象です。
私は生後7ヶ月の時に長女が初めて利用しました。
初めて預けるときは保育園初登園の時と一緒です。
早退して急いで迎えに行った記憶が残っています。
病児保育、病後児保育は国の補助金で成り立っている
この病児保育、病後児保育は、厚生労働省の「乳幼児健康支援一時預かり事業」として補助金がついて行われている事業です。
基本的には回復期の「病後児」が対象です。
施設には3種類があります。
- 「医療機関併設型」
- 「保育園併設型」
- 「単独型」
医療機関で併設してある所が多いですね。
小児科などの病院の一室でやっているとか、お医者さんが近くにいるととっても安心です。
前の病後児の時は、病院の近くのマンションの狭い1室ということもありましたよ。
病児・病後児保育は現状とっても少ない!
病児・病後児保育は基本的には住んでいる自治体で確認するなどした方が確実な情報を得られます。
しかし、この施設、現状とっても少ないんですよ。
私も前に住んでいた所は病後児保育しかなくて、病気中は自宅療養でした。
有給はどんどんと消えて、とってもつらい思いをしました。
しかしありがたいことに、病気中でも預かってくれる所があるのが確かです。
私が今の地を選んだ理由は、病児保育があったからです。
これは引越し前に管轄の自治体に行って確認してきました。
これ、システムとしてはあることはありがたいんですが・・・。
メッチャクチャ施設が少ないです!
全国で850ヵ所しかないのです。保育園全体が23,400ヵ所に対してわずか3.6%です。
しかも1箇所で預けられる人数も5名ぐらいで、私の近くはたったの4名です。
健康な子供ではなく、病気の子供を預かるのですから当たり前ですね。
しかも季節によってはまったく空いていません。
こんなに共働きが増えているのに、需要にまったく追い付いていないのです。
無認可保育園みたいに、民間がもっと参入してもいいはずです。
しかし、運営するにはかなりのお金が必要です。
施設もいるし、看護師さんや保育士さんも必要です。
行政の補助金がないとやっていけないのです。
病児・病後児保育の代わりになるのがフローレンス
このさきがけとして事業を行っているのが、NPO法人フローレンスです。
東京都内が中心なんですけれどね。
しかし、エリアを拡大してサービスを展開しようとしています。 2015年1月6日より、東京都の多摩エリアである町田、立川、多摩、小金井、国分寺にまで拡大してきました。
拡大した理由は、この5市においては保育所の定員数のわずが0.3%と圧倒的に少ないこと、そして要望の声がとても多かったことだそうです。
これは仕事と子育て両立家庭には、とっても嬉しいニュースです。
ほんと素晴らしき対応だと思います。
これからどんどん拡大するとか!
自宅に保育スタッフさんが来て、お医者さんも来てくれますので非常に安心です。
デメリットは、料金がちょっと高い点ですね。
利用した方がお得かどうかは、働いている環境とか仕事の緊急性とかで違ってくると思います。
インフルエンザで病児保育の利用手順
さて、我が家でも去年インフルA、B型両方とも長女、次女共に感染しました。
そして今年も次女がかかりました!
保育園から呼び出し後、病児保育併設の小児科にかかります。
口にグリグリ検査の綿棒です。
15分後に呼ばれて、はいA型です!
何日から何日まで登園不可と、カレンダーとにらめっこです。
「よし!病児保育を利用しよう!」
ここで病児保育という救世主が出現です。
自治体によってかなり違うのですが、利用するには登録が必要になるはずなので、確認してみてくださいね。
自治体以外にお住まいの方だと登録料がかかったりします。
受付で病児保育の問診票をいただきます。
案内書に持ち物が書かれています。
当日の持ち物
- 健康保険証
- 医療証
- 問診票
- 母子手帳
- お薬手帳
- 診察券
- 薬(投与がある場合)
さらに!
- お弁当
- スプーン、フォーク
- おはし
- おやつ(午前と午後)
- コップ
- ハンドタオル
- 着替え(2着以上)
- ビニール袋(大・小)
- バスタオル
赤ちゃんのご家庭にはさらに以下が必要です。
- おむつとおしりふき
- 哺乳瓶とミルク
- エプロン
- よだれかけ
- 冷えピタ←これ、医療機関なんだからいらないでしょ!
保育園以上に荷物がいっぱいです。
お弁当におやつだなんて、学童保育より過酷でなんですよ!
弁当が苦手な母としては、もう泣きたいぐらいです(T_T)
働く母が今後期待すること
預けられる時間が朝も遅かったり、夜も早かったりと、朝の遅刻と夜の早退がセットになることなんてしょっちゅうです。
その度に上司にイヤな顔をされたり、プチパワハラに耐えなければなりません。
子供が病気だなんて、精神的にもつらいです。
でも職場で弱音なんて吐くこと出来ないです。
有給がたくさんある、仕事が休めるのであれば、利用しない方がベターであると考えます。
利用料金も1日当たり1,000~3,000円前後はかかります。当日キャンセルすればキャンセル料も発生します。
その分、フローレンスのように自宅に来ていただけるというような柔軟なサービスの方が安心して利用出来そうです。
しかし、民営の保育施設のように現状は整っていないのが現状です。
保育園や学童保育の増設ばかりがメデイアに取り上げられておりますが、本当に困ってくるのは入ってからの緊急な病気による呼び出し対応であると考えています。
保育園、入ってからのほうが長いんですよ。
呼び出し、心臓にまったく良くありません。
「子どもが病気のときくらいは、休んであげたい。」
働いている親はみんなそう思っています。
社会も親が看病出来るしくみが理想的ではないでしょうか?
しかし家庭内で出来ることには限界があります。
夫婦だけで子育てをしていく厳しさとつらさがあります。
仕事と家庭を両立していくって本当に困難な時代です。
せめて、熱が38~39度ぐらいは一緒にいてあげたい。
でもせめて37度代に下がったら、ちょっとだけでも看て欲しい。
働くお父さん、お母さんを助けていただける温かい「家族」がもっと増えれば、安心して働きに行けるし、お母さんも仕事を辞めずに働き続けられます。
結果、世の中の景気が良くなっていくんじゃないでしょうか?
色んな選択肢をぜひ増やしていただきたい。
真っ赤になったほっぺで苦しそうにしていた次女の寝顔を本日見て、働き続ける母として心から切に願っています。
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