人生の最後にお金をすべて使い切る。子供に遺産も残さず悔いのない人生を送ることが幸せになる理由
まだまだ25歳!人生なんてまだ長い!
私はまだ20代で若いから大丈夫かな?と思い、これからバリバリ働いてお金を稼いでいこうかと思っていたら、その年で予定外の出会いがありスピード結婚!
仕事と家庭と育児の両立。
思い通りに行かない育児。
自分のやりたい事がまったく出来ずに、1日があっという間に過ぎ去ってしまい、あれ?今いくつだっけ?と気がついた時には、もう40歳間近になっていました。
もう、人生あっという間ですよ。
毎日が予定外のことばかり・・。
これから悔いのない人生、やり残したことがない人生にするために、今後のお金のあり方について、最近考えさせられることがあるのです。
大卒の就職内定率は上昇しているけれど、離職率も上昇
「最近、新卒の人がすぐに辞めてしまってね。1ヶ月でいなくなっちゃう子もいるのよ。」
最近会社の人事系の人や転職コンサル系の人とよくお昼を食べたり、お話する機会があるのですが、大卒の新卒社員の状況の話になったりするわけですよ。
私が就職活動を行った2001年頃と比較すると、景気が回復していて採用意欲が高く、反対に人材が不足しているので、内定率は上がってきているのです。
しかし、内定率が上がっても、実は離職率もものすごい高いとか。
よく大卒のうち3割は3年以内に離職するなんて聞くけれど、1年以内の離職率ってご存知ですか?
「厚労省:新規学卒者の離職状況に関する資料一覧」の一覧を実際に見てみても、1年以内に辞めてしまう人は、約11.8%もいます。
私も新卒半年で辞めた(リストラされた?!)ので、人のこと言えないですけれどね(汗)
あくまでも統計なのですが、リアルな人事担当の人の話を聞いても、次の日から何もなかったかのようにいなくなってしまう子が非常に多いとか・・。
複数の会社の管理部門の方に聞いたので、「入社後いきなり辞める派」が多数いるということでしょう。
これから大学に進学する子供を持つ親として、働き方やお金についてしっかりと考えておかないといけないなと思ったのです。
子供に遺産を残すと様々な問題が発生してくる
どうしても子供がいると、子供のためにたくさんのお金をかけたい、子供に苦労させたくないという親心で、自分が死んだ後でもお金を残したいと思ってしまいます。
でも、果たしてその状況って、子供や子孫にとって幸せなことでしょうか?
あくまでもこれは私自身の考え方ですが、自分の子供や孫にお金を残しておくことは多くの弊害が起きると思っています。
我が家では生まれた時間は違えど、2人の娘がいます。
年齢が上の方や家族の貢献度によって多く遺産を残すとか、人によって考え方は違うかと思いますが、私にとっては2人の子供は平等であり、「格差」を生ませたくありません。
どっちが現金をもらい、どっちが不動産をもらうなど、多くのお金があればあるほど、子孫の争いのエネルギーも大きくなると考えています。
子孫である孫に至っては、生まれた時点から格差が生まれてしまいます。誕生した無垢な状態からお金の格差があるなんて、変な話じゃないですか?
多額のお金だけではなく、逆の「負債」もしかりです。借金はまた違う意味で、子孫の人生やメンタルを壊していきます。
お金のことに関して後世に何かを残して死ぬことは、何かしら「よからぬエネルギー」が発生するものです。
遺産を残してあげることが、果たして子供や孫達にとって幸せなことなのか?
弊害もあるからこそ、しっかりと考えていくことが大切ではないかと思うのです。
子供が20歳になったら、どんな状態だろうと自活させる
これも私自身の考えですが、子供が20歳になったらもう親に頼らないで、1人で生きていって欲しいと思っています。
馬は生まれてすぐに立ち上がり、ライオンは生き抜いていくために狩りを覚えていく。
しかし、人間ってどうでしょうか・・?
他の動物と違って、親がいないと生きていけない、1人で生きていく力が生まれながらにしてない、「甘え力」たっぷりの特殊な動物じゃないでしょうか?
これも現役大学生や大学の就職課の人に最近聞いた話ですが、まだまだ銀行や商社、保険会社のような大手の優良企業に就職することにこだわっている子が多いそうです。
就職浪人してまで、なんとかして大企業に入りたい子が多いとか。
なぜ、就職浪人出来るのですか?
親がお金を与え、親が住む場所を与え、親が食べ物を与えているからじゃないですか?
今は共働き世帯が増えて少子化の影響で、1人辺りにかけられるお金がどんどん増えてきており、それが過保護になっているのではないでしょうか?
「就職先が見つかるまで、おうちに居ていいのよ。」
頑張って大学費用を捻出し、せっかく入ったのだから、いい所に就職して欲しい。
かわいくかわいく育て上げ、死ぬ思いをして働いて頑張って貯めてきたお金だからこそ、無駄にして欲しくない。
この考え方が、ご飯も作れない、家事も出来ない、掃除も出来ない子を育て上げ、自分で稼ぐことなくお小遣いだけで暮らして行く子を作っていく原因になってしまうのです。
ただし、どうしても親が病弱で働けなかったり、諸事情で家にいなければならない事もたくさんあるかと思います。
私ももし自分自身が寝たきりになって、不自由な生活を強いられるような体や重い病気になったら、子供にずっと家にいて欲しいと思ってしまうと思います。
でも、もし親子で健康な状態であるのであれば、20歳で自活力を身につけて欲しいです。
遅くても大学卒業までの22歳、30歳ぐらいまで同居していたら親子でダメ人間になってしまいそうです。
かわいいからこそ、つらい旅をさせる。
家を出れば、自分でお金を稼がなければお腹がペコペコで死んでしまうことを、自ら痛感していくことでしょう。
死にそうになったら、大企業じゃなくてもいいからとにかく働こうという気が起きてくることでしょう。簡単に辞めることなく、必死に食らいついて働かざるを得なくなるでしょう。
この思いを今のうちからしっかりと持ち、かわいい子供のことを考えていくことが大切ではないかと感じているのです。
悔いのない人生にするために、人生の最後にお金を使い切ろう
完璧に100%の遺産を子供に残さず死ぬことなんて、明日死ぬかもしれないし、今すぐ死ぬかもしれないし、そんなことなんて不可能に近い話です。先のことなんて、まったくわかりません。
でも、子供のための人生ではありません。
自分自身の人生です。
今あるお金を、自分のやりたい事、チャレンジしたい事に使っていきたいと思いませんか?
私の人生の中で楽しいこともありましたが、悲しいことやつらかった事もたっくさんありました。死んだことは1度もないけれど、お金で死ぬような思いはたくさんしてきました・・。
でもですね、
子供が生まれて笑ったこと、借金返済で鼻水が垂れるほど悲しくて泣いたこと、思い通りに働くことが出来なくて、悔しくて泣きじゃくったこと・・。
この喜怒哀楽がたくさんあったことが、私の人生に深みを与えたのだと思っています。
思いきってやったことでリスクが大きすぎて、お金が何百万円もマイナスになったこともありましたが、人生の中ではその何百万倍もプラスになっていると感じています。
山あり谷ありの人生の中で、肉体的にも精神的にもつらい状況を乗り越えてこれたのも、親自身が平坦で平凡な草原のような道を与えなかったからだと思います。
そういう点では、親に心の底から感謝しています。
まっすぐ過ぎる道だったら、眠くなってしまって、後から大事故を起こしかねません。
カーブや上り坂や下り坂が多くあるからこそ、眠くなるどころか目をシャキッ!と見開いて、ドキドキワクワクしながら行くことが出来るのです。
人生の最後に出来る限りお金を使い切るという気持ちで生きていけば、やりたい事なんて我慢せずにどんどんやりたい事にチャレンジしていける人生になります。
やりたい事をやれることが、この上なく幸せな人生を送っていけるのです。
お金を残そうと思うと、大切な人との交流も絶ち、買いたいものも我慢する人生でしかなくなります。
やがて人生はお金だけが全てとなり、唯一信頼出来るものでしかなくなってしまいかねません。
そんな人生で、あなたは終わりたいですか?
お金だけが残った人生、果たして幸せですか?
私はイヤですよ。
やりたい事いっぱいやって、たとえお金がマイナスになってもまたはい上がってきます。そんなしくじり人生を繰り返して生きてきたから、今の自分があるのです。
悔いのない人生を送るために、お金を残したい人生にしたいかどうか。胸に手を当ててゆっくりとでいいので考えてみて下さいね。
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