人気電気調理鍋「プレッシャーキングプロ」と「ホットクック」調理時間対決。3つの料理を作って比べてみた結果
「角煮ができるまで1時間半もかかるのか。長いなぁ・・。」
シャープの自動調理鍋「ホットクック」を日々愛用しているのですが、唯一不満に思っていたのが調理時間の長さです。
豚バラ大根を以前作ってみたのですが、調理時間が驚くほどかかってしまい、ヘトヘトに疲れ果ててしまったことも・・。
フタを開けたまま煮込める!ヘルシオホットクック(KN-HW16D)で作る豚バラ大根レシピ
シャープの「ヘルシオ ホットクック」は無水調理ができてとても便利なのですが、圧力機能がついておらず、そのために時間がかかっているのではないかな?と・・。
そこで、他の圧力機能がついている電気調理鍋を探してみたところ、通販ショップ「ショップジャパン」にて大人気の「プレッシャーキングプロ」を発見!
3つの料理を同時に作り、どちらが早く作れるか対決させてみることにしました。
そしたら、意外な結果が得られたのです。
「プレッシャーキングプロ」と「ホットクック」の本体を比べてみた
こちらが圧力機能がついた電気圧力鍋「プレッシャーキングプロ」です。
材料を入れて作りたいメニューと時間を設定するだけで、圧力調理はもちろん、蒸し、煮込み、無水、温め直し、炊飯まで6通りの調理が簡単にできます。
電気圧力鍋「プレッシャーキングプロ」の口コミレビュー。実際に使ってみてわかったメリット・デメリット
1.6Lタイプのホットクック(幅36.4×奥行28.3×高さ23.2cm、重さ5.5kg)とプレッシャーキングプロ(幅28.5cm×奥行き27.3cm×高さ29.5cm、重さ3.6kg)を並べてみました。
ホットクックが横長なのに対し、プレッシャーキングプロは縦長で軽いです。
デザインもプレッシャーキングプロのほうがガッチリした印象で、ホットクックのほうがやわらかい印象です。ここは好みが分かれることでしょう。
プレッシャーキングプロは前面にメニュー表示がされており、すべて番号で選択するようになっています。
ホットクックにも様々な機種がありますが、今回使う機種は「無線LAN機能」&「音声発話機能」が搭載された1.6Lタイプ「KN-HW16D」です。
上面にフルドット液晶パネルがついており、メニュー表示から選択するようになっています。日本語表記がとてもわかりやすいですね。
内鍋に関しては、ホットクックのほうが頑丈にできています。取っ手がついていて熱いものでもラクに持ち運びができますし、ステンレスで洗いやすいです。
本体はホットクックの方が重たいのですが、メニュー操作のしやすさや内鍋の構造から考えると、本体構造はホットクックの方が使いやすいと言えるでしょう。
新型ホットクック ホワイト(KN-HW16D)1.6Lタイプ購入。無線LAN搭載でおすすめレシピを提案!
両方の電気調理鍋で3品の料理を作って比べてみた
本体だけではなく、実際に料理を作って比べてみましょう。今回は圧力調理の定番料理とも言える3品を同時に作ってみました。
料理対決1.とろとろがおいしい!豚の角煮
はじめに、圧力鍋の定番「豚の角煮」を作ってみます。レシピはプレッシャーキングプロのレシピを参考に、すべて同じ分量で入れました。
プレッシャーキングプロは「下ごしらえ/肉」ボタンを押し、圧力調理時間を30分に設定して圧力調理をはじめます。
ホットクックはメニューから”豚の角煮”を選択。調理時間はなんと約1時間35分!
「圧力機能があるプレッシャーキングプロの方が、断然早くできるじゃないか!」と思い込んでいたのですが・・、
なんとフタを開けるまでに約1時間10分も費やしてしまいました。
圧力時間は約30分なのですが、予熱に約20分、減圧で約20分と、調理時間は温めてから冷めるまでトータルで考える必要があるのです。
レシピブックに載っている時間で終わるわけではありませんので、注意するようにしましょう。
次の工程として、15分煮詰める工程に入ります。煮詰める機能「下ごしらえ」の調理時間は1回3分で終了します。
15分煮詰めるためには、5回もキャンセル→「したごしらえ/肉」ボタンを押さなければなりません!
ピーッとプレッシャーキングプロが鳴るたびに、キッチンに戻ってボタンを設定してと、同じことを繰り返している間に、ホットクックは残り5分となりました。
ホットクックはこの間ほったらかしでいいのに、プレッシャーキングプロは、なんて手間がかかる子なのでしょう(泣)
プレッシャーキングプロで最後の1回を煮詰める工程で、ホットクックもフタを開けながら手動で5分ほど煮詰めていきました。
ホットクックの場合、フタを開けながら煮詰めることができ、時間も自由に設定できる点が魅力!このフタを開けたまま煮詰める機能があるのは「KN-HW16D」のみです!
プレッシャーキングプロが断然早くできると思っていたのに、結果的に2つとも同時に仕上がりました。
ただし、仕上がりに差がでました。
プレッシャーキングプロのほうが柔らかく、豚肉に味がよく染み込んでいるのが見た目でもわかります。これが圧力調理というものでしょうか?
ホットクックの方はやや染み込み方が足りませんでしたが、普通にとろとろでおいしく仕上がっていました。
調理時間はほぼ一緒でしたが、仕上がりに関してはプレッシャーキングプロの方に軍配が上がりました。
料理対決2.染みた大根がおいしい!ブリ大根
じゅわっと染み込んだ大根が入っている「ブリ大根」も作ってみることにしましょう。
鍋にブリ・大根・しょうが・調味料(水・酒・みりん・しょうゆ)を入れて、それぞれフタを閉めて時間を設定。プレッシャーキングプロは加圧5分、ホットクックは調理時間約45分です。
ホットクックが残り10分というときに、プレッシャーキングプロの圧力表示ピンが下がりました。ここからさらにフタをはずして15分ほど煮詰めます。
豚の角煮と同様に、プレッシャーキングプロで煮詰める動作を繰り返しているうちにホットクックの調理が終了。圧力調理をしても、結果的に同じぐらいの時間がかかりました。
豚の角煮と同じくプレッシャーキングプロのほうが味が染み込んでいるかな?と思っていたのですが、今度はホットクックのほうが味がグンと染み込みました。
ホットクックは大根調理が得意なのかしら・・?
こんなに味が染み込んだブリ大根がほったらかしで調理できるなんて、電気調理鍋って本当に優秀で便利ですよね。
調理時間はほぼ同じでしたが、ブリ大根はホットクックに軍配が上がりました。
料理対決3.トマト缶で無水カレー
最後はみんなが大好きな煮込み料理の定番「カレー」です。しかも今回はトマト缶を使った無水カレーに挑戦です。
プレッシャーキングプロの圧力時間は10分、ホットクックの調理時間は約1時間5分とかなりの差が!
プレッシャーキングプロの圧力表示ピンが下がったので、ホットクックを一時停止して開けてみました。この時点で、ホットクックのほうは調理時間がまだ30分残っている状態です。
ただ、プレッシャーキングプロにはホットクックについているまぜ技ユニットがついていません。フタを開けたら、まだ固形のルーがわかるほど残っていました。
木べらでかき混ぜながら、3分の下ごしらえを2回行ったところ、ホットクックが残り15分のところでプレッシャーキングプロのほうは完成!
今回バーモンドカレー中辛で作ってみましたが、どちらもほぼ完成度は同じぐらいでした。
ただ、プレッシャーキングプロは木べらでそっとかき混ぜても、じゃがいもが崩れてしまったり、手間がかかるなどのデメリットが。
ホットクックのまぜ技ユニットのほうが崩れにくく、調理時間はかかってもほったらかしで完成したことで、カレーに関してもホットクックのほうが使い勝手は上でした。
よって、カレーはホットクックに軍配が上がりました。
電気調理鍋の圧力の有無で調理時間はほとんど変わらなかった
豚の角煮、ブリ大根、無水カレーの3つ調理時間以外での対決をまとめると、以下の通りになります。
- 豚の角煮:プレッシャーキングプロ
- ブリ大根:ホットクック
- 無水カレー:ホットクック
圧力機能が搭載されているプレッシャーキングプロに”時短調理”を期待していましたが、結果的に圧力非搭載のホットクックと調理時間は一緒だったことで、かなり残念な結果に(泣)
液晶パネルのわかりやすい日本語表示、人間の手のように優しくまぜてくれる「まぜ技ユニット」、ほったらかし調理のしやすいさ、美しいデザインなどトータルで考えると、
最終的にホットクックのほうに軍配が上がりました!
今回、この対決に含めていませんが、プレッシャーキングプロのご飯はものすごいスピーディーに炊きあがりました。ご飯をメインに炊きたい方は、プレッシャーキングプロのほうがおすすめです。
とにかく時短重視!という方は、ガス火で使う圧力鍋が最強であることには変わりありません。
電気圧力鍋だけが最強というわけではありませんので、シュッシュ!という音と共にパパッと調理したい方は普通の鍋も検討してみましょう。
私も電気圧力鍋と平行して、「ワンダーシェフ」という圧力鍋を長年愛用していますよ!
ただ、1度電気調理鍋を使ってしまうと、手放せなくなってしまいますね(汗)
もしホットクックを試してみたい!という方は、「無線LAN機能」&「音声発話機能」が搭載された1.6Lタイプ「KN-HW16D」、大家族の方は2.4Lタイプの「KN-HW24」をおすすめします。
メニューは好きなようにダウンロードできて増やすことができますし、調理をしながら話しかけてくれることで、孤独になりがちなキッチンがとても楽しくなってしまいますよ!
これから電気調理鍋を買おうかな?と思われていらっしゃる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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