2017年9月20日 -PR-

母娘の親子関係と兄弟関係がうまくいかなかった私が、30年の時を経て心の大きな氷が溶けた出来事

友達関係や恋人関係、夫婦関係や職場の人間関係など、世の中にはたくさんの人間関係があります。

人と人との関係って、とっても難しいですよね。

愛もあれば憎しみもあり、自分ではどうにもできないからこそ、生きている中でとっても多い悩みの1つです。

私も会社の人間関係においては散々苦しめられてきましたが、人生の中で1番苦しんだ人間関係は「親子関係」と「兄弟関係」でした。

『子供は親を選んで生まれてくる』とスピリチュアルな世界では言われてきますが、自分自身はあまり信じてません。いい親子関係だったら信じているかもしれません・・。

娘と母との関係が逆転していてずっとギクシャクしていましたし、親子関係だけではなく、兄との関係も30年以上ほとんど音信不通で過ごしてきました。

心にカッチカチの大きな冷たい氷を抱えていました。

しかし、30年以上の時を経てからでしょうか?

最近になって、心の氷がスーッと溶けていく出来事があったのです。

生まれてから母に甘えることなんてほとんどできなかった

私は生まれてから自立心がとっても強い子だったらしく、親の手がほとんどかからない子だったそうです。「抱っこ!」とか一切言ったことがなかったとか・・。

幼稚園も小学校も中学校も高校もずっとその姿勢は変わらず、親に相談することなく何でも自分で決めてきた気がします。

父が亡くなってからガムシャラに生きていた母も、娘の私を金銭的にもメンタル的にも頼ることが多く、母と娘の関係が逆転していることさえありました。

父と兄のことでずっと苦労しているのを見てきましたので、せめて私だけでも心配して欲しくなかったんですね。甘えることで、母に迷惑をかけると思っていたのです。

就職や転職や結婚などの人生の転機などの時でも、親に一切相談することなく決めてきた私でした。扱いにくい、とっても身勝手な子供だったと思います。

自分の好きなように生きてこられたことで、今までの生き方に一切後悔はありません。いや、多少ありますが・・、ほとんどありません。

ただ「甘え方」だけを知らないまま、私は大人に育ってしまいました。

人生の転機が訪れた時に、初めて親に頼ることができた

何でもかんでも1人で人生の道を決めてきた私ですが、時には1人ではどうにもならない時が訪れます。

女友達やママ友がほとんどいなくて、女性にしかわからないような悩みを相談する人がいないと、どうしていいかわからず、道の途中でストップしてしまうことも多々ありました。

「どうしよう、この先、私はどうしたらいいのだろう・・。」

人生の最大の転機が訪れた時、1人で悩んでも解決策がでてこなくて、ずっと頭の中でループしてしまっていた時、自分の内面とじっと向き合うことにしました。

しばらく自分と向き合った結果、実家の母に電話をしている自分がいました。

今度の週末、会える?」

母はビックリすることなく、喜んで会ってくれました。

仕事や育児や家事でずっと忙しすぎた私でしたが、生まれてから40年の時を経て、初めて2人きりで母と回転寿司に行きました。

仕事のこと、家のこと、子育てのこと、これからのこと・・。

本当にこんなに自分の事を話したのは初めてなんじゃないかと思うぐらい、腹の中の膿をすべて洗浄するかのごとく出してきました。

ずっと人に頼ることなんてしてこなくて、まして1番身近な親に頼ったことがなかった私でしたが、この時に初めて人に頼ることができた瞬間でした。

やっぱり、親子ですね。

全部の話を聞いて、こんなにも私のことを理解してくれていたのかと、心の氷が溶けていくのがわかりました。

「今がゴールじゃなくてスタートなんだから。これから始まるんだよ。」

何かを終えて始める時も、そこがゴールと思って立ち止まってしまっていました。そうか、この時点はスタートなんだと思ったら、急に元気が沸いてきたのです。

もっと早くから母に頼っていればよかったと、この時に激しく後悔してしまったほどです。

1人ではどうにもできない状況になった時、私は生まれて初めて人に頼ることの大切さを学ぶことができたのです。

心の底から大嫌いだった兄だけれど、30年ぶりに電話してみた

母を家庭内暴力で苦しめてきた兄自身も学校内のいじめで苦しみ、10歳の頃から別々に暮らしてきました。

母と腹を割って色々話せたことで心の氷が徐々に溶けてきた私でしたが、まだ溶け切ってないのは、きっと兄のことがずっと心に引っかかっていたのでしょう。

母に「兄と仲良くなって欲しい」と言われたことが、ずっと心の中でループしていました。

家庭内をメチャクチャにしてきた兄のことが心の底から大嫌いでしたし、法事などの必要最低限の時しか顔を合わせることなんてしてきませんでした。

でも、もう大人です。そろそろ過去の事は時効かな・・と。

思い切ってですが、携帯電話に眠っていた1度もかけたことがない電話番号にかけてみることにしたのです。

「お兄ちゃん、元気?」

兄は突然の電話でビックリしていましたが、兄も妹に対して、同じことを考えていたのでしょう。とっても喜んだ声をしていました。

お互いの仕事のこと、父と母のこと・・。

約20分ほどの会話でしたが、今までずっと会っていたんじゃないかと思えるぐらい、普通に会話をすることができたのです。やっぱり兄弟なんですね・・。

意外と近くに住んでいることがわかり、今度一緒にご飯を食べに行く約束まですることができました。

うれしかったですね、思い切って電話をかけてみてよかったです。

心の底からずっとキライだった兄でしたが、30年ぶりに心の黒い塊が消えていくのを感じることができたのです。

過去を捨て去ることで、未来に進むことができた

40年間、人に頼れないと自分自身で勝手に悲劇のストーリーを作り上げて、過去の記憶に自分を押し当てて、ずっと考え方を変えることができませんでした。

でも、ずっと過去の記憶のままでいると、まったく前に進むことができません。

長く生きていけば行くほど、過去の呪縛にがんじがらめになってしまい、未来に進みづらくなってしまいます。過去が邪魔になってくることさえあります。

過去の自分に執着し、生き方にこだわりが増えていき、先入観も増えていきます。

でも、過去は過去です。

未来に進むなら、まずは過去を捨て去ることが必要と思い、冷静になって自分の内面と向き合った結果、新しい関係性に組み替えようと思いました。

過去を捨てるほど、身も心も軽くなり、新しい未来を切り開きやすくなります。

愛情や努力次第で人間関係なんて簡単に変えることなんてできませんし、怒りの感情は悪化するだけです。無理やり頑張った所で報われないことが多いです。

憎い、つらい、悲しいと言った感情を人に対して持ってしまいますが、まずはその感情を抜きにして、事実だけを冷静に見つめてバランスを取ることにしました。

自分のやり方を押し通すのではなく、他人にちょっと譲ってみる。

生きているとこだわりが増えていくからこそ、自分の考え方を少し妥協して人に歩み寄ることで、新しい自分に変われた気がします。

母に頼れないダメな自分、兄を憎む自分。これらをバッサリと捨て去ることにしました。

過去を2つ捨てたからこそ、新しいものを2つ受け入れることができたのです。

人生何もかもうまくいかない時、うまくいかなかった原因が自分を変えていけるチャンスだと思おう

親や兄弟との間にわだかまりがあるなら、早めに解消しよう

私自身、30年間も身内との関係を変えようとせず、ずっと過去の呪縛にがんじがらめになっていましたが、ようやくわだかまりが取れてきました。

あなたは親や兄弟との間に、わだかまりってありますか?

おそらく「ある」と答える人の方が、断然多いかと思います。10代や20代の頃に親との考え方が合わずに反抗して、大きなわだかまりを作ったままになっている人もいることでしょう。

でも、人生の中で同じ時なんてありえないですし、1つや2つぐらいの大きな過ちがあることなんてまったく不思議ではありません。

学生の頃は気づかなくても、社会人や自分が親になって、初めてどれだけ親に迷惑をかけていたのかを自覚することがあります。

私は迷惑かけないようにと思って距離を置きすぎていたことが、逆にわだかまりを作る原因になってしまいました。逆に距離が近すぎて、強い反発を持っている人もいるでしょう。

もし、今の時点で気づいたのでしたら、それが人生の転機のチャンスです。

関係を修復することが大事ではありませんし、それ自体が目的ではありません。でも親から生まれたこと、そして、自分の存在に感謝するいいきっかけになることでしょう。

今の生活に余裕が生まれ、心に余白が生まれている時こそ、親や兄弟とのわだかまりを解消するようにしてみましょう。

モヤモヤと悩んでいる間に、もしかしたら目の前からいなくなってしまうかもしれません。いなくなってからでは、心の塊は永久にカッチカチに固まったままです。

一生の後悔になります。

人生の最後にすべて満足行く生き方なんてないですし、「多少の満足」と「多少のわだかまり」が混在しているが普通だと思っています。

ただ、後悔だけは少しでも減らしたい。私は少なくともそう思って生きています。

心の塊を取ることで、新しい未来を切り開いていける!

あなたが今、心のどこかで思い当たることがあれば、それは「今」がわだかまりを解消するベストタイミングなのです。

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