歯の矯正治療を始めて1年経過後の顔の変化。保険適用でかかった費用と痛みと日常生活で大変なこと
38歳で「顎変形症(がくへんけいしょう)」という病名を告げられ、治療を開始してから1年が経過しました。
アゴが左右非対称の顎変形症【がくへんけいしょう】と診断されて手術と入院を決意!心配な矯正費用は?
中学校の時にヤブ医者にかかったことで、まさかの矯正治療に失敗(泣)
大人になってから再び矯正治療を始めるとは思わず、ショックの余り心の矯正まで時間をかけてすることになりました。
1年って、早いものですね。
「矯正ってどうなの?痛いの?」という周りのママ友から聞かれることも多く、大人になってから矯正しようかどうか迷っている方も、世の中に多いことに気がつきました。
そこで、治療を開始してからここまでかかった費用と痛み具合と、日常生活でこれは困った!ということをお話したいと思います。
矯正治療は自由診療が一般的。保険適用されるケースもあり
一般的な矯正治療は、基本的には健康保険の適用はされません。
「自由診療」となりますので、医療機関が自由に診療内容や治療費を決めることができますので、病院によってまったく治療費は異なってきます。
初診から抜歯、矯正治療後の保定期間の通院までを含めたトータルの費用は、上下の歯の治療で70~100万円程度と言われています。
透明の器具や裏側に矯正装置をつけて目立たなくしたりするとなると、さらに高くなりますし、美容目的の治療の場合は、医療費控除の対象にはならないことにも注意が必要です。
しかし、一部の矯正治療では保険が適用になるのです。
- 口蓋裂や口唇裂などの先天的な咬合機能
- 外科的な治療が必要な顎変形症
私が該当する顎変形症も保険適用になりますので、治療費はグンと安くなりますが、病気だなんてショック治療費の方が大きいです・・。
費用や保険適用の有無は、医療機関の判断になりますので、気になる方はきちんと診断してもらい、納得してから治療を検討する必要があります。
保険適用でかかった1年間の矯正治療費は、一体どれぐらい?
私の場合保険適用になるという稀なパターンではありますが、歯の矯正でかかる費用としては、初診料、検査や診断料、装置装着料などがかかりました。
中学生の時は自由診療でしたので、毎月1回の治療費として5,000円かかっていましたが、現在は保険適用で毎月3,000〜4,000円で済んでいます。
初診から1年間トータルで払った金額をザックリと計算すると、約7万円で済んでいます。交通費なども含めると約10万円ぐらいですね。
保険適用だとこんなに安く済むのかとびっくりしていますが、さらに1年ほどの期間は治療する必要があり、その後は2〜3週間にも及ぶアゴの大手術が待ち構えています。
仕事をその間は休む必要もあり、入院のための準備や家族の負担を考えると、決して安いとは言えない金額であると考えています。
矯正治療を始めて1年経過して、大変だと思ったこと
歯の矯正治療をするとキレイなアゴの噛み合わせが治り、得られるメリットは計り知れないのですが、日常生活で大変だと思うことは多々あります。
毎月通院後に、歯の痛みがハンパない!
歯をワイヤーで固定し、歯を引っ張って治療していきますので、それはもう痛いですよ・・・。
痛い、痛すぎるんです!
特に通院して1〜2日は、痛みがすごくて寝られないぐらいで、翌朝どんより・・。
通院した日は「痛い!痛い!」と常に言っていて、家族に「もう聞き飽きた」と呆れられているぐらいです。
歯科によっては痛み止めも処方してもらえますので、長期間治療を続けていくためには、先生と相談しながら無理のない程度に治療を進めていくことが大切です。
おいしいステーキなど、固いものが食べることができない
今まで食べられた牛肉のステーキやハードパン、おせんべいなど、固いものを食べるのが結構大変になってきます。
おいしいはずのステーキが噛むだけで大変になり、全然おいしく感じられなくなりました。味のあるゴムみたいです。
家族がおいしそうなステーキを食べている間に、私はハンバーグでガマンと、食生活においてもストレスフルな生活を強いられることになります。
どんな時でも歯磨きが必須!歯ブラシは携帯必須に!
食べた後は、矯正のワイヤーの間にかなり食べ物が引っかかります。
歯磨きをしないと歯を出して笑えないほど大変な事態となり、外出時は歯ブラシの持ち運びは必須となります。
歯ブラシだけでなく、特に必要なのが歯間ブラシです。
毎食後「ちょっと歯磨きに行ってくる」と言って、歯ブラシに10分ぐらいかけて磨く必要がありますから、ヘトヘトになってしまいます。
矯正を始めたら、歯ブラシと歯間ブラシは常にバッグに入れて携帯する必要があります。
歯の清掃やちょっとした治療をしたい時は、どうしたらいい?
矯正をしていると、ブラケットがあって上手く磨けないことが多くなってきて、通常以上に歯の汚れが気になることも出てきます。
矯正歯科の先生ってとっても忙しいですから、なかなか歯の清掃までめんどうを見てくれないことが多いです。
そんな時は普段から通い慣れている歯医者に行って、歯の清掃を気軽にしてもらいましょう。
私は矯正をしていたら、他の歯医者に行ってはダメだと勘違いしていたのですが、そんなことはなかったです。
「矯正していると歯が磨きにくいですよね。いつでも掃除にいらしてくださいね。」
かかりつけの歯医者さんにそう言われましたので、2ヶ月に1度は歯の清掃をしてもらったり、虫歯の被せ物が取れてしまった時など、気軽に治療に行っています。
矯正治療中はトラブルが多いからこそ、矯正の主治医と相談しながら、他の部分もしっかりとケアしていくことが大切なのです。
矯正治療中は、電動歯ブラシは使ってもいい?
矯正中の歯磨きの仕方ですが、歯間ブラシから始まって液体ハミガキで磨き、その後に通常の研磨剤入りの歯磨き粉でササッと磨くことを教えていただきました。
でもやっぱり手で磨くのって、めんどくさいじゃないですか?
我が家にも電動歯ブラシがあるので、出来れば手軽に磨ける電動歯ブラシで磨きたくなってしまいます。
主治医に聞いてみたところ、やっぱり矯正治療中は手で磨いた方がいいと言うことでした。うぅ、残念・・。
ブラケットの間の汚れは、やっぱり手で磨いた方がよく取れるとのことで、学会でもそのような結果が出ているそうです。
矯正治療中に虫歯になることを防ぐためにも、出来る限り手で丁寧に優しく磨くようにしていきましょう。
1年後の顔の変化。手術に合わせて顔が曲がっていくから憂うつ
1年前に下の歯をスポッと抜いた時は、歯が1本分抜けていましたから、レレレのおじさん状態で本気で恥ずかしい状態でした。
1ヶ月に1ミリずつ歯を動かすことを目標に、特殊なゴムで引っ張りながら少しずつ動かしていました。これが痛かった・・。
そして1年後はどうなったかというと、
もうどう見ても、抜いた歯が入らないぐらいまで、歯と歯のすき間がギュッと埋まっているのがハッキリとわかります。
先生によると、「あと半年ぐらいしたら、完全にすき間は埋まりますね。」と言っておりました。
歯のすき間が埋まってくれるのはうれしいのですが、下アゴが縮まってくることで、顔がどんどん左右に変形していっています。もう誰とも会いたくないレベルぐらいに(泣)
そうは言っても、これは治療経過として正しい方向に向かっているということで、「曲がった顔が見られるのも、今だけ〜!」って考えて、ポジティブに過ごしていきたいと思います。
手術が超絶に怖い。でも乗り越えないといけない壁
歯のすき間もなくなり、歯並びも完全によくなった時点で、手術計画を組む予定になっています。恐らく来年中には出来るだろうということでした。
あぁ、もう手術をするのかと思うと、超絶に怖くなってきました。
アゴの骨を切って動かして固定するという大手術をするために、血管が切れたら生きて帰れないじゃん!と、今からお墓の準備をしようかと思っています(笑)
手術後はほとんど食べることができず、「今のうちに太っておいてね〜!」って先生に言われたほど、術後は3〜4kg体重が激減するそうです。おぉ、スリムに♪
手術期間は、おそらく2〜3週間。でも、わからない、手術に失敗して死んだら永久だ!
その間は家のことや子供のことや、仕事のことや、色んなことが気になって仕方がないのですが、自分のことを第1に考えて手術に挑むしかないですね。
歯の矯正を終えて手術して、私はばあちゃんまで生き抜くぞー!
私なんてまだ治る見込みがあるということで、これだけでも幸せと思うようにしないといけないですね。生きているだけで、私は幸せ。
先生を信じて、自分を信じて、家族の温かいサポートを得ながら、私は生きるために手術に向かって力強く生きていきたい。
実際に顎変形症の手術と入院をした体験記はこちら
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