2014年7月20日 -PR-

我が家が新築一戸建て購入を失敗し、借金500万円を作った理由(その2)

「前回の記事」からの続きです。

我が家が新築一戸建て購入を失敗し、借金500万円を作った理由(その1)

仲介不動産に連絡をし、すぐに30代半ばぐらいのタバコ臭いギラギラした男の営業担当者の方が来ました。

周囲の爆音とヘリコプターの音。
ご近所層との価値観のギャップ。

もう寝られないぐらい悩んでいると話しました。

しかし、不動産屋は人生のお悩み相談屋ではありません。

「今から査定をさせていただきます。」

淡々と家の中を周り、査定していきました。

買ったばかりの家の査定価格を聞いてあ然としました

購入価格は2,920万円です。

1馬力では審査が下りませんでしたので、夫が2,000万円、妻の私が920万円の共有名義です。

「まだ新築ですが、今から販売をするとなると2,500万円が妥当でしょうか?」

一瞬、頭の中で金額が大き過ぎて計算をすることが出来ませんでした。

「え?だって、この家3,000万円近くはするんですよ?」

「まだ1週間しか経っていないのに、なぜ500万円も落とさないといけないんですか?」

この時、本当の不動産の価値である部分の価格とは、非常に安く抑えられているということに愕然とさせられました。

新築には開発経費、販売経費、広告宣伝費、営業活動費など、新築プレミアム価格が上乗せされています。

土地と建物価格以外に、色んなモノが価格に乗っかっています。

そんなのスーパーでの買い物でも同じ原理です。
大根だって人参にだって経費が乗っています。

単純に金額が大きくなっただけなのです。

このプレミアム価格が500万円も乗っかっていたことになるのです。

このからくりを知った時には、がく然とさせられました。

もうそれでもこんな家に住んでいたらノイローゼになると思い、売却を決断しました。

しかし、この不動産屋は信用することが出来ず、査定だけで終わりました。

さらに色々な業者さんに査定を依頼しました

その後も精神状態が不安定になりながらも、売ることはあきらめませんでした。

業者に連絡を取り、メールのやりとりでとっても感じの良かった仲介業者の方に依頼をすることにしました。

その方は、40代の女性の既婚者の営業の方です。

とっても柔らかい感じで、真摯に相談に乗っていただきました。

しかし、3,000万円での販売スタートはやはり厳しいとのことでした。

当たり前です、周りにまだ未入居の新築一戸建てが売れ残っているのです。

泣く泣く2,500万円で販売を開始です。

専属専任媒介契約(その不動産屋からしか我が家は買えないしくみ)にて、販売をして頂くことになりました。

まだ新築で区画が売れていない部分がある中で、中古戸建ての販売の旗があるというなんとも奇妙な販売エリアとなったのです。

女性営業担当の方が頑張ったおかげで、買いたい方が出て来た

しかし、その女性の営業担当の方が、とっても販売活動を頑張ってくださいました。

新築よりも、まず相場から価格面をアピールする広告を作成していただきました。

住宅情報雑誌への掲載、オープンハウスも積極的に開催してくださいました。

冬場でとっても寒かったことでしょう。

誰も来ない家で寒さに凍えながら、1日中お客さんを待ってくださいました。

働く女性として、今でも心から尊敬出来る方でした。

ちょっと足を運べば新築が売っているのに、ほぼ新築が500万円ダウンで買えるという事に興味を持って下さる方が出て来ました。

なんと販売開始からわずか1ヶ月で、交渉が入ってきました。

それも1番不動産が冷え込むと言われている12月の事でした。

お子さんが3人もいらっしゃる若い夫婦の方でした。

大きな庭付き一戸建てを探していて、値段がやはりお買い得であるとのこと。

今買って来年の3月末に入居して、上のお子さんの小学校入学に備えたいとのこと。

とびっきり嬉しかったです。
天にも登る思いがしました。

しかし、喜んだのもつかの間でした。
ここで購入する条件が入りました。

家を買う購入条件は非常に厳しいものでした

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購入条件は、我が家にとってかなり悩むものでした。

「エアコン、カーテン、照明、備え付けの家具。全て置いて行くことを条件に、そしてさらに50万円値下げして頂いたら購入します。」

私達が住む前から楽しく揃えてきた、エアコンやお気に入りのカーテン、照明。

夫と気に入って買った新品の家具もありました。

この設備にかかったお金は、なんと115万円です。

でもここでNGを出したら、誰も買い手が付かないかもしれません。

女性営業担当もここが勝負!とおっしゃっておりました。

新築がまだダブついている中、ここで売れなければ売れなくなってしまう。

しかし、この500万円の売却損はどうやったら捻出出来るのか?

かき集めた貯金も、たった50万円しかありませんでした。

売却損が出た場合、一括で支払いをしなければなりません。

全額が用意出来ない場合、消費者金融で高金利で多額のお金を借り入れ、借金を背負わなければなりません。

これは自己破産への道まっしぐらです。

ここで初めてずっと心を閉ざしていた夫の両親に決死の覚悟で連絡をし、こんなにお金で困っていることを包み隠さず正直に話しました。

親戚に泣きついてお金を借りる相談をすることに

双方の親に何も相談せずに買った家です。

誰にも迷惑をかけたくなかったから、自分たちで決断した家です。

バカだった。
甘かった。

自分達だけで下した決断が間違っていました。

親を安心させるはずが、もっと迷惑な形で伝わってしまいました。

人生で1番お世話になった肉親を悲しませる結果となってしまいました。

夫の両親は苦渋に満ちた気持ちを十分に感じ取ったらしく、快く親戚中に話をして下さいました。

ちょうど、そんな時です。

人生でどん底に困っている時に、1人の方が立ち上がりました。

我が家の人生がひっくり変えるような回答をいただいたのです。

我が家が新築一戸建て購入を失敗し、借金500万円を作った理由(その3)

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