2015年6月17日 -PR-

労働者派遣法改正で派遣社員が3年後に突然貧困になる恐怖!孤独と不安の中で働く人達が本気で求めているもの

「自分の仕事がいつなくなるかわからない。」

自分の仕事がなくなるかもしれないという恐怖と、あなたは戦ったことがあなたにはありますか?

仕事を失うということは、生活ができなくなるおそれが出てきます。

正社員も同じですが、派遣社員はつねに契約を切られてしまうのではないかという恐怖と戦って生きています。

そんな時に、2015年9月に労働者派遣法が改正されました。

この法案が改正されたことによって、一体何が変わるのでしょうか?

派遣法改正で、3年後に正社員への道が閉ざされる可能性が大

今回の労働者派遣法改正のポイントは、雇用期間の制限のあり方が変わります。

「専門26業務」という業務をご存知でしょうか?

「派遣法施行令第4条」で定められた開発、設計、翻訳、アナウンサーなど、まさにその業務に特化したスペシャリストのことです。

この業務に就く人達は、雇用期限なんて関係なく何年でも同じ職場で働くことが出来たのです。

反対に、26業務以外の人たち(自由化業務)は、派遣される期間に3年という上限がありました。

「3」という数字は「石の上にも3年」と言われるように、労働市場でよく使われるジンクスのような数字ですよね。

2015年度の改正によって「同じ業務では最長3年」としていたものを、「同じ労働者では最長3年」と、派遣期間の上限が決められてしまいました。

「3年後、私はここで働けなくなってしまうのか・・・。」

派遣会社に登録だけして働いている派遣社員は、3年後に職場さえなくなる恐怖があるのです。

3年後に仕事を失ってお金が途絶えてしまう、まさに貧困状態におちいる可能性を秘めているのです。

専門業務でも3年ごとに職場を離れないといけなくなる

今回1番問題になっているのが、「専門26業務」で働く人達ではないでしょうか?

私の職場にもいましたが、専門業務の人たちでも、専門外のことだってきちんと仕事をしていました。

ただ開発や設計だけではなく積極的に専門外のことにも参加し、社員と変わらず働いている人がたくさんいらっしゃいました。

もう派遣社員1本で10年とか働いている人もいます。

「せっかく覚えて長年働いてきた職場を離れないといけないのか。」

専門分野の人たちだって、長年誇りを持って働いています。

それが法律によって、1から新しい仕事を覚えなければならないくなる恐怖と戦うことになったのです。

正社員になりたい!と思う夢がバブルになる

26業務の専門外の人で自由業務と呼ばれている人は、改正によって同じ職場に3年を超えていられなくなってしまいました。

派遣期間が3年という上限が撤廃された点がポイントです。

改正前であれば、3年後に正社員化する義務がありました。

しかし派遣法改正によって、事実上人を入れ替えれば、無期限で派遣社員を雇用することが出来るのです。

「3年後に正社員になれる可能性があったのに・・・。」

正社員になりたくてもなれなかった派遣社員にとってみたら、正社員化がバブルとなって弾けてしまうのです。

あらゆる働き方で1番メンタルでつらかった働き方とは

なりたくてなったわけではない派遣社員の気持ちって、あなたにはわかりますか?

私は登録型派遣社員、常駐型派遣、日雇いバイトやパート、正社員、フリーランスとあらゆる形態で働いてきた実績があります。

この中で1番孤独感と不安が強かった形態とは、一体何だったのでしょうか?

やはり登録型派遣社員が1番つらかったです。

常駐型派遣であれば、もし派遣先でクビになっても元の雇用先に帰って来られます。

派遣元でたとえ掃除でもお茶くみでもしていれば、一定のお給料がいただけます。

私がブラックな派遣先に派遣された時も、このようにして食いつないでいました。

しかし、登録型派遣は派遣先でクビになると派遣元とは登録だけでつながっていますので、完全に帰る場所もなくなってしまうのです。

派遣社員から正社員になれない人となれた人の違い。私は正社員になって不安はなくなったのか?

派遣社員は居場所がないことでメンタルと戦っている働き方

人間の精神とは所属感があることで、精神的にも安定して生きていくことが出来ます。

職場の中で孤独を感じることほど、ストレスが過剰になり病んでいく原因になるのです。

体調不良になり、心が疲れ果てて働く気力が奪われていくのです。

「わたしには、どこにも居場所がない。」

ボーナスに笑う人、長期休暇があっても一定額の給料が入る正社員であり、「組織」という箱が用意されているのが、正社員です。

派遣社員の人からすると、メラメラするほどうらやましかったです。

私も派遣社員の時に、仲が良かった正社員の子と対立してしまって、今でも後悔しています。

後悔先に立たず。あなたは今まで生きてきた人生の中でひどく後悔して悔やんでいることってありますか?

居場所がわからなくて、常に孤独と戦っているのが派遣社員という1匹の野良猫のような生き物なのです。

やはり働きやすいのが非正規雇用という働き方

でも最近思ったのが、女性にとって派遣社員という働き方は実に働きやすいです。

何が良いのかというと、勤務地や時間を限定して働けるというところです。

子育てをしている女性にとって、働く上で何が障害になってくるか?

それは時間と場所です。

これだけは、働き続けていく上でどうしても譲れない条件であるのです。

週に3日、4日とかフレキシブルに残業なしで働きたい。
幼稚園や保育園、小学校の行事にも出来る限り参加したい。

これを実現出来るスタイルが、派遣社員という働き方でもあります。

働き方の多様性が求められる時代に、これからどのようにしたらハッピーな働き方が出来るのでしょうか?

40代主婦の仕事探しは諦めてはいけない。未経験でも激戦区の事務職に就くためにおすすめの職種とは

安心して長く働き続けられる時代になるために

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いまや派遣社員はおろか、正社員でさえバンバンリストラされる時代です。

それでもまだ正社員は、3ヶ月ごとの更新でビクビクしなくても済むし、日本の中では定年まで雇用することがまだ根強く約束されています。

派遣社員がこのように3年と区切られて、3年後に断崖絶壁に立たされることは、そこからあなたはすぐに飛び降りなさいと言われているようなものです。

働き方で本当に求めているもの、それはどこかに所属している安心感です。

登録型派遣の欠点である「所属感」のなさを、もっと根本から見直すべきです。

そして長期で働けるという安心感も、人間が生きていく上でとっても大切です。

もう私の提案では、非正規雇用とかそういった呼び方をやめちゃえばいいのにと思っています。

正社員とか派遣社員とか、そういった区別も撤廃すればいいのにと。

「残業転勤可能社員」と「勤務地限定社員」とか形態を変えて、ぜんぶ正規雇用にして給料で差をつければ良い話なんじゃないかと。

雇用側は、使えない人間だとわかったらすぐに切れるシステムを作ればいいのではないかと。

もっと多様化が認められて、フレキシブルに働ける時代に変わって欲しいです。

笑顔があふれて心から働くことが楽しいと思える人が増えれば、景気はどんどん循環していきます。

株価などの景気は、心と密接に連動しています。

心から安心して働ける社会に、本気で変わってほしい。

働き方と何か?と常に叫びながら戦ってきた私としては、心から強く願っています。

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