派遣社員から正社員になれる人の特徴。私は正社員になって不安はなくなったのか?
「派遣社員から正社員になりたい!」
現在派遣社員の方や、これから派遣社員になろうとしている方でも、いづれ安定した正社員になりたい方は多いと思います。
私は大学を一浪しましたので、卒業した年は2002年です。
この年の雇用状況は、2009年度と同じぐらい超就職氷河期でしたので、こんな時代に投げ出された私は、仕事に就くだけで精一杯でした。
この年から「新卒派遣」という新しい制度がはじまって、新卒から派遣社員として働く人も続出しました。
私が運良く入った会社は外資系でしたので、曖昧なことが許されないようなとっても厳しい世界でした。
日本企業では考えられないほどのリストラ策で、たった1ヶ月でリストラされる人もいました。
氷河期を超えて新卒派遣で働き出した私でも、たった半年でリストラされてしまったのです。
その後はアルバイトや派遣社員など、色んな苦難を乗り越えてもがき苦しんだ結果、最後は正社員になることができました。
派遣社員から正社員になれた人など、私は色んな人達を見てきて、私は最終的に正社員になれて幸せになれたのでしょうか?
私は派遣社員になりたくてなったわけではなかった
私は先程お話しましたとおり、最初から派遣社員になりたくてなったわけではありません。
同じ労働条件で、雇用形態が正社員か派遣社員かを選べたら、私は迷わず正社員を選択します。
それぐらい「正社員」って言葉に憧れを抱いていましたし、毎週夢に出てくるぐらいあこがれの領域でした。
でも全然正社員の求人なんてなくて、血眼になって探しても、派遣社員の求人ばかりしかありませんでした。
選んでいたからかもしれませんが、ろくな正社員の求人なんてありませんでした。
それでも働かなければ生活なんて出来ませんし、生きていけません。
仕方なく派遣社員への道を選ばざるを得ませんでした。
派遣先では、ずっと正社員になれると言われていました
26歳からとある大手機械メーカーにて、派遣社員として働き始めました。
派遣社員でいることが悔しかったため、正社員と同等、いや、それ以上にがむしゃらに働いていました。
「MIKIさんのスキルだったら、絶対に正社員になれますよ。」
派遣先の部長に、働きっぷりを認めてもらって、ずっと正社員になれますよと言われ続けていました。
派遣先の上長にも気に入られて、ずっとここにいれば正社員になれると思って、無我夢中で働いていました。
しかし現実は、相当厳しかったです。
派遣先の人事部から、一向に声がかかることはありませんでした。
契約更新という、派遣社員にとってみたら呪いのような言葉です。
3ヶ月ごとの更新にビクビクしながら、私は働いておりました。
「なぜ私は正社員になれないのかしら?」
働きに行くたびに、頭の片隅でずっと自問自答を繰り返していました。
正社員になりたい病にかかって、ノイローゼになって働いていたように思います。
結局いつクビを切られるかわからないのが、派遣社員というものです。
「このままじゃ私、派遣社員のまま終わってしまう。」
待っていても何も変わらないと判断して、自分から動き出したのでした。
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派遣社員から正社員になれる人とはこんな人だった
それでも派遣社員から正社員になれた人が、職場内で2人いました。
1人は、紹介予定派遣制度で入ってきた人です。
紹介予定派遣というのは、一定期間派遣社員として働いた後、直接雇用が選択出来るというものです。
正社員(契約社員の場合もあり)になることを前提に、派遣社員でお試しで働き始めるスタイルです。
総務で働いていて、人柄とか周りへの気配りの仕方とかが、とってもステキで優秀な方でした。
やはり人事部の目に止まって、半年の派遣期間を終えて見事正社員になっておりました。
もう1人正社員になれた人は、英語能力がとびきり出来た人です。
「私、直接雇用されたら、海外どこでも飛び回って働きますから!」
後で部長さんに聞いたら、ずっとこのように言ってアピールをしていたそうです。
やはり誰にも負けない能力、そして人間的な魅力がある人は、どんな企業でも離したくないと思うことでしょう。
私は派遣社員でも積極的に会社の行事に参加したり、飲み会にも参加して組織の輪に溶け込んでいました。
「どうしてMIKIさんは、正社員になれないんだろうね?」
正社員の人からも不思議がられているほどでした。
なれる人は、やっぱりなるべくしてなれる。
身近に採用権がある人がいたという、「運」もあったのかもしれません。
「やっぱり運ってあるよな。なんで私には運がないんだろう。」
正直正社員になれた2人がうらやましすぎて、その2人を思わず恨んでしまったこともありました・・・。
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その後、派遣社員から正社員になれて私は変われたのか
あまりにも悔しくて、私は別の企業に転職活動をして、見事派遣社員から正社員になることが出来ました。
「正社員になりたい」という執念を持って頑張って転職活動をして、心の底からよかったと思えた瞬間でした。
派遣から正社員へなりたい執念が身を結ぶ。成功を妬むマイナス思考の人とは距離を置く
憧れの正社員になれたら、果たして幸せが訪れたのでしょうか?
私は派遣社員から正社員になれたら、「バラ色の人生が待っている」と思っていました。
でも結局企業に雇用されて、雇われて働いているという観点からは、いつクビになるかという点では変わりませんでした。
正社員でもどんどんとクビを切られていくのをみて、何が違うのかさっぱりわからなくなりました。
どんな雇用形態になっても、責任を持って仕事をしていることには変わりません。
地震や台風、火山などの強い自然現象には逆らえないのと一緒で、強い経済ショックを受けたら、どんなに自分が頑張ろうとも無力なのです。
正社員になりたい一心で、がむしゃらに頑張った転職活動を終えて、派遣社員から正社員になって9年目になりました。
正直に自分の心と向き合うと、派遣社員から正社員になって本当に良かったと思っています。
それはなぜか?
「契約更新」という呪縛から、心が解放されたからです。
大型連休があっても「収入が一定」になり、「直接雇用」という安心感に変わったからです。
労働派遣法改正などのニュースを見ても、やっぱり不安心理がなくなったからです。
もし同じ思いをしている人がいたら、1度本気になって正社員を目指してもいいと思います。
「正社員」が希望条件で優先度が高ければ、満足度が高い転職活動が出来ます。
仕事内容が合わなかったとしても、正社員になれたということが自信につながります。
それがたどり着いた正解じゃないかもしれません。
転職って本当に疲れる活動ですが、自分が変われるきっかけになります。
文句を言っているだけでは、何も変わりません。
世の中悪いニュースばかり流れていますが、良いニュースが埋もれているだけとも信じています。
ただ今となっても言えることは、
正社員になったから、決して安心ではない。
この気持ちだけは、これからもずっと持ち続けて、さらなる未来に向かって働き続けていきたいです。
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