愛情不足で愛情に飢えて育った子供こそ、マイホームへの憧れがとても強いかもと思うこと
「マイホームって憧れですか?」
これから欲しいと思っている人は、どうして買おうと思っているのですか?
家を買う動機なんて、きっと1つではおさまらないはずです。
我が家にも、家を買おうと思った動機は色々とありました。
社宅を追い出されてしまうとか。
工業地帯で環境が非常に悪いとか。
通学路がなくて、車が危ないとか。
色んな理由がある中で、我が家で本当に強い動機というものがありました。
それは一体どういうものだったのでしょうか?
夫も私も家庭環境に恵まれないで育った
私は今までの記事でお話している通り、父は仕事一筋人間で、バブル崩壊で父は自ら崩壊しました。
まじめだった兄はいじめに遭い、ストレス過多で家庭内暴力を起こし、15歳で家を出てしまいました。
19歳から母と娘の2人暮らしです。
私は借金返済のために必死だったので、ほとんど母と会話せずに暮らしてきました。アルバイトが忙しすぎて、家にもほとんど居ることが出来ませんでした。
家族そろって食事を取った思い出が、1つもないのです。
うん、思い出せません。
家族4人で食卓を囲った記憶がないのです。
夫も、夫の弟も恵まれないで育ちました。
バブル時代にバブルな家を買われ、住宅ローンの返済に全てを使われてしまいました。
優秀な能力を生かすことが出来ず、兄も弟も学歴なしです。
当然家庭崩壊状態です。
夫も必死に資金を貯めて、家をすぐに出て行ってしまいました。
愛情に飢えた子達が出来上がってしまった
我が夫婦は、似たもの同士なんですね。
家探しがレジャー代わりになっていました。
温かい家族で暮らす家への憧れが強過ぎてしまい、マイホーム探しは趣味みたいになっていました。
家への憧れだけで動いたために、そして不動産の知識が何もなく動いたために家選びは大失敗の連続でした。
住宅展示場に行ったり、モデルルームに見学に行ったり。
もう楽しくてワクワクして♪
住宅展示場をレジャー代わりにしていました。
「こんな素敵な家に住めたらいいなぁ~。」
妄想するだけで幸せな気分になれて、行くだけで心が満たされたんですね。
旅行に全然興味がないのも、親に連れて行ってもらった記憶がないからです。
楽しさを知らない子だからかもしれません。
今も旅行と言ったら、観光よりもリラックスすることを目的として行っている激安な保養所ばっかりです。
子供達も喜んでいるからいいのですけれどね。
きっと家族という母体がしっかりしていたら、安心して外に出かけようと思ったのかもしれません。
「旅行が趣味でね。今年も家族で海外旅行へ♪」
そんな友達を何人か見ていると、やっぱり恵まれた裕福な家庭で育っています。
私の身の回りだけでしょうか?
我が子の成長のためにも、親の「心」を変えていかないといけないと思います。
自分を反面教師に愛情に飢えた子に育てない
愛情に飢えた子とは、そう、私達のことです!!
今で言うアダルトチルドレンって、私達夫婦のことを指すのかもしれません。
愛情に飢えた子が親になると、異様に「家」に執着するような子に育つのかもしれません。
実体験を通じて、そう感じていいます。
マイホームというものに、自分の心の空虚さを埋めようとする子になってしまうのでしょう。
マイホームじゃなくて、マイハウスにという、家の中身じゃなくて家作りにはまってしまうのです。
まずは自分の気持ちをしっかりと整理して、今までのトラウマから黒い部分を解き放つことが重要です。
家が居心地良すぎると、ずっと住み着いちゃいますし、家の居心地が悪すぎると、逆に心のどこかが欠けた子に育ってしまいます。
バランスって、とっても大事ですね。
愛情たっぷりに育てつつ、自立した子に育てて行くことが大事です。
立派な家でもニートになって住み着いちゃったら困りますし、ボロボロな家に住むとすさんだ心になっちゃいます。
色々とありましたが、経験してわかったことがあります。
家への値段と愛情は比例しない。
どんな立派な家を買っても、愛情が勝手に増えるわけではありません。
むしろ、ローンの返済でいっぱいになって、愛情が欠けてしまう恐れがあります。
住む家が無くて、愛情もまったくない家庭に育つことほど悲しいことはありません。
ボロボロでもいいから雨風しのげる家であったとしても、愛情たっぷりに育てていけば愛に溢れた子に育つと信じています。
テレビなどで、大家族でボロボロな部屋でも、何だかほのぼのと楽しそうに成長している姿を見ると、あーやっぱり愛情があればしっかりした子が育つのかな?と勇気をいただきます。
そんな大家族の番組が好きな私は、実は「家」と「家族」に強い憧れがあるからかもしれませんね。
本当は新築のピッカピカな家に憧れたけれど、自分が無理なく支払える家を選択した我が家です。
お金でほとんどイライラしなくなったのも、住宅ローンの比率が少ないせいかもしれません。
これが4,000万、5,000万円とローンを組んでいたら、我が親たちと同じ運命をたどっていたかもしれません。
家への投資割合をしっかりと考えてみて下さいね。
立派な家があっても、家の中が冷たければそれはただの箱でしかありません。
箱に投資し過ぎて、愛のない家にならないようにしたいですね。
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう