ペットは一生大事にする覚悟じゃないと飼ってはいけない。かわいいだけで飼うと悲惨な結末が待っている
「あのね、なんでもいいからペットが飼いたい。」
つい先日の秋祭りで、学童で一緒の友達と金魚すくいをしたとのことでした。
「うちは日中誰もいないからペットは飼えないよ。」
我が家のマンションはペットの飼育は可ですが、小さいうちからずっとダメと言い聞かせていました。
その言葉をずっと覚えていた長女です。金魚すくいですくった金魚を、途中の道路にわざと置いてきたようです。
それを聞いてなんてかわいそうなことを!と怒ろうとしてしまったのですが、
「お母さんに金魚見せると怒られると思ったから。」
半べそをかいて帰ってきた長女です。
犬やネコなどは困りますが、金魚ぐらいは全然OKなのに・・。
長女にキツく言いすぎていた自分に、大いに反省しました。
「でもね、本当は犬が飼いたいんだ。」
ボソっと言った長女ですが、でもどうしても飼う勇気がないのです。
子供の頃に飼っていた犬のこと
私には小学生の時に雑種犬を飼っていました。たくましく育って欲しい気持ちで、名前は「ロッキー」と名づけました。
とても人なつっこくて、決して人を威嚇することなく、私に従順でおとなしい犬でした。
学校が休みでぽかぽかに晴れたある日でした。気持よく外の犬小屋で寝ていたロッキーです。同じクラスの男の子達が隠れんぼをしに来て、私の家の庭を走り回っていたのです。
そんな男の子たちにびっくりしたのか、主人を守ろうと思ったのか、突然近づいてきた男の子に跳びかかり、腕を思いっきり噛んだのです。
腕に何針も覆う大怪我です。一生残る傷跡を作ってしまいました。
近所中、学校中のうわさになり、我が家が悪くなくても、ロッキーは家にいる事が出来なくなりました。
ロッキーはただ主人を守ろうとしただけなのに、事件から1週間も経たないうちに、保健所に連れて行かれる事になったのです。
学校から帰ってきて、しっぽを振ってくれたロッキー・・。
その事件以来、空っぽの犬小屋と綱を見ては、涙が止まらない生活を送ることになったのです。
本当は夫婦共に犬が心底から大好きなのですが、この事件以来犬を飼う事へのトラウマがありまして、未だに飼う勇気が持てていません。
一生大事にする覚悟じゃないと飼ってはいけない
雑誌やCMやテレビでは、ペットのかわいい面だけが映し出されます。もちろんペットはとってもかわいいし、いるだけで人間に癒やしを与えてくれます。
でも実際に飼ってみてわかったことは、えさ箱からえさを撒き散らかし、糞をしつけるまではそこら中にするし、散歩に行っても糞の始末も大変です。
予防接種、耳掃除に爪切り。毛のカット・・。今思うと人間の赤ちゃんそのものです。
旅行に行きたくても好き勝手に行けません。
雑誌のようなイメージとはまったく違い、飼うことは想像以上に大変でした。
かわいいだけでは飼えません。
お金も手間もほんとうにかかります。
成人犬になっても、老人犬になっても、一生大事にしていく覚悟じゃないと、絶対ペットは飼ってはいけません。
最近は捨てられてしまうペットの数が多過ぎます。
捨てられたらどうなってしまうか。
考えたことあるのでしょうか?
中途半端な気持ちで飼うぐらいなら、最初から飼わないほうがいいです。
娘にはその気持ちがきちんと芽生えるまで、「家族」の一生を大事にする覚悟が出来るまで、今はその様子をじーっと観察しています。
そんな我が家にも新しいペットが来ました!
「なんでもいいから何か飼いたい!」
決めたことは絶対曲げない長女です。
私も母にダダをこねていたなぁと、私の子供の頃そっくりなのです。
私は長女が学童保育が終わったら、何かしらペットは飼いたいと考えています。やはり命の大切さを肌で感じて欲しいから、「家族」が亡くなる辛さをわかって欲しいからです。
今飼えるとしたら金魚かアリかスズムシぐらい?
でも現時点では、植物でさえ枯らしてしまう我が家です。
マンションのベランダには枯れた朝顔の残骸が・・・。
生き物を飼えるココロの余裕がない!
そんな我が家でも飼えるような、新しい家族が来ました。
それがこちらです。
先日ホームセンターで一目惚れしまったのです。
名前は「ちーこ」と申します!小さいからちーこなのだそうです。
娘よりも私の方がこの子への思いが強いので、これを自分だと思って、プロフィールに使うことにしました。
私の分身を、どうぞこれからもよろしくお願いします。
次女の話によると、
お魚をよく食べるそうです。
お手もするそうです。
頭はかなり禿げておりますが・・・、
家族みんなを癒してくれています!
ほとんどえさを必要とせず、少量のおいしいお水だけで、ひなたぼっこを楽しんでいるようです。
この子が息絶えてしまったら、娘には相当飼う能力がないことでしょう。
家族を大切に思う心を持つことは、自分を大切に生きられるようになります。
お互い信頼関係が出来上がっていって、家族同士が強い結束で結ばれていきます。
「この子のためならなんでもできる!」
そんな風に考えてくれる日がくるまで、我が家ではこれからもこの子を通じて、命の大切さという教育を続けていきたいと思っています。
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