ジュニアNISAとはなに?口座開設のメリットとデメリットを考えた結果、我が家が出した結論とは
「ジュニアNISAってなんのこと?さっぱりわからないわ。」
最近テレビや雑誌などのメディアでも取り上げられて大注目を浴びているのが、「ジュニアNISA(ジュニアニーサ)」です。
ジャニーズジュニアならわかるけれど、ジュニアNISAなんてわからないわというパパやママが多いのではないかと思います。
なんとなく子供用の将来への投資が出来ることぐらいはわかりますが、このジュニアNISAって一体どんなものなのでしょうか?
我が家では子供自ら銀行口座を開設するなど、お金のことで困らないように色々と教えています。
今回次のステップとして、ジュニアNISAの口座開設をして未来のお金を運用するにあたって、メリットとデメリットから今後どうするかを考えてみました。
ジュニアNISAって一体なに?
実態がわからなければ、何もはじめられません。
まず最初にジュニアNISAとはなにかと説明しますと、2016年から新しく始まった未成年者(0〜19歳)向けの少額非課税制度です。
なんと年間80万円分の非課税投資枠から得られた譲渡益や分配金・配当金に対して税金が非課税になるのです。
「なんでジュニアNISAなんて作ったのかしら?」
実はNISAって大人でも運用している人がとっても少なくて、運用している人はやはりお金を持っている高齢者層が占めているんですよ。
20代や30代の若者なんて、大人版のNISAは約10%の利用率とメチャクチャ少ないです。
お金がない人の方が多いですから、投資にお金を回せる余裕なんてあったものじゃありません。
若者にもお金を資産運用しようよ〜!っていうコンセプトが、実はここに隠れているのです。
「ジュニアもわかってないのに、大人版NISAもわからないわ!」
大人だけわかってもしょうがないですね。
子供と大人版とで比較してみましょう。
この2つのNISAの違いって、一体どこにあるのでしょうか?
大人版NISAとジュニアNISAの違うところ
2014年からスタートしたNISAですが、ジュニアNISAとわかりやすくするために「大人版NISA」としておきますね。(要注意:大人版NISAなんていう名称はないです)
ジュニアNISAと20歳以上の大人版NISAの違いを、表にまとめてみました。
ジュニアNISA | 大人版NISA | |
---|---|---|
利用可能な人 | 0歳から19歳までの未成年者 | 20歳以上 |
運用管理者 | 保護者(15歳以上なら本人も可) | 本人 |
非課税購入額の上限 | 毎年80万円 合計400万円 | 毎年120万円 合計600万円 |
金融機関変更可否 | 不可能 | 可能 |
対象商品 | 上場株式、投資信託など | |
売却 | いつでも可能 | |
払い出し(出金) | 18歳までは不可(引き出すときに課税される) | 自由に出金可能 |
金融機関の変更 | 不可 | 1年単位で可能 |
年齢や投資上限額などが違っていますよね。
2016年度からジュニアNISAが始まったと同時に、大人版NISAは非課税投資枠が100万円から120万円に拡大されました。
毎月10万円も投資が可能になったことで、投資のチャンスが広がったと思われます。
表にまとめましたが、何だかよくわかりずらいですから、もう少しジュニアNISAのポイントをくわしく見ていきましょう。
ジュニアNISAのポイントをわかりやすく解説!
利用可能な人
利用対象者は、0歳から19歳までの未成年者です。
2016年現在で19歳以下の方で、ジュニアNISAを始めた方が20歳以上になった場合には、大人版NISAに移行ができるようになります。
運用する人
原則として親権者が口座名義人である子供の代わりに管理します。
未成年であっても、15歳以上なら子供が運用できます。
1年間に購入可能な非課税購入額の上限
年間80万円まで可能です。
親やおじいちゃんおばあちゃんから生きている間に贈与された場合、ジュニアNISAも含めて年間110万円以上の贈与があると「贈与税」の対象になることがありますので、注意しましょう。
非課税期間
投資をした年から最長5年間で再投資はできません。
これは大人版NISAと同様ですので、5年経過後は同じ口座内での再投資は可能になりますが、運用益や配当金は課税対象になります。
課税ジュニアNISA口座に移すことで、NISAでは買えない国債などの運用をすることが可能になります。
しかし翌年の非課税枠を使って、非課税で保有し続けることは可能ですのでよく考える必要がありますね。
金融機関の変更
大人版NISAの場合は金融機関を変更することができますが、ジュニアNISAはできません。
口座を開設するときは、どんな投資商品を取り扱っているのかをよく調べて、使い勝手がいい金融機関を選ぶなど注意が必要です。
解約・出金
出金は原則として子供が18歳になるまではできません。
ここがジュニアNISAの最大の注目ポイントです。
0歳から預けたら、最長18年間はお金が引き出せないのです。
おそらく今生まれたお子さんの資金をジュニアNISAで運用した場合は、ジュニアNISAの制度自体がなくなっているのではないかと思います。
それでもさらに出勤ができない口座で管理されますので、やっぱり固定期間は恐ろしく長いです。
投資可能期間
ジュニアNISAを投資できる期間は2023年12月末までですが、将来延長される可能性は十分に考えられます。
ジュニアNISAの制度のポイントがわかったところで、ジュニアNISAを利用する上でのメリットやデメリットとは一体どういったところがあるのでしょうか?
ジュニアNISAのメリット
非課税で運用ができて節税になること
ジュニアNISAの最大のメリットは、非課税で運用ができるということです。
投資をする上で1番ネックになるのが、税コストです。
これがゼロになるのですから大きなメリットと言えます。
学資保険並みに長期運用ができますので、戦略的に増やす学資保険代わりに使えるかもしれません。
相続税の節税対策になること
またジュニアNISAを活用して、おじいちゃんおばあちゃんが将来の相続税の節税対策として活用することも考えられます。
毎年80万円ずつ非課税枠を利用するという方法で、シニア層節税対策として活用できるのではないかというメリットもあります。
ジュニアNISAのデメリット
口座からの引き出し制限があること
何度も言いますが、最大のデメリットは「18歳まで引き出せない」ことです。
もし何らかの事情で引き出そうと思ったら、課税されてしまうのです。
なぜこのような制限を設けているのか?
おそらくお年玉などネコババする親がいるように(汗)、親やおじいちゃんおばあちゃんに子供のお金を使われないことを防ぐためだと思われます。
中学生や高校生だとまだ期限が短いですから、リスクも少ないですけれどね。
未就学児からはじめる必要があるかどうか、きちんと考えないといけません。
非課税期間に期限があること
ジュニアNISAの非課税期間は期限がありまして、2023年12月末で終了します。
18歳までという払出制限があるために、年齢によっては資金を引き出すことができなくなるのです。
もし2016年に0歳の子がジュニアNISAで運用をはじめたら、利用できるのは7年後の7歳までです。
その5年後の12歳に、すべてのジュニアNISAの非課税期間が終了することになります。
それ以降は運用している株式等は売却しないで「継続管理勘定(ロールオーバー専用勘定)」という場所で20歳まで非課税のまま保有することができます。
しかし、この勘定へは新しくお金を入れることができません。
ほんと制度自体がややこしいですね。
おそらく何かしら延長制度ができて変わっていくかと思われますが、我が家でメリットとデメリットを見て、よく検討する必要があります。
我が家がジュニアNISAを利用するかどうか出した結論
我が家の夫と「ジュニアNISAどうする?」という話をしてみました。
もし今8歳の長女がジュニアNISAの口座を開設して、最初の非課税期間である5年が経過すると、13歳(2022年)です。
継続して非課税投資を続けるか、もしくは1度売却して一度課税未成年口座に移して、2013年の12月末まで非課税に再投資するかです。
我が家で貯まっている教育資金を、ジュニアNISAに移して運用してみるのも1つの手です。
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債券が多めのファンドか、今はダメでも将来伸びそうな海外ファンドでもよさそうですが、リスクをどれだけ取るかも考えないといけません。
学資保険代わりにジュニアNISAと言っても、18歳まで払い戻しができない点がどうしても腑に落ちません。
大学に行かないかもしれませんし、その前に大金が必要になるかもしれません。
事実夫は行きたかった大学に行けませんでした。
人生どうなるかわからないからこそ、長期的にお金がロックしてしまうことは生きていく上で大きなリスクにもなります。
「子供が投資を勉強する上で、活用するのもいいかもね。」
やはりこれからの時代は、子供にも銀行への預金だけではなく「お金を増やす」という投資の勉強も必要です。
大金をジュニアNISAに入れて教育資金代わりに使うのではなく、金銭教育代わりとしてジュニアNISAを活用してみようかなと考えています。
予定では、年間10万円ぐらいでしょうか?
超少額非課税枠を利用する感じですね(笑)
一緒にどんな銘柄があるのか見たりするのも、楽しいかもしれません。
また早いうちに投資をして、お金の失敗も経験させておきたいです。
親が散々お金に失敗してきていますからね・・・。
我が家でのジュニアNISAへの結論は、投資の金銭教育目的として活用してみたいと思います。
ジュニアNISAの口座は親が持っている口座へ開設しよう!
これから我が家では、長女のジュニアNISAの口座を開設しようと思っています。
基本的に「親権者が口座を持っていること」が、口座開設の条件になっている場合がほとんどです。
すでに親がメインで証券会社の口座を持っているなら、そこで申し込みをするのがいいでしょう。
投資資金を毎月積立てをして、NISAの口座もそこで開設することも1つの手です。
積立投資をするには、「セゾン投信」がとても使いやすくて便利です。
我が家では「SBI証券」をメインで使っていますので、ジュニアNISAもSBI証券で検討しています。
SBI証券は投資信託の種類が多く、投資信託の保有でもポイントが貯まります。
投資信託の積立を考えるなら、ここがベストと言えるでしょう。
大人の口座開設と一緒に、ジュニアNISAの口座開設もできます。
投資は自分で責任を持ち、長期目線で考えることが大事です。
短期で考えるから、損をするリスクも大きくなってきます。
払い出しができないことをメリットとして、超ロングスパンで子供の成長と共に投資を考えるのもステキですね。
「お父さんが増やしてやったんだぞ!」
「お父さんって投資の天才だったんだ!」
ジュニアNISAを今から始めて、こんな楽しい会話が親子でできる日が来るかもしれません。
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