2016年11月21日 -PR-

やりたい仕事がないのではない。私はやりたい仕事からただ逃げているだけなのだ

「本当にやりたい仕事って、何ですか?」

大学の就職課でずっと自己分析シートに書かれていたことを見ていても、全然やりたいことなんてわからなかった私です。

やりたいことなんてまったくわからずに20代、30代を過ごして来ましたが、やりたい事なんてこの年代でわかってやっている人なんているのでしょうか?

人生80年なら、私の人生はすでに半分まで来てしまいました。でもやりたい事なんて、誰にも教わらずに今まで生きてきました。

人生半分終わってみて感じたこと、それは、今の私はやりたい事からただ逃げ回っているだけなんじゃないかと、心の中でずっと感じていることなのです。

大学時代は国家公務員になりたかったけれど、なれなかった

私ってなぜか、小中高とクソ真面目すぎるような人生を送ってきました。学校でも家でも、ヒマさえあればずっとドリルをやっている日々でした。

高校の入学式当日から本屋に立ち寄って「よし、国家公務員になるぞ!」と言っては、公務員の受験参考書なるものを本屋でずっと読みふけっていた私でした。

大学に1浪して入って、国家公務員になる野望はずっと持ち続けていたけれど、親が19歳で自死してしまい、一気に人生が変わってしまったのです。

やりたい事を目指すことなんて夢のような世界で、まずはヒトとして生きていかないといけないなという、人間として原始的な生活を強いられるようになったのです。

「生きなければ、とにかく生きなければ。」

自分がなりたいと思っていた夢が、周りの環境の変化によって、一瞬で粉々に吹き飛んでいってしまったのです。

何かになりたいと思っても、ただ諦めるクセがついてしまった

やりたい事をやるなんて、後回しです。とにかく生きるためだけに大学を卒業し、新卒から派遣社員で働き始めました。

「自分は表に立って、何かを言ってはいけない。我慢、我慢。」

派遣社員という立場で働いていた私は、考え方が卑屈になっていきました。

派遣先で自分の意見を言っちゃいけないとか、正々堂々と前面に立って言えなくなってしまっている自分が出来上がっていました。

そんなことばかり考えて生きている中で、変に考えるクセが出来てしまったのか、何かするにしても諦めるクセが次第についていってしまったのです。

家族に遠慮して、やりたい事を保守的に封印してきた

「どうせ自分がWebデザイナーになりたいと思っても、残業なんて出来ないし。」

イラストレーターやWebデザイナーに憧れた時もあったけれど、主婦だと残業できないから諦めないといけない。

「残業なし」
「自宅近く」
「育休OK」

残業なしで、自宅近くという条件なら、いくら男性のサポート職で仕事内容に満足いかなくてもいい。

やりたい事なんて、優先順位は最下位に近い条件で仕事をしていました。

子供が生まれて家族が第一優先であったために、自分がやりたい仕事をしたいなんて、決して言えるような環境ではなかったです。

自分より家族。周りに遠慮して生きていたんですね。

とにかく家族が生きていくために、自分はお金を稼がなきゃいけないという思いで、職種より労働時間とか休みやすいとか、そういった条件で仕事を選んでいました。

内心はこんなんでいいのかな?と疑問に思うこともありつつ、とにかく食べていくために必死になって、正社員で10年間はひたすら働いていただけでした。

個人事業主になり、やりたい事をやっているかという疑問を持つ

高校時代にやりたい事をやるためにメラメラ燃えていたはずが、父がいなくなってから生活が激変し、気がついたら個人事業主になって早くも約2年半。

お金を稼がなくちゃ!と、無我夢中で駆け抜けてきた2年半でした。

会社員がイヤで辞めたわけじゃない。
人間関係がイヤで辞めたわけじゃない。

子供のためにそのフィールドから降りただけなのですが、これも人生。今は自分の人生に合った働き方をしていると、ものすごく感じています。

でも、夜に1人になった時に、ふと思うことがあるのです。

「この仕事、本当にやりたい事だったっけな?」

個人事業主、フリーランスでノマド生活って、自分がやりたい事だったけな?と、1日のうちに何度も考えることがあります。1人で悶々と考えています。

本当はやりたい事があるんだけれど、何となくこのままでもお金を稼げているし、このまま何もしなくてもいいや〜っていう自分がいる。

でも何だか心が満足していなくて、そのモヤモヤ物体と葛藤している自分がいる。

やりたい事が実は自分の奥深くに閉じ込めているものがあって、やりたい事からただ逃げているだけなんじゃないかと、最近感じるようになったのです。

やりたい事をやりたいって言って、家族に迷惑かけちゃイヤだなって思っている自分。子供の笑顔が消えることだけは、決してしたくありません。

ずっと周りに遠慮して生きている自分。ここで遠慮するのはもうやめようかと思っている自分。

心のどこかで叫んでいるモヤモヤした声と、私は常に戦っているのです。

やりたい事を遠慮していてはいけないと気がついてきた

やりたい事を実現しようと思っても、お金がなくて物理的に出来なかったり、自分より家族が大切だと思って、遠慮ばかりして生きてきた私です。

やりたい事なんてやってはダメなんだと自分に言い聞かせて生きてきたら、気がついたら39歳になっていました。

転職市場なんて、よくて32歳。35歳になった途端に大きな壁が目の前にドドーンッ!と立ちはだかってきます。

35歳どころか、私はすでに39歳。子供の頃のケーキ屋さんになりたいと言う夢とはかけ離れ過ぎているほど、人生の選択肢がどんどん狭まっています。

やりたい事に対する勇気が、全然怖くて出てきません。

でも怖がっていたら、人生があっという間に終わってしまいます。

飛び込む勇気が人生を歩むごとに、どんどん怖くなっている自分がいます。

でもね、実際にやらないとやっぱりわからない。周りに遠慮なんてしていたら、何もできないのです。

そう、私は過去に心がチクチク痛む経験から、やりたい事からただ逃げているだけだということに、この歳になってようやく気がついてきたのです。

やりたい事は決して逃げない。ただ私がやりたい事から逃げている

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やりたい仕事が、こんな人生だったから出来ないなんて、ただの言い訳に過ぎません。過去は過去、未来はまだ誰もが平等です。

やりたい仕事は、決して逃げません。その仕事は、ただその地点にたたずんでいるだけです。逃げているのは「仕事」ではなく、「自分自身」です。

転職サイトを見たり、職業図鑑を見たり、その仕事をやりたいと思えば、応募することなんて自由です。でも近づこうとしない。

それは、ただ世の中の風潮からビクビク怖がっているだけ、やりたいことに近づいてはいけない「存在」だと勘違いしているからなのです。

女性は家庭を守るもの、男性より働いてはいけないものという、どこかしら世の中の基準に合わせていればいいのだという、変な認識にインプットされているだけなのです。

その結果、本当に真からやりたい事はやってはいけないんだという「誤解」が生まれてしまい、本当の自分を封印して生きていく事になってしまうのです。

自分が今、その状態にあります。

世の中の誤解なんて取っ払って、今の自分にとって何が大切なのか、殻なんてぶちやぶって、しっかりと考える必要があります。

世の中の風潮に合わせる必要なんて、まったくないのです。自分の認識を修正していき、自分らしい人生を送っていいのだと、もっといい聞かせていきましょう。

死んだ後でもやりたいと思える仕事が内にフツフツと秘めているのだったら、諦めるのではなく、まずはやってみる。追いかけてみることが大切です。

やりたい仕事から逃げるのではなく、まずはやって近づく。

やる前にどうしよう?ダメだったらどうしよう?と、考えるのではない。やってみないと、自分に合っているかどうかなんてわからない。

だからやってみようと思う。

逃げないで、やってみようと思う。

近づいてそれをやってみて、やった後にどうしようと考えられる人生の方が、はるかに有意義で幸せな人生を送れるのではないかと、今の私は強く思っているのです。

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