生きる気力がないほどつらい人生の中で楽しく生きる方法。苦しい経験が人間を成長させる
「毎日何もしたくないほど、つらくて生きたくない。」
楽しいことだけをして生きていきたいのに、何でこんなにも毎日つらいのでしょうか?
給料も低くて買いたいものが買えないし、イヤな上司や同僚にいい顔をしなければならない。
お金もない。
時間もない。
大人になるほど背負うもの多く、色んな問題に悩まされてきます。
生きているとつらいことばかりで、まったく楽しく生きられない時、どうやったら人生を楽しく生きていくことが出来るのでしょうか?
人生は思い通りにならない「四苦八苦」の連続である
「四苦八苦(しくはっく)」という言葉を、あなたは聞いたことがありますか?
この言葉の中には、人間の苦しみや悩みの原因が4つ詰まっています。
生きること。
老いること。
病気をすること。
死ぬこと。
この4つを「四苦」と言って、人間が根本的に持っている苦悩を意味します。
これは命ある者には必ず訪れる苦しみでして、誰もがどうしても思い通りにならない苦しみなのです。
この4つの苦に加えて、
「愛別離苦(あいべつりく)」という、愛する人と別れる苦しみ。
「怨憎会苦(おんぞうえく)」という、嫌いな人と出会う苦しみ。
「求不得苦(ぐふとくく)」という、求めるものを得られない苦しみ。
「五蘊盛苦(ごうんじょうく)」という、人間の体と心が思うがままにならないこと。
全部が合わさって、「四苦八苦」と呼びます。
この中で、楽しいことをしてラクに生きていきたいのに出来ないのは、「求不得苦(ぐふとくく)」に悩まされている状態です。
自分の思い通りにいかないから、生きる気力がなくなってとってもつらいのですよね。
人間はこのような思い通りにしたくても出来ない悩みの連続の中で、つらい状態の中で生きているのです。
つらい境遇で生きてきた人ほど、精神力が強いと感じたこと
私が育ってきた小中学校は、地域の中でもすさまじく荒れていて、周りは不良の子達でいっぱいでした。
ちょっと髪を上の方に結んでいただけで、女子の先輩から目をつけられてしまうほど恐ろしかったです。
体育館の裏やトイレで水をかけていじめていたり、公園に集まって暴力事件を起こすようなとんでもなく荒れた学校でした。
当然のごとく勉強なんてろくにしていませんから、高校にも行けずにそのまま社会に出る人生を送るようになる子が多かったです。
大工や工事現場で働きに出る子がとても多く、親方や先輩にビッシビシと社会の厳しさを教えられながら働いてきたのでしょう。
朝から晩まで体力仕事でつらくて泣きそうですが、そこしか生きる場所がないので懸命に働き続けていました。
「オレの子なんだよ。かわいいだろ。」
久しぶりに中学校の同窓会で会ったら、同級生同士で結婚して10代で立派なパパに生まれ変わっていました。
あんなに目がつり上がっていてイカつい顔をしていたのに、剃りこみはそのままで顔はとっても穏やかで自信たっぷりの顔をしていました。
今では立派な親方になっていて、こんなにも人って生まれ変わるのかと、思わずびっくりさせられたほどでした。
事業に成功している人ほど、過去の苦しみを恐れずに生きている
私の周りでも何人もの人が起業をしていたり、独り立ちして経営者になっている人も何人もいます。
今では誰もが知るような大きな会社を立ち上げている同僚もいますが、彼らを見ると決して順調な人生で成功をつかんだわけではありません。
1度立ち上げたけれど事業に失敗して多額の借金を抱えて、きつい配達のアルバイトに転身したりしました。
挫折はとっても苦しい経験なのですが、彼らは決して「苦しみ」を恐れません。
再び自らの手で資金源を手にして事業を絶対に起こすことを決意し、再び立ち上がっていきます。
とても強い精神力ですし、なかなか周りがマネ出来るものではありません。
多くの成功者に共通していることは、過去のつらかった「苦しみ」を経て「成功」を手にしていることです。
今の身が裂けるようなつらい苦しみは、打たれ強さに変わっていったのです。
お金がなくなって、極貧生活を強いられたり。
批判や罵声を受けて、立ち直れなくなったり。
生きていると、ほんとうにつらいですよね。
大切な人を亡くしたつらさで、もう生きられないと思う「苦しみ」もあると思います。
私も父が突然亡くなって多額の借金生活を強いられ、週6日のアルバイトとトイレ掃除をしながらの生活は、つらい以外の何者でもありませんでした。
でもこのような身が裂けるようなつらい「苦しみ」を経験した人は、あとで並外れた「打たれ強さ」を手にすることができます。
人生のどん底を心が締め付けられるほど味わっていますので、ちょっとやそっとのことでは屈しなくなってくるのです。
「あの時の苦しさに比べたら、今なんて何でもない。」
普通の人が「苦しい」と感じることも、「楽(ラク)」と思って乗り越えてしまうのです。
私も10代で突然父を失ってお金がないどん底のつらさがあったからこそ、今は色んな事が「楽」になってきました。
誰もが避けられない「四苦八苦」も、あの時のつらい「苦」があったからこそ、楽しく前向きに生きているのです。
苦労を避けて生きている人ほど、逆境に弱くなる
裕福な家庭に育って、いい学校に入ってストレートに出て、大企業に就職して結婚して、何事も苦労しない人生を否定するわけではありません。
しかし、典型的な優等生タイプである人は雑菌に対する免疫力が弱いです。
例えば会社でいきなり威圧的な上司に出会ったら、すぐにイヤになって辞めてしまうことでしょう。
成功したいと思っても、悪徳業者にコロッとだまされて多額のお金を吸い取られてしまって転落人生になることだってあります。
環境に恵まれながら無菌に近いような世界で暮らしていると、だんだんと免疫力が弱くなって、心の免疫力だってつかないのです。
逆境力もないですから、何か問題があるとすぐに「こんなことなんてあり得ない」と、努力することを放棄してしまいます。
これでは、まったく大きな世界で成功に結びつくことなんてありません。
しかし、不良のような世界を経験し、家庭環境やお金で相当苦労して育ってきた人は、打たれ強くて野心家です。
過去にたくさんのつらい困難を経験してきていますので、苦労するのなんて当たり前という感覚で生きているから雑菌に対する免疫力が高いのです。
色んな人がイヤなことにも果敢にチャレンジして、成功を勝ち取るまで目の前の苦しい課題にも立ち向かっていきます。
1度犯罪を犯してしまったような人達が世の中に再度出てきた場合でも、成功への欲求はハンパないぐらい強く、ぐんぐん成功していく人が多いのです。
私はこのように、過去に傷つきながらも社会復帰に向けて這い上がってきた人を、心の底からすごいと尊敬しております。
苦しみも1つの経験。どんな苦しみも楽しむ気持ちで乗り越えよう
思い通りにならないことが当たり前の世の中で、生きるのがつらいことも当たり前のことなのです。
私がどうやって這い上がってきたかというと、過去の自分を受け入れて肯定したことです。
「苦労してきたことは、これから成功するために必要な経験だったんだ。」
ずっと言えなかった過去のつらいことも、今では自分の中で受け入れたことで、とっても気が楽になりました。
周りにも言えるようになったことで、心のヘドロが取れていきました。
過去のつらいことにずっとこだわっていたら、この先ずっと進めない人生になってしまいます。
まずはつらかった過去を、自分の中で肯定してみましょう。
今が生きることがつらいなら、これから成功して幸せになれるよき経験だと思うようにしてみましょう。
順調な人生を送っている人は、苦労を買ってでも果敢にチャレンジしてみた方が雑菌力に負けない人生を送ることができますよ。
「苦しみ」も実は1つの「経験」で、人生の中で「楽しむ」くらいの気持ちで乗り越えていけば、どんな事も乗り越えられる人になっていけます。
「四苦八苦」の人生ですが、人の考えに惑わされずに自分で悩み抜いた力は、やがて大きな喜びと変わることができます。
人生は苦しみの連続ですが、成長のためにはとっても必要な通過点です。
人生は、心をムッキムキに鍛えるトレーニングジムのようなものです。
鍛えれば鍛えるほど、心が強くなって生きるのが楽しくなっていきます。
今のつらい苦しみがあなたをどんどん強くしていき、どんな人生が起きても乗り越えていける人になれるのです。
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