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実家が空き家になったらどう活用する?4つの選択肢の中から考えてみる

一戸建て

全国の空き家は820万戸、全国で約13%もの家が空いている計算に。実家が空き家になる日は、突然やってきます。

思い出がいっぱい詰まっている家。できることなら残しておきたいと思いますが、住まないのに持っていても、お金と手間がかかり続けるだけです。

いつどうなるかわからないからこそ、今のうちから先を見据えて対策を考えておくことが大切です。

私の親も高齢になり、そろそろ本気で実家のことを考える時期になり、実家の活用法として、4つのパターンを考えてみることにしました。

親の家はすでに築40年以上

和室

実家はすでに築40年以上が経過。屋根や床をときどきリフォームしているみたいですが、床もギシギシ音が鳴り、砂壁は剥がれ落ち、水回りはかなり老朽化しています。

築40年以上経っており、不便な田舎ですしリフォーム代もかかりそうです。

すぐ近くの商店街もシャッター街と化してしまい、約9割はお年寄りが住んでいるような街。今後も高齢化がどんどん進み、もしかしたら街自体が廃墟になるかもしれません。

街から人や店が減ることで、街の魅力も減っていきます。

もし自分が買う立場だったら「買いたくないな」と思えてしまうほど、魅力がある物件ではないのが実情です。

空き家になった実家の4つの選択肢

築年数も経過しており、人口が高齢化している街にある実家。この実家を今後どのように活用していったらいいかについて考えてみることにしました。

選択肢1.実家を建物ごと売却する

実家を更地にせずに、そのまま売却してしまう方法です。

比較的築浅の家や過去に屋根の葺き替えや外壁塗装、水回りのリフォームを行っているなど、メンテナンスの行き届いた家はそのまま売却できる可能性が高いです。

築20年程度とやや古い場合やあちこちに劣化が見える家は、水回りなどを部分的にリフォームすれば売却できる可能性があります。

しかし、私の実家のように築30年以上経っているような住宅の場合は、”古家つきの土地”として売る方法がベストな選択肢です。

解体費用は買い手負担となってしまい、売りづらい傾向がありますが、古い家でも構造がしっかりしていれば、リノベーション目的で買い手がつくこともあるからです。

思い出がいっぱい詰まった家を解体せずに済むことで、売る側の心理的な負担も少なくて済みます。

選択肢2.賃貸にする

一戸建ては固定資産税がかかるのがネックです。しかし、実家を賃貸にすれば、当然のごとく物件を管理する手間はかかりますが家賃収入が入ります。

ご近所の方に「なんであのうちは、人に貸しているの?」と言われることもあるかもしれませんが、人が住むことで家が傷まずに済みます。

築年数が浅ければ、ある程度リフォームして貸し出すこともできますが、実家のように築40年以上が経過している場合、リフォーム費用のほうが高くつく可能性が高いです。

私の実家のように築年数が経っている場合、残念ながら現実的な選択肢ではありません。

選択肢3.更地にして売却もしくは賃貸に出す

空き地

一般的に、築年数が経過している場合、古家つきの土地として売るよりも、売り手が解体費を負担し、更地にして売るほうが買い手がつきやすいです。

更地なら、家以外にも畑や駐車場にしたり、倉庫や太陽光パネルを設置したりするなど、買い手の用途が広がるのもメリットです。

駅チカで通勤に便利な場所とか、常に借り手がつきそうな土地であるならば、コンビニやレストランなど、期間を決めて賃貸に出すという方法もあります。

しかし、更地にする場合に気をつけたいことは、貸すあてがあるかということ。更地にすると、固定資産税の軽減処置がなくなり、解体前の倍以上に跳ね上がります!

自分のマイホームと更地にした実家と、ダブルで固定資産税を支払う必要がでてきます。

無計画のまま解体に踏み切ると、いつまでも買い手や借り手がつかず、上がった固定資産税を払い続けることになるため慎重になる必要があります。

選択肢4.別荘として保有する

海が見える家

海や山に近い広い一戸建ての場合、宿代わりとして活用することもできます。

平日は仕事のために職場に近い場所で、週末だけセカンドハウスとして活用するという使い方です。ホテルや宿に泊まるだけでも高くつきますから、コスパ良しの宿として使えそうです。

ただし、住んでいるわけではありませんので、定期的に帰って家の中の換気をしたり、光を取り入れたりするなど、きちんとメンテナンスする必要があります。

住まない限りは家はどんどん劣化していくため、平日は事務所やコワーキングスペースとして貸し出すなど工夫が必要になるでしょう。

ただし、不特定多数の人が出入りするとなると、ゴミ出しの分担など、管理方法をきちんと決めておかないと、トラブルになりそうです。

別荘として使っていたあとも、結局は誰も使わなくなると空き家に戻るだけです。子どもや孫の代まで”家の出口”をどのようにするかは、きちんと話しておく必要があります。

私の実家は観光地でも何でもなく、普通の住宅街に住んでいますので、別荘にする手段は検討できなそうです。

実家の活用法は人それぞれ違う。その家にとってベストな選択肢を

芝生の上に建つ家

今後の実家の活用方法について、4つの選択肢をまとめてみました。

  • 選択肢1.実家を建物ごと売却する
  • 選択肢2.賃貸にする
  • 選択肢3.更地にして売却もしくは賃貸に出す
  • 選択肢4.別荘として保有する

空き家は売ったり貸したりして誰かに使ってもらうことが大切です。

人気エリアにある実家の場合、家のメンテナンスをきちんと行っておくと将来的に買い手や借り手がつく可能性が高くなることでしょう。

しかし、私の実家のように、築年数が経過している場合、売ったり貸したりするのは現実的ではなく、選択肢3の更地にして売却する方法が1番ベストな選択肢です。

子どもの頃から思い出たっぷり詰まっている家だけに、壊すまでに心のメンテナンスも必要ですね・・。

いつ空き家になっても慌てないように、実家と今後のことについてよく話し合っておきたいと思います。

その気になれば売れると思ってしまいますが、権利関係を整理し、家財を片付け、他の人が住めるような状態にしてやっと活用できます。

実家は、今日思いついて明日売れるわけではありません。

今から準備を進め、早めに行動するようにしたいですね。

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