新型コロナで収入ゼロとならないために!仕事は柔軟に変更し、さらに複業化が大切だと痛感したこと

新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。小中学校が一斉休校に入り、子どもたちもずっと家にいる状態になってから、早くも1ヶ月半が過ぎようとしています。
転職したばかりの会社では、出社とリモートワークを交互に繰り返し、柔軟に勤務体系を変えながら働いてきたものの、残業代を払わないというブラック企業と判明し、やむなく3ヶ月で退職に。
転職したらブラック企業だった!人生で自分が本当に重視することを立ち止まって確認しよう
コロナの影響で転職市場は冷え切っているし、仕事を失って収入ゼロになったら家族を養えない..。お先真っ暗だと思ってしまいますよね。
しかし、過去に同じような状況をくぐり抜けてきた経験が、今ごろになって役立っていたりするのです。
15年前の会社員時代に痛いほど学んだ「複業」の大切さ
今から20数年前、超就職氷河期の世代の私は、正社員の仕事なんてほとんどなく、100社以上受けても受からない状況。社会に放り出された後も、国の支援も受けられず放置されてきました。
やっと見つけたのが派遣社員の仕事です。
簡単にクビを切られ、何度も転職活動を繰り返してきましたが、社会の支援は皆無状態。自力で仕事を探していくしか方法がありませんでした。
経済がしばらく低迷をたどっていたなか、壮絶な転職活動を繰り返した結果、ようやく希望の会社から採用通知をいただくことができました。
しかし、手取り額が月15万円前後と低く、家族を養っていくには心もとない金額。それでも、採用していただいたのだから、わがままなんて言えないという気持ちでがむしゃら働いてきました。
それでも、お金は働く上で大切。少しでも生活費の足しになればと、このときに在宅でできる副業を始めてみたのです。
ちょっとしたお小遣い稼ぎになればと思っていたものの、少しずつ収入を延ばしてき、いつの間にか「副業」が、メインの仕事に劣らぬほどの「複業」に変わっていきました。
結局、子育てと仕事の両立をすることが難しくなり、10年近く働いた会社を泣く泣く退職。それでも、もう1つの仕事が小さい子どもがいてもできる在宅ワークでしたので、収入ゼロにならずに済んだのです。
会社員時代に副業を始めなければ、恐らく無収入になっていたことでしょう。
会社員時代に仕事を1つに絞らず、分散化しておくことの大切さを痛いほど学んだのです。
転職先に選んだのは派遣先が「安定」した派遣社員
ブラック企業を退職してから転職したのは、なんと派遣社員。正社員は副業禁止としている会社が多いなかで、派遣会社の場合は兼業OKとしているところが多いです。
派遣契約を結ぶときに、副業OKかどうかを事前に確認し、堂々と副業することにしました。
でも、不況になると真っ先に切られるのが派遣社員。新型コロナ関連のニュースを見ても「派遣切り」の文字を目にするたびに不安になるばかり..。
派遣社員って正社員より雇用が不安定だから、切られても仕方ない!と思ってしまいますよね。
過去に何度も派遣切りにあった私。正直「本当に派遣でいいのか?」と不安でいっぱいになりました。
でも、ここで発想を変えてみました。
今から大企業に正社員では無理。しかも、以前のようなブラック企業の正社員になんてなったら、副業ができないばかりでなく、業績不振に陥ったときに収入がゼロになる可能性が高いです。
そこで、新型コロナの影響を受けそうな業種や中小・零細企業の正社員よりも、不況やコロナの影響を受けなさそうな業種の派遣先で就業すればいいのではないかと。
リーマンショックでも強く、コロナの影響を受けない業種を徹底的に調べ上げ、安定した派遣先の派遣社員として就業することにしたのです。
正社員のように大きな仕事は任せてもらえないですし、GWや夏休みなどのときは手取り額がグッと少なくなります。
しかし、残業代はきちんと払ってもらえますし、2020年4月から同一労働同一賃金の制度で、交通費も全額支給されるようになりました。派遣が休みのときは副業でカバーするようにしました。
時給面も交渉した結果、なんと通常より170円もアップしてくれたのです。月にすると手取り額が2〜3万円は変わってきますので、これは本当にうれしい!
仕事の分散化と、2つの仕事を両立できるワークスタイルを選ぶことにしたのです。
2つの会社でダブルリモートワークを実現
派遣社員として就業を始めたはいいのですが、淡々とした作業ばかりで最初はホームシックにかかりました(笑)
自分で選んだ道です。やりがいがないとか、そんなこと言ってられません。仕事は仕事。生きていくためにも、コツコツと地道に仕事を覚えていくことにしました。
しかし、入ってすぐに緊急事態宣言が発令。ほどなくして全社員の在宅勤務命令が発令されました。
派遣社員は在宅勤務させてもらえないとか、契約終了させられるとか、そんな暗いニュースが飛び交っていましたし、他部署の派遣社員は契約打ち切りという話も出ていましたので、安定した会社に入れたものの、自分もさすがに覚悟しました。
しかし、IT化が進んでいた我が部署の部長から、「派遣社員だからとか関係なく、今後も引き続き、安心して自宅で仕事を続けてください。リモートワークの環境は整備しますから」と。
派遣の営業担当からも「収入は在宅でも、たとえ仕事がない日でも100%支給しますので、安心してください」という連絡が来ました。
あぁ、本当にありがたいなと。派遣社員にも温かい会社があるんだなと。
会社員時代から続けていた副業と同時に、在宅でダブルリモートワークができることになったのです。
状況に応じて仕事を変えることの大切さ
好きな仕事だから、正社員じゃなきゃダメだから。
そんなことにこだわっていたら、現在は収入ゼロとなり、お先真っ暗となっていたことでしょう。
リーマンショック時では、アルバイト・パート・派遣社員など非正規の人が中心でしたが、今回の新型コロナの場合は正社員やフリーランス、個人事業者、中小企業などすべての働く人に幅広く影響が及んでいます。
雇用形態なんて関係ないわけです。
「すべての卵を一つのカゴに盛るな」という投資の格言どおり、仕事も分散化しておくことでリスクを防ぐことができます。
今までいろんな仕事を経験してきましたが、会社員になったから安心とあぐらをかくことなく、いつどうなるかわからないという危機感を持って働いてきたことが、功を奏したのかと思います。
会社が守ってくれるとか考えないことです。自分で自分の身を守る必要があるのです。
1つの会社にこだわるのではなく、そのときどきの情勢に合わせて働き方を変えていく、会社がOKなら副業をしてみる、複業化してリスク分散化しておくことの大切さを思い知りました。
かといって、まだまだ新型コロナウイルスの影響は図りしれず。安定していると思っていたら、いつガタッと傾くかわかりません。
組織に雇われる生き方ではなく、組織を利用する生き方、そして今は、個人の看板で稼ぐ時代に変わってきています。
会社に必死にしがみつくのではなく、今ある仕事を大切にしながら、常にスキルアップを続けていかねばならないと痛感しています。
それにしても、早く終息しないですかね..。実は不安でいっぱい、不安だからこそ気持ちを整理するために書いてみました。
1日、1日を大切にしながら、今を精一杯生きていきましょう。
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう