就活2017解禁!「若者雇用促進法」も施行。売り手市場の中いい内定を勝ち取るためにブラック企業を自ら見破れ!

2016年3月1日からいよいよ就活が解禁して、会社説明会などが続々と行われるようになりました。
今年の就活は3ヶ月前倒しになったことで、「早期決戦」「売り手市場」がキーワードです。
面接などの選考は、なんと6月1日(水)から始まってしまいます。
これから社会人になるために、心も体も髪の毛も黒く引き締めて就活をスタートされる方も多いのではないでしょうか?
しかしせっかく入ったのに労働時間、休日の条件が合わず、すぐに離職をする人が多くて、いまだに約3割が3年以内に辞めているのが現実です。
学校卒業後に初めて就いた仕事が非正規雇用である割合は約39.8%、非正規雇用になりたくてなったわけではない人の割合は約26.4%もいます。
「どんな会社を選んだらいいのかわからない!」
そんな不安な就活をはじめるのと同時に、2016年3月1日から「若者雇用推進法」が施行されました。
今回は労働組合・連合主催の「若者雇用推進法」活用セミナーに行って、この制度の概要を聞いてきました。
就活するあなたは、この法律を知っておかないとこれから損するかもしれないほど、とっても重要な法律です。
一体これから就職前線は、どんな風に変わってくるのでしょうか?
ところで「若者雇用促進法」ってなに?
今までハローワークや会社のホームページや学校の就活情報を見ても、どんな職場かなど、自分が欲しいと思えるような情報をくわしく知ることが出来ませんでした。
これによって就活していても自分とミスマッチの職場を選んでしまい、転職者を増やす原因になっていました。
この状況を何とかしなければという思いから、2015年9月11日に「若者雇用促進法」が成立しました。
この若者雇用促進法とは、どんな法律かというと、
青少年の雇用の促進などを図り、能力を有効に発揮できる環境を整備するため、青少年に対して、適切な職業選択の支援に関する措置や、職業能力の開発・向上に関する措置などを総合的に行えるよう、勤労青少年福祉法、職業安定法、職業能力開発促進法などの一部が改正された法律です。
何だかとってもむずかしい内容ですよね・・。
要するに、今まで募集状況で開示して欲しい情報を企業はもっと開示しろよ!という企業へ圧力をかける法律です。
2015年10月から部分的にこの法律は施行されていましたが、2016年3月1日から以下の事項が施行されることになりました。
今回施行される重要なポイントは、2つ!
2016年3月から変わることとしては、以下の2点あります。
1.新卒者を募集する企業は、職場情報の開示が求められる
すべての新卒者を募集する企業は、これから企業の「職場情報」の提供が努力義務となります。
情報を提示しなければならない項目としては、以下の12の項目があります。
募集や採用に関する状況
- 過去3年間の新卒採用者数・離職者数
- 過去3年間の新卒採用者数の男女別人数
- 平均勤続年数
職業能力の開発・向上に関する状況
- 研修の有無及び内容
- 自己啓発支援の有無及び内容
- メンター制度の有無
- キャリア・コンサルティング制度の有無及び内容
- 社内検定等の制度の有無及び内容
企業における雇用管理に関する状況
- 前年度の月平均所定外労働時間の実績
- 前年度の有給休暇の平均取得日数
- 前年度の育児休業取得対象者数・男女別の取得者数
- 役員および管理的に地位にある者に占める女性割合
今まで知り得なかった離職率じゃなくて、離職者数がわかるようになり、その企業の勤続年数や社員の就業実態などが、丸裸にされてしまうのですね。
情報提供方法は、メールや企業HPでのインターネット、書面などで情報提供がされます。
新卒者はより多くの情報を得て、就活が出来るように変わってくるのです。
2.労働関係法令に違反した企業は、ハローワークでの新卒者求人申し込みが不受理になる
今まではハローワークでは、掲載依頼があればすべての求人を掲載しておりました。
しかし労基法や育児・介護休業法等に違反して、処分や公表が行われた企業など、新卒の使い捨てが疑われる企業に対しては、ハローワークにて求人を受理しないことが設けられました。
残業時間、仕事と育児の両立に関する規定などで違反がある会社なんて、新卒を募集してはならないってことですね。
若者が離職に追い込まれる理由トップは、長時間労働
なぜ今の若い人が会社を辞めてしまうのか。
その理由のトップにあげられるのは、労働時間や休日に関する条件が合わなかったことが約25%と、離職理由のトップにあげられています。
辞めてしまう理由が、長時間労働しているのに残業代が出ないことです。
働いているのに、おカネが出ないなんておかしいでしょ?
日本の企業は、残業することが美徳と言われているぐらい長時間労働が昇給の暗黙の条件になっています。
私も色んな会社で働いてきましたが、管理職の人が帰らないので下の人達が帰れない状況をずっと見てきました。
今の50〜60代ぐらいの人達が、「残業=成功」という方程式を持っている限り変わらないでしょうね。
長時間労働で体を壊し、それなのにお金が出ないなんてほんとどこまでブラックな企業がいるのでしょうか?
こんなヘンテコな会社があるからこそ、雇用促進法にて残業に対する指針を決めているのです。
「3年で辞めてしまうなんて、なんて忍耐がないんだ。」
じゃないですよ?
3年で辞めるのは、若者が悪いんじゃなくて職場に問題があったりするのです。
若者にバブル時代のような根性論的なアドバイス、もうやめませんか?
心が疲れ果てて死にたくなる若者が増える原因を、もっと大人は真剣に考える必要があるのではないでしょうか?
初任給の固定残業代の明示する指針あり!
もしあなたは、こんな求人情報が載っていたらどうしますか?
【給与】300,000円〜 + インセンティブ ※2015年度実績
※月40時間を超えた時間外労働については、別途手当あり
「初任給から30万円なんて、すごい会社だ。ここにしよう!」
こんな求人を見て、すぐに飛びついてはいけません。
これは30万円の中に月40時間の残業が含まれていて、残業したら給料が30万円になるという意味です。
そんなのどこにも書いてないでしょ?
すっごいわかりづらくないですか?
これが「固定残業」と言って、大変問題となっているのです。
本当は残業代なしで初任給がいくらかを明示しなければならないのに、別途「手当あり」として、「固定残業」であることを隠してしまうようなブラック企業があるのです。
若者雇用促進法では、固定残業に関しては2015年10月より以下の指針を明示しています。
定額で支払われる割増賃金に係る計算方法、固定残業代を除外した基本給の額、固定残業時間を超える時間外労働、休日労働及び深夜労働分についての割増賃金を追加で支払うことを明示すること
例えば月30万円のうち月22万円が基本給で、月40時間残業したら給料が30万円になりますよってきちんと書きなさいよってことです。
そんなこと開示したら誰も応募になんて来なくなりますから、企業は開示したくないでしょうし、隠す方向に動く危険性があります。
でもこんないい加減なブラック企業は、どんどん淘汰されていくでしょうし、もっときちんとした仕組みづくりが必要です。
明示化じゃなくて、義務化にしちゃえばいいのに!
就活するときにこういった求人情報があることを知り、わからなかったら就職相談課に聞きに行く、そして自分自身も目をきちんと光らせておくことが大切なのです。
情報開示したところで、学生に情報の意味がわかるのか?
今回のセミナー後に、「学生に果たして情報開示した内容の意味がわかるか?」という質問が大学の関係者からあがりました。
離職率などを開示するのはいいのですが、離職率が低ければいい会社となるのか?それが学生には判断出来るのか?ということです。
学生でなくても、会社全体の離職率なのか、3年以内の離職率なのか、会社によっても離職率の出し方が違いますから、大人でも離職率でいい会社かどうかなんて判断がつかないことが多いでしょう。
連合「インターネットを使った就職活動に関する調査」(PDF)
でも今回から情報開示するのは、離職者の数です。
就活生は「率」ではなく「数」が知りたいのです。
今回の「若者雇用促進法」の施行により、企業で採用された数、辞めていった数や勤続年数がはっきりとわかります。
数が大事ではなく、1人1人の離職したストーリーが大事であることはたしかですが、まずは開示して数を出すことに意義があるのです。
公表して周りの客観的な意見が出てきて、ブレーキ作用を発動させることがまずは大事であるということでした。
1986年に施行された「男女雇用機会均等法」も、最初は努力義務でしたが色々な改善策が出てきて変わっていきました。
開示して学生にとって意味があるかどうかは、まずはやってみないとわからないってことですね。
今回の情報開示も同じく努力義務ですが、色々と押し問答して改善していくことが1番大事であるということでした。
ブラック企業に入らないために1人で悩まず、企業にも周りにも積極的に情報開示を求めよ!
就職活動をはじめてくると、どうしても視点が狭くなってきて1人になってしまいがちです。
法律なんて勉強するヒマもなく、とにかく走り続けて内定を勝ち取りたい一心になってしまうことでしょう。
しかし、1人でよく考えずに突っ走ってしまうほど、ブラック企業につかまりやすくなってしまいがちです。
ブラック企業は魅力的な説明会をして人を引きつけることが上手く、学生はその人に惹かれて入ってしまうことが多いのです。
ブラック企業の恐ろしい魔術があるから、心が純粋な若者がだまされて入ってしまうのでしょうね。
人に惹かれて入ることも大事なのですが、せっかく職場の実態の内容が開示されるのですから、しっかりと開示された内容をチェックすることが大事です。
就活中は孤独で苦しくて大変ですから、決して1人で悩まないでください。
大学の就職支援センター、キャリアカウンセラーなど大人の意見に耳を傾けて、客観的に判断するようにしましょう。
また、学生だけが気をつけるのではなく、就活に関わる職員やサポーターも学生にしっかりと教えるべきです。
「自分の目でしっかり確かめましょうね。」だけじゃ、就活支援としては不十分です。
これで就活指導は十分なんて思っていたら、学生は魅力的なことを言うブラック企業にイチコロにされてしまいます。
大学の就職相談室では、どういった事を会社説明会で聞いてきたかまでを、しっかりと聞いてあげる体制を作っていって欲しいです。
学生と大人が一体になって、就活はすることがいい就活をするポイントなのです。
ただし、どんなに法律が整備されて表向きがよくなっても、入ってからわかることだっていっぱいあります。
悩んで涙して悔しがって失敗することも大事ですし、完璧な就活なんてできるわけがありません。
あなたの人生なのですから、もっと積極的に疑って煮て焼いて、会社の本来の実態を暴いてきましょう。
企業にこびて全部企業の言うことを信じていると、ロクな目に遭いませんよ?
就活で内定を取ることは終わりじゃなくて、あなたのスタートであり、これからの人生をスタートさせるために、大事な「居場所」探しです。
頑張った後に、きっとあなただけにあったステキな居場所が見つかるはずです。
コノヤロー!ブラック企業なんて撲滅してしまえぇー!
ブラック企業で働いた苦い経験がある私としては、これから純粋に働きたいと思っている心を、真っ黒い手で染めないでいただきたい!
就活は自分と周りの温かいサポートをミカタにつけて、いい内定を1つでも勝ち取るようにしましょう。
今年は売り手市場でも早期決戦を覚悟して合同説明会に行こう!
2017年度は、3ヶ月も就活スケジュールが前倒しになったからこそ、早期決戦で早期決着が求められてきます。
「どうやって誰よりも早く勝ち抜いたらいいんだろう?」
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「やっぱり自分から行動して動くなんてどうしていいかわからない。」
就活、早く行動したほうがいいのはわかっているけれど、やっぱりどうしていいかわからなくなってしまう方もいると思います。
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