10万円給付「特別定額給付金」のオンライン申請をしたら想像以上に手間取った件

毎日のように報道されている、新型コロナウイルスに関するニュース。感染する不安や恐怖はありますが、それ以上に心配なのが収入が減って生活ができなくなることではないでしょうか?
収入が無くなって生きられるかわからないからこそ、いち早く10万円が欲しい!
そう思っているかたも多いはず..。
不安な日々を送るなか、政府が国民1人あたり10万円を一律で給付する「特別定額給付金」のオンライン申請が、5月1日から始まる自治体が増えてきました。
私が住んでいる自治体でもいち早く受付が始まったため、早速オンライン申請にチャレンジしてみたのですが、途中であっけなく挫折!
準備万端で挑んだのに、こんなところでつまずいてしまったのです。
今回はスマホからオンライン申請してみることに
特別定額給付金の申請方法は、郵送とオンライン申請の2種類。オンライン申請のほうが2〜3週間早く受け付けている市区町村が多いです。
オンライン申請の手順については、総務省の特設ページにて動画も含めた詳細の説明が掲載されているほか、申請がはじまっている市区町村では、自治体の公式ページにも詳しい手順が掲載されているかと思います。
オンライン申請に必要なものは、以下のとおりです。
- 世帯主のマイナンバーカード
- 振込先口座の確認書類(口座名義人、口座番号等が記載されたキャッシュカードや通帳)
- マイナンバーカードの利用者用電子証明書の暗証番号(数字4桁)と署名用電子証明書の暗証番号(英数字6から16桁)
- マイナンバー対応電子機器(PCの場合はICカードリーダー、スマホはマイナンバーカード読み取り機能付き)
毎年e-Taxを利用して確定申告をしているわけでもない私は、ICカードリーダーなるものを持っておらず。給付してもらうために、お金を出してまで買う必要ないかなと..。
マイナンバーカードに対応したスマホ機種を参照してみたところ、私のスマホは対応していることがわかり、今回はスマホから申請することにしたのでした。(対応機種一覧はこちら)
アプリから申請にチャレンジ!
最初に、マイナポータルアプリ(マイナポータルAP)をダウンロードします。
アプリは以下からダウンロードしてみてください。
- iOS端末:App Store
- Android端末:Google Play
マイナンバーカードの利用者証明用電子証明書のパスワード(4ケタ)を入力。この時点でパスワードがわからないと進めません。
最初に手間取ったのが、マイナンバーカードをスマホに乗せるところです。
紙が中に入っていたためかスマホがなかなか反応せず・・。微妙に動かしたらブルッと反応して次に進んでいきます。
マイナポータルの利用登録を済ませて、住んでいる自治体を選択すると、「特別定額給付金」の申請ができるかどうかの画面がでてきます。
マイナポータルAPがインストールされているか、手元に必要なものが揃っているかチェックして進んでいきます。
この後は、メールアドレスや電話番号、氏名、生年月日、給付対象者や振込先口座情報を入力していきます。
振込先口座の確認書類にキャッシュカードの写真を送付しようとしたところ、事前に撮ってないことに気づき、慌ててアプリを落としてから撮影。
その場で撮影できるみたいですが、アプリとカメラとの切り替え操作がよくわからない人は事前に画像を用意しておくことをおすすめします。
「家族分の申請はどうするんだろう?」と思っていたら、世帯主以外の給付対象者は名前だけを入力すればOK。後で住民票と照合するかと思いますが、申請時点で、これはとても簡単でいいなと思いました。
オンライン申請って、とても簡単じゃん!と、最後に署名用電子証明書のパスワードを入力します。
パスワードは5回間違えるとロックしてしまうため、役所で控えていた紙を凝視しながら、ゆっくりと入力していきます。
マイナンバーカードを読み取り、次の画面を見てみたところ、
“署名用電子証明書が失効しています。市区町村の窓口で電子証明書の発行手続きを行ってください。”
失効ってなに?
証明書って期限があるの?そんなこと知らないよ?と、しばらく固まってしまい..。
でも、このままだと10万円もらえないじゃん!と、すぐに役所に電話をかけてみることにしたのです。
役所に確認を取ってみたら、驚愕の事実が発覚!
マイナンバーの担当の方に電話をかけてみたところ、住民票の記載が変更するようなこと、たとえば住所・名前などが変更した場合、署名用電子証明書が失効してしまうということでした。
そんなこと、知らなかったよ!
説明なんて受けたかしら・・?
私の場合、たしかに引越しをしたときに、マイナンバーカードの住所変更も済ませたのです。しかし、そのときに署名用電子証明書の更新をしてなかったのです。
職員の方の話によると、マイナンバーカード更新時に失効する旨は説明しているそうで・・(え、聞いてないよ)。
ただし、更新手続きに10〜20分ほど時間がかかるため、e-Taxを使わないという方には、あえて説明してないこともあるかもしれませんと・・。
更新するためには、マイナンバーカード更新手続きの予約を取り、役所で実際に手続きをする必要があるということでした。
手続きも待ち行列ができており、3日後にようやく予約が取れたのです。
役所に行ってみたところ、密・密・密な人だかり!
外出自粛中だけれど、実際に行かないと更新できないということですので、重い腰を上げて役所に行ってみたのです。
そしたら、人・人・人!!
窓口も椅子も人だかりで、まさに三密状態。予約してあったものの、人から離れて外で待つことにしました。
電光掲示板を見て、なんとか窓口にたどり着くことができましたが、これでは何のために外出自粛しているのか疑問ばかり・・。
私の場合、やはり引越し時に申請していなかったことで失効していたことが判明。色々言いたいことがありましたが、10分足らずで更新作業が完了!
「私みたいに失効している人って多いのですか?」と聞いてみたところ、オンライン申請が始まった日から問い合わせが殺到しているみたいです。やっぱり、同じような人がいたんですね。
今までe-Taxぐらいしか使ってこなかったか、設定したことさえ忘れている人が多いらしく、問い合わせの電話がひっきりなしにかかっているとのことでした。
10万円もらうために、みんな必死なんですね。私も含めて・・。
「手続きしていただきまして、ありがとうございました。大変な状況下だと思いますが、頑張ってください!」と、職員の方に深々とお礼を述べて、すぐさま自宅に帰ることにしました。
更新後、再度オンライン申請してみたところ
自宅に帰ってから、再度オンライン申請に挑戦です。
途中で保存したところから手続きができるようですが、やり方がよくわからず、再度最初から申請し直しです..。
2度目であるため、サクサクと入力が進み、先ほど更新したばかりの署名用電子証明書のパスワードを入力。窓口の方によると、明日にならないと更新されないかも?と言う事でしたが、
オンライン申請が無事に完了しました!
あぁ、よかった。これで10万円がもらえる〜〜!
「ぴったりサービス」から”電子申請送信完了のご連絡”というメールとともに控えが送られてきますので、大事に取っておきましょう。
時間にして約1時間、役所に問い合わせたり行った時間も含めたら約半日はかかりましたが、なんとか無事に申請を終えることができました。
署名用電子証明書のパスワードが切れてないか再確認しておこう
スマホの機種も事前確認をしましたし、必要な書類もすべてそろえて挑んだつもりでしたが、まさか署名用電子証明書が失効しているとは思いもしませんでした。
しかも、役所に行かないと手続きができないため、平日に行けない方たちにはとてもハードルが高いかと思います。
恐らく、問い合わせが急激に殺到している職員の方たちも大変な作業かと思われます。証明書の発行や失効手続きもオンラインで手続きができるように、システムの変更が進むことを望むばかりです。
それにしても、本当にありがたい今回の給付金。恐らくすべて生活費で消えていってしまうかと思いますが、大事に使わせていただきたく思います。
オンライン申請時に慌てないように、くれぐれもご注意くださいね。
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