2017年7月6日 

僕は会社を作る!同期男性が不動産投資会社の社長に転身。成功した起業家から学ぶ行動力の大切さ

「あなたを新卒で採用します。」

23歳で新卒派遣で入った会社は、バリバリのIT外資系の会社でして、設立してまだ3ヶ月の会社に派遣されることになりました。

もともと東証1部上場の会社にいた人が脱サラし、会社を作った人を慕っている人達が一緒について作った会社です。

優秀なシステムエンジニアやプログラマー、そして社長秘書と、30人ぐらいついてきたというから驚きの人望の厚さです。

他にも何社も転職した後に、最終的にここに来たという転職組が20人ぐらい。

場所は虎ノ門の一等地で働くことができ、私は夢のような労働環境の中で社会人デビューをすることになったのです。

新卒で入ってから仲良くなった転職組の1人がいました

4月入社と同時に、他の会社から転職して第2新卒という形で入社してきた2人がいました。

2人とも男性で、24歳と26歳です。

24歳の方が地方から東京に出てきた方で、もともと違う会社でプログラマーをしていて、転職をしてきたのです。

名前を仮に、坂巻(さかまき)さんとしましょう。

私はプログラムの基礎も何も知らなかった当時、坂巻さんにこっそり教えていただいておりました。

システムエンジニアの方って、自分の世界観があって話しかけづらい人がとても多いのですが、坂巻さんはユーモアたっぷり溢れる人で、仕事に対しては非常に探究心が旺盛な人でした。

「MIKIさん!今日は激辛ランチ食べに、1階のレストランにダッシュで行くぞー!」

仕事熱心かと思ったら、すごいおちゃめでとても話しやすく、「ON」と「OFF」の切り替えがズバ抜けて出来る人だなと感じました。

毎日深夜遅くまで会社に残っていましたので、お昼も晩ご飯も一緒に食べる仲に・・。

休みの日には、新宿にある「ルミネ the よしもと」に一緒に行き、まだ売れていない森三中を観に行ったことも!

お互い恋人がいながら恋人未満の存在ぐらい仲良くなっていて、毎日刺激的な日々を送っていたのです。

私は新卒半年後に契約更新されずにリストラされました

私はこの会社に新卒派遣として入りましたが、半年後には何もなければ正社員として採用されるはずでした。派遣期間が試用期間の代わりだったのです。

しかし、契約更新されることなく、なんと半年後にリストラされてしまったのです。

新卒半年で会社をリストラされた経験者が告ぐ!第二新卒の転職でも決してあきらめてはいけない

外資系ゆえに能力重視で、異様に高い能力を求められていたことも、かなりのプレッシャーでした。

リストラされたとなっていますが「もう契約更新できません。しんどいのでもう辞めます。」と、私の方から言ったのです。

「もう続けられないので、会社辞めます・・。」

本来派遣元に先に言わなければならないのに、社長に自ら辞める意志を告げに言ったのです。あまりにも自宅から通えなくて毎日終電を逃す日々で、心も体もボロボロになっていたためです。

言った後に、社長に築地の高級寿司屋に連れて行かれました。

本当はその時に「辞めないでくれ!」と引き留められることを期待していたのですが、

「MIKIさん、次もまたいい会社が見つかるよ。」

え?それだけ・・?

まったく引き留められることなく、一貫1,000円もするまぐろの寿司を食べながら、あっけなく辞めることになったのです。

私が会社を辞めた半年後に坂巻さんも会社を辞めました

坂巻さんとは会社を辞めた後も、頻繁に連絡を取り合っていました。

私が契約更新をせずに、会社を辞めてから半年後に来たメールに、

「僕、会社辞めて自分で会社を作ろうと思うんだ。」

そういえば、ご飯を一緒に食べている時も、ずっと彼は起業したいと言っていました。

ベンチャー企業に来たのも、ベンチャーの事を学びたかったためです。

起業した社長のもとで1度経験を積んでから、次のステップに行きたいと言っていたのです。

「MIKIさんも起業したら、僕の会社で働く?」

その時に実は、お誘いをいただいていたのです。半分「冗談でしょ?」としか考えていませんでした。

その時は世の中に対して希望なんてまったく持てず、精神状態がボロボロになっていたために、あまりにも憔悴しきっていて、まったく働く気が持てなかったのです。

「うーん、ちょっと考えておくわ。」

そう言ってしまった私でしたが、どことなく後悔した自分がそこにいたのです。

1年後に連絡をしてみたら、本当に起業していてびっくり!

それから坂巻さんとはあまり連絡が取れなくなり、気がついたら1年が経過していました。

私は日雇いバイトと派遣社員を繰り返しており、転々とした人生を送っていた時でした。

「なんかいい仕事、他にないかなぁ?」

坂巻さんのことをふと思い出し、何気なくネットを検索してみたのです。その時に、とある不動産投資会社のサイトに「坂巻代表取締役」の文字が・・。

「え?これってもしかして、本物の坂巻さん?」

その会社のホームページを開けてビックリしてしまい、目ン玉が思わず飛び出してしまいそうに!

なんと本当に起業して社長になっていたのです。

まさに、有言実行とはこういうことを言うのでしょう。坂巻さんは、不動産投資のポータルサイトを作って社長として就任していたのです。

「なにこれ?メディアとかにも掲載されているじゃない!」

私と連絡が途絶えてから、3ヶ月後ぐらいに起業していたのです。たった1年しか経っていないのに、メディアに多数露出して、ものすごい有名な会社に成長していました。

社長の挨拶のページに、なんとスーツを着た坂巻さんが登場です。

「本当に起業したんだ。行動力がありすぎる!」

自分との雲泥の差に、もうびっくりです。あの時に会社に誘われて断ってしまったことを、ひたすら後悔しました。

久しぶりに連絡をしてみてまたびっくり!

居ても立ってもいられなくなった私は、思わず企業サイトの問い合わせページから連絡してみたのです。

「あの、以前会社で一緒だったみきと申します。覚えていらっしゃいますか?」

起業して経営トップを走っている坂巻さんです。こんな挫折人生真っ最中の落ちぶれたヤツなんて、もう相手にしないだろうと決めつけていました。

そしたらすぐに、坂巻さんからメールで連絡が来たのです。

「おぉー!みきちゃん、元気?今度久しぶりに会おうよ!」

え、なに?

性格、全然変わってないじゃん・・。坂巻さんが住んでいた日比谷線沿線の大都会で、久しぶりに再会したのです。

以前は1Kのボロボロ木造アパートに住んでいたのに、現在は2LDKの鉄筋作りのピカピカでオシャレな賃貸マンションに!

「すごい、やっぱり社長になるとこんな良いところに住めるんだね。」

「うん、そのうち上場させようと思っている。」

同棲中だった彼女との間には、なんとかわいい男の子が産まれていました。

「しまった、逃した魚はかなりでかかった・・・。」

坂巻さんの会社は、これから本気で上場が予定されており、どんどん進化していく彼の有限実行力に、私はただ驚きで何も言うことができませんでした。

なんだかもう激しく後悔・・・。

上場会社社長夫人になる機会を、私は自ら逃してしまったのでした。

思い立ったらすぐに行動出来る人が、人生で成功できる!

坂巻さんの起業ストーリーで思うこと、それは「思い立った時に瞬発的に行動出来る人」です。

すぐに行動に移せる人が、人生で成功していくのです。

「ここで起業しなかったら、きっと後悔する。」

坂巻さんは自分で決めたことに強い意志を持って、失敗を恐れず前進していったのです。

もたもたしていた私は転落して腐った人生に・・、熱い情熱を持って強く前進していった坂巻さんは、ピカピカと光り輝く人生に・・。

同じ会社に入って同じ道を歩いていたはずなのに、「行動力」と「意志」が違うと、これだけ人生に大きく差がついてしまうことを、チクチクと心が痛むほど感じたのです。

「いいや、後でやろう。」

ほとんどの人がめんどくさい事を後回しにします。でも人生で成功する人は、思った時にすぐに行動に移します。

「今でしょ!」がもう死語のようですが、死語なんて言っている人は「しご」とが出来ません。

言うこととやることが合っていないのです。これじゃあ、言った人に対してウソをついていませんか?

成功力は「行動力」です。

考えただけではそれは「ゼロ」です。
やらなかったらそれは「ゼロ」です。

実際に飛び込んだ人が、ゼロから1へ2へと進んでいくことができます。

「どうせだったら、行動して後悔しようぜ。」

坂巻さんに直接言われたひとことです。

起業家の人って、やっぱり考え方がひと味もふた味も違います。

「かっこいい生き方だな。」

人生で仕事に占める割合はとても多いです。
人生とはある意味働くことかもしれません。

働くということは、お金を得て生活をしていくためという一面もありますが、働いて成し遂げられたことで自分の欲求を満たし、人から喜びを得られるという面もあります。

すべての人生のことは「させられる」と思うから辛くなったり惨めになるので、「してみよう」と思うと何でも道楽になる。

by 曽根綾子(作家)

毎日働くことは、ヘトヘトになってしんどいです。しかし、仕事はやりたいことを「自らやってみる」ことで、その仕事は道楽にもなり、面白くなっていきます。

守りに入って挑戦しない人生なんて、果たしておもしろいでしょうか?

自分が満足する働き方を模索していこう。
10年後の自分に向かって生きていこう。

今の私自身、心に強く刻みこんだのでした。

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