2018年3月8日 

貯金額はいくら貯めていつ貯めたらいい?貯金簿に10年後と定年後の財産を書き出してみよう

カフェラテとノート

日々の家計管理も大切ですが、今は人生100年時代ととても長いです。

長生きするかなんて誰もわからないことですが、老後のお金はやはり不安になりますよね。

1日、1カ月先で終わるのではなく、5年、10年、20年先までの人生の見通しを立てて、今から準備をしていくことが大切です。そのために「キャッシュフロー表」を作る大切さをお話しました。

 20年先の人生を予測するキャッシュフロー表の書き方。今から未来を見つめて生きていこう

実際に作ってみて、改めて貯金の大切さがわかったのではないでしょうか?

今後の支出額がだいたいわかったところで、次はこれからの長い人生に必要な貯金を考えていきましょう。

お金を貯めることがなかなかむずかしい理由

お金を簡単に貯めることができたら、あなたは貯金のことなんかで悩んでいないですよね。

年収1,000万円ある人でも貯金が100万円もない人もいるし、反対に年収300万円でも1,000万円貯金している人もいます。

収入の多さと貯金額は比例しないところが面白いです。

「老後資金に3,000万円が必要だ」、「教育費は生まれてすぐが貯め時だ」と、貯金の大切さはイヤというほど聞くけれど、なぜこうもお金を貯めることはむずかしいのでしょうか?

それは、お金をいつ貯めるかどうかは、その人自身に任せられているからです。

マイホームの頭金500万円を、結婚してすぐに貯めてもいいですし、子育てが落ち着いた50歳から貯めてもいいのです。

老後資金だって、今から2万円ずつコツコツ積み立ててもいいですし、55歳から200万円ずつ一気に貯めてもいいのです。

先々の支出はなかなか実感しにくく、目の前に迫ってこないと貯金する気持ちすら起きないのが普通です。どうなるかわからない先々のことまで考える余裕がなく、現状が精一杯だからです。

そんな時にキャッシュフロー表を見つめながら、今すぐ貯めはじめるのか、今すぐ貯めなくてもいいのか、今貯めないのであれば、いつ貯めるのか、考えていく材料にしていくのです。

先取り貯金額が今後のライフイベントで足りるかどうかを考える

家計管理シート(毎月の支出)

家計管理シートを作成したときに、先取り貯金額を算出したかと思います。

 挫折しない!お金が貯まる家計管理シート。先取り貯金をして目標貯金額を達成していこう

キャッシュフロー表の例

キャッシュフロー表のライフイベントで、子どもの進学、マイホームや車の購入、住宅ローンの返済など、人生における重要なイベントや、必要な金額を書き込んだかと思います。

20年間の収支予測を立ててみた結果、その貯金額で足りるのか、不足するのかが見えてきます。

例えば先取り貯金額が毎月6万円だとすると年間72万円です。5年後に頭金300万円を貯めてマイホームを購入したいと思ったら、年間60万円の貯金額が必要です。マイホーム積み立てとして毎月5万円が必要になる計算です。

貯金の優先順位を考えて、月々貯められる6万円のうち、マイホーム購入のために毎月5万円、残りの1万円の貯金で、他のライフイベントに備えられるかを考える必要があります。

貯まらない原因となる特別費も、同時に考えないといけません。ライフイベントを叶えるために、頭が痛くなってきますよね。ここはつらいですが、グッと辛抱して考えるところです。

自分の実現したい「未来」のために、「今」考えることが大切です。

もし足りないのであれば、頭金額を減らすか、貯める時期を延ばすか、さらなる固定費の見直しや、変動費の見直しを重ね、先取り貯金額を増やしていく必要があります。

1年つけた貯金簿から10年後、定年後の貯金額をざっくりと出しておく

貯金簿

家計簿の他に、プラス財産とマイナス財産を書き込んでおく「貯金簿」を作成したかと思います。

 家計簿が続かない人におすすめの貯金簿。1ヶ月ごとにプラス財産とマイナス財産を把握してみよう

1年後の貯金簿

1年間つけていくと、年間でどれぐらい貯金額が増えるかがわかると思います。まだ1年経っていなければ、単純に1ヶ月分の貯金額を12倍にして「年間貯金簿」をノートに書いてみましょう。

細かく計算していたらイヤになってしまいますから、端数を捨てて、ざっくりした数字でいいですよ。

1年後のプラス財産とマイナス財産から、10年後と定年後の貯金簿を作成していきます。定年は働く環境によって変わってきますが、現在30歳の方が60歳まで働くとしたら、貯金額を単純に30倍にして書いてみます。

貯金簿で最もチェックするポイントは、「借金が残っているかどうか」です。特に最大の借金である住宅ローンが定年時に残高ゼロになっているかを確認してください。

家を買う時に「欲しい!」と一目惚れしたり、営業担当に購入を焦らされてしまうと、どうしても無理してでも買ってしまいがちです。これが住宅ローン破綻を招く原因にもなります。

しかし、収入がなくなる定年後まで住宅ローンを払わなければならない人生を望むのかどうか、自分自身でよく考えた方がいいでしょう。

10年後、定年後の段階での暮らしを実現させるために今から動く

マーガレット

貯金額はいくら貯めたらいいか、いつ貯めたらいいかは、キャッシュフロー表と10年後と定年後の貯金額を見ながら、自分で能動的に考えていくことが大切です。

必要な貯金額をいつから貯めたら必要な貯金額が貯まるかは、今から考えておくことで、心にもお財布にも余裕が生まれてくることでしょう。

私自身も住宅ローンを定年後までに完済する目標を持ち、何度もキャッシュフロー表を見直し、予算を考え直して先取り貯金額を増やせないか、試行錯誤しています。

車や不要なモノを売るなど、実現したい暮らしのためなら、思い切って手放したものもありました。

定年間際に一気に貯めればいいかと思っても、突然働けなくなったりと、いつ収入がなくなるかわかりません。私自身の経験から、焦らないためにも早めにコツコツ貯めることをおすすめします。

大切なことは、今から10年後、20年後の幸せな暮らしを実現させるために、必要な貯金額を今から貯められるかどうかです。いつ貯めはじめるかは、あなたの行動計画次第です。

お金は「幸せ」を実現させるための「手段」です。

手段を貯めて、あなたの幸せを手に入れましょう。

あなたのワクワクする未来の暮らしを実現させるために、1度きりの人生のマネープランをぜひ考えてみてくださいね。

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