節約ストレスの大敵「固定費」の見直しはこうやる!本当に豊かな家計は自分の手で作る

家計管理の予算には、固定費と変動費があります。
家計管理が上手になるコツとして、固定費を見直すことが大事であることは、以前紹介いたしました。
家計管理が上手になるコツは「固定費」を見直すこと。減らすよりやめる覚悟も必要
固定費は住宅ローンや保険料など、契約によって支払いが強制的に決まっているものです。毎回一定の額を支払うことで不変費とも呼ばれています。
家計管理をしていくと、変動費をどんなに節約しても全然貯まらないどころか、赤字家計に陥ってしまうことがあります。
これでは、お金が貯まるどころか節約がストレスになり、家計管理がイヤになってしまいます。
節約ストレスをなくしていくには、固定費の見直しがとても大切なのです。
あなたが知らないうちに払っているお金がたくさんある
家計の支出項目の中で、あなたが知らないうちに、銀行口座やクレジットカードから引かれているお金が結構ありませんか?
「何が引かれているかさっぱりわからない」という答えが出てきたら、家計赤信号です。
スポーツジムの年会費、雑誌の定期購読、月額課金型の有料アプリ代、スマホや携帯の付加プラン料金、クレジットカードの年会費など、無意識に払っているお金がたくさんあるはずです。
一度契約してしまうと、「解約がめんどうだから」と思って見直さないでいると、何年も無駄金を払うことになります。
アレコレと手を使って、あなたに契約を迫ってこようとする人が多いかと思いますが、契約を伴う固定費には慎重に対応する必要があります。家計をどんどん圧迫していくからです。
ジムの退会、保険の見直し、保険やカードの解約、塾や習い事の退会など、1度はじめてしまうとやめることはこの上なくめんどうです。
しかし、ここで見直すと決断したら、すぐに行動に移しましょう。
家計管理の見直しのカギである固定費の見直しはこうやる
これ以上家計を圧迫しないためにも、家計管理の見直しのカギである固定費の見直しに取りかかることにしましょう。
見直し1:「保険」をやめる
職場に保険の勧誘の方が来てよくわからないまま契約し、そのまま入り続けている方も多いのではないでしょうか?
入院手術となると、1回100万円以上かかることもありますから、貯金がないうちは入っていて損はありません。ただし、不必要な高額な保険は、本当に必要かどうか検討の余地ありです。
日本には高額療養費制度という、同じ病院や診療所で支払った1ヶ月の医療費が一定額を超えると、超えた部分が戻ってくる制度があります。高額な医療保険はいらないのです。
ただ、国保も収入額によっては高額になりますし、今後財政難で値上げされる可能性は十分にあります。医療保険で何が必要か、何が不要か、自分で見極めていくことが大切です。
1度契約すると、自動的にお金が引き落とされてしまう保険への加入は、慎重に考えるようにしましょう。
見直し2:車が本当に必要か考える
車体代だけで200〜400万円もするぐらい、車はとても高額な買い物です。しかも買って終わりではなく、駐車場代、洗車代、ガソリン代、タイヤ代、保険料など、車って本当に金食い虫です。
「週末しか使わない」「駅チカに住んでいる」などで、車を買い物やレジャーに行く時しか使わないぐらいであれば、思い切って手放すことも考えてみましょう。
手放した後に、レンタカーやカーシェアリングにすれば、年間100万円節約できる可能性があります。100万円もあったら、家族で海外旅行も夢ではありません。
ただし、車は必ずしも手放せばいいというわけではありません。
住んでいる場所によっては、車は嗜好品ではなく、生活必需品だからです。生活の足がなくなって不便になっては、家族みんなで幸せな暮らしが送れません。車でおでかけする楽しみもあります。
車が必需品ならば、他の部分で削れる項目がないかどうか、しっかりと見直すようにしましょう。
見直し3:塾や習い事が必要か考える
子どもが生まれると、どうしても気になってしまうのが塾や習い事です。ママ友の子どもが英語やピアノや水泳を習い始めたなんて聞くと、「うちも!」と考えて焦ってしまいませんか?
習い事も塾も通信教育も、毎月払い、年払いなど払っていたら、立派な固定費です。
小さいうちから習い事をさせたいと、たくさん習わせたい、教育したい親心は十分にわかりますが、他の家と比較したりしているうちに、親の見栄や妬みから金銭感覚が狂いだします。
しかし、今のうちに多くを習わず貯めておけば、将来自分でやりたいと意思が芽生え始めた時に、そっと応援してあげることができます。
どんな才能があるかわからないから、手当たり次第に習い事をさせたいというのであれば、これだと思うものが見つかった時に絞って、お金を使うのもありです。
「みんなが行くから、うちも行かせなきゃ」という強迫概念から抜け出す勇気を持ちましょう。
見直し4:住まいを見直す
固定費の中でもっともお金がでていくのが「住居費」です。やはり人間にとって、マイホームを持つことは憧れの1つです。だからこそ、真剣に考える必要があります。
マイホームをこれから買おうと思っている方へ
マイホームをこれから買おうと思っている方は、ちょっと立ち止まって考えてください。
住宅ローンを組んだら、これから何十年にも渡って現金が出ていくマイナス資産です。しかも利息がついて長年の間支払っていく固定費となります。
もし給料が下がったり、失業したり、ケガや病気になったとしても、同じ額を返し続けなければなりません。ほかの楽しみを削ったり、長い間ストレスフルな生活になりかねません。
大きなリスクを抱えてでも、家をどうしても手にれたいという気持ちがあるのかどうか、家族と一緒に真剣に考えてみてください。
賃貸住宅の人は、住んでいる場所を見直す
賃貸住宅に住んでいる人は、住んでいる場所を見直すことで、数万円の出費を減らすことができます。
その広さや設備は必要か?より家賃相場の低い場所がないか?など、自分の優先順位を大事にしながら、さまざまな選択肢を考えてみましょう。
家賃相場を他の地域と比べたり、様々な物件を自ら歩いて調べることが、家賃を大幅に減らしていけるコツです。
すでに住宅ローンを払っている方
すでにマイホームを持ち、住宅ローンを払っている方は、支払い総額を減らすために繰り上げ返済をしていきましょう。
子育て中の人は「返済期間の短縮」ではなく、返済期間はそのままで「毎月の返済額を減らすほう」を選択すれば、家計はグッとラクになります。期間を短縮した方が大きく利息は減らせますが、子育てが終われば、家計の負担は徐々に減っていきます。
老後の「将来」より、子育て時期で1番お金がかかる「今」使えるお金が増えた方が、うれしいと思いませんか?何事もバランスが大切ですが、何を大切にしたいかよく考えてみてくださいね。
持ち家も賃貸も同じですが、住むエリアによって、住んでいる層や土地柄も違ってきます。教育費や交際費がたったひと駅違うだけで数万円跳ね上がってしまうことも!
家の家賃だけに気を取られることなく、周辺設備や地域情報まで調べてから探すようにしましょう。
本当に増やす価値があるのかどうか、慎重に考えよう
ジムの退会、住まいの見直し、保険やクレジットカードの解約、塾や習いごとの退会・・。
1度ほかと契約を結んでいるからこそ、見直すことはとてもめんどくさいです。「やめる」という意思を伝えることも、とても勇気がいる行動だからです。
特に保険は、知人からつき合いで入っていることもあり、「やめます」なんて気軽に言えないかと思います。定期購読やスマホアプリの課金もどう解約していいやら・・。
でも、ここで1度立ち止まって考えてください。
やめることをいつまでも先延ばしにしていると、永遠にやめることはできません。
やめるという決断をしたのであれば、すぐに行動に移しましょう。
めんどくさい「山」を超えたとき、こんなに使えるお金が増えたのかという「喜び」が待ち構えています。自分で取り組んだことで、お金をさらに愛おしく大切にしよう思ってきます。
今度契約を結ぼうと思ったときは、やめる大変さがわかっていますから、本当に増やす価値があるかどうか、慎重な行動が取れるようになることでしょう。
保険で無理やり加入させられそうになっても「ちょっと考えさせて」という勇気を持つ。雑誌なら定期購読するのではなく、1冊から試してみる。アプリをインストールしたら、手帳に解約検討日を書いて、その日に続けるかどうか検討する。
「1度冷静に考える」というワンクッションが、本当に価値ある固定費なのかを見極められ貴重な時間になります。
本当に豊かな家計は、自分の手で作れます。
めんどくさいことを乗り越え、お金が発生するときは冷静になる時間を持ち、減ったお金で楽しいことにお金を使えるようになっていきましょう。
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