老後資金1億円は自分の手と心で作る。個人事業主は個人型確定拠出年金や小規模企業共済で未来の資産を準備しよう

老後はどんな生活が待っているかわからないからこそ、とっても不安になってきます。
昔は人生60年と長く生きられなかった時代から、今は90年、100年と長く生きている方が増えてきています。
老後がとっても長くなり、「老後破綻」なんて聞くと、ビクビクするような時代になってきてしまいました。私も先の見えない道は、不安で怖いのは一緒です。
老後破綻するのが怖い!老後の生活費不安を解消するために必要なとっても大切なお金のこと
私ももうすぐ40代。人生半分と言えないぐらい、長生きした時のことを段々と意識するようになりました。しかも個人事業主で、厚生年金もありません。えぇ~ん(泣)
老後の人生、今と同じぐらい楽しみたい!惨めな思いをして1人さびしく死にたくないからこそ、自分の将来は自分の手で守っていきたいです。
夫にも頼りませんよ?自分で老後資金を作り出したいと考えています!
老後資金は世間では1億円必要と言われていますが、1億円なんて本当に必要でしょうか?
頑張って働いたお金だけで1億円なんて無理ですから、本当に必要な額をどうやって用意したらいいのか、今から確かめてみたいと思います。
老後資金1億円のうち、自分はあといくら用意したらいいのか?
まず60歳から女性の平均寿命である88歳まで生きるとして、基本的な生活費だけでどれぐらい必要なのか計算してみることにしましょう。
家の修繕費、旅行代、大きな病気をした時などの医療費、もし介護状態になった時に必要な高齢者施設への入居費用など色んな重荷が待っています。
都内でゆとりある生活を送るためには、「平成28年度 生活保障に関する調査」によると、ゆとりある老後を送るためには月34万9,000円必要だそうです。
単純に60歳から88歳までの28年間、毎月約35万円必要とすると、約1億1,760万円必要なことがわかります!
やはりゆとりある老後を送るためは、約1億円超必要なことは本当です!ヒェ〜〜!!ひっくり返りそうです(泣)
消費税は増税するし、介護保険料も上がるし、公的年金も減らされていく一方だし。やっぱり自分の手で何とかしなければなりません。
この1億円を、個人事業主の私は一体どうやって用意していったらいいのでしょうか?
個人型確定拠出年金で、節税&コツコツ積み立て投資
老後の生活に必要な1億円のうち、個人事業主の私が老後資金作りで使えるのが「確定拠出年金」です。
今は「iDeCo(イデコ)」というかわいらしい名前がついていますが、私的年金の一つで、毎月一定の掛け金を払いながら投信や預金などの商品で運用していくことができます。
コツコツ資金がたまったら、60歳以降に一括または年金として受取ることができます。掛け金全額が所得控除の対象となりますので、所得税・住民税が拠出額によって軽減されます。
節税になって、運用していくことができる最強の積み立て投資方法なのです。
私も最近ようやく「SBI証券」で確定拠出年金の積立を始めました。まだ第1回目の引き落としがされたばかりですが、ようやく積立がスタートしました!
個人事業主の私は、国民年金の付加年金に加入しているため、満額の68,000円ではなく67,000円です。
39歳から60歳までの21年間リターンを考えずに積み立てていくと、約1,688万円です。
でもリターンが4%ですと約2,639万円、7%ですと約3,825万円にもなります。
世の中の情勢にも影響されますから、右肩上がりで上手くいくとは限りません。マイナスになることだってありえますが、やらないと何も変わっていきません。
40代は国内、海外株式多めで攻めの姿勢で運用していく方針です。確定拠出年金だけでリターン4〜5%狙いで、約3,000万円はコツコツ積み立てていきたいです。
個人型確定拠出年金の注意点は、通算加入期間が10年以上ないと受取ることができない点です。50代から加入すると、61歳からとなっていきます。
どんなに早く運用を開始しても、60歳まで引き出せません。引き出せなくて不安ですが、引き出せないから貯まっていきます。
積極的に運用して、長い間じっくり育てていきたいと思っています。
個人型確定拠出年金の加入はSBI証券がおすすめ!投資と節税が一気にできる最強の老後資産を自分で作ろう
個人事業主の退職金「小規模企業共済」でコツコツ貯める
「小規模企業共済」とは、個人事業主が廃業したときや、小規模企業の役員が退職する場合に備えて毎月掛け金を積み立てる、退職金制度のようなものです。
個人事業主は、退職金がないですからね。自分で「ハイ、退職金よ!」と作って上げる必要があります。
従業員が20人以下などの、小規模な個人事業主や役員などが加入することができます。
掛け金は、月額1,000円から70,000円までの範囲で決めて、掛け金は税金をかける元となる課税所得から差し引くことができます。所得税と住民税を節約することができるのです。
課税される所得税が1番低くても、毎月1万円の掛け金で20,700円、毎月7万円の掛け金で129,400円も安くなります。
受取る金額も、事業廃止(共済金A)や老齢給付(共済金B)など請求事由によって変わりますが、20年未満で自分で任意解約しない限りは増えます。
加入する年齢に制限はありませんから、まだ40歳手前の私もやらない手はありません!
本当は死ぬまで現役でずっと働き続けていきたいですが、65歳で廃業とした場合、今から26年間、掛け金70,000円を掛け続けたとします。
「中小機構」の加入シミュレーションをしてみた結果は、
- 共済金A:(事業廃止等) 26,615,400 円
- 共済金B:(老齢給付等) 25,089,400 円
と、約2,500万円は退職金として自分で準備できることがわかりました。
順調に掛け金を変えずに積み立てていけば、個人型確定拠出年金と小規模企業共済の2つを合わせて、約5,500万円は老後資金が準備できることがわかりました。
しかし、老後資金1億円まで約4,500万円足りません。
私はあと約4,500万円を老後まで頑張って貯めないと、ゆとりある老後を生きていくことは出来ないのでしょうか?
そうではないですね。積み立てるだけが、老後資金を作る手段ではないのです。
60歳以降も「稼ぎ力」をつけて、生涯現役で働けるようにする
国の年金制度がどうなるかわからないですし、消費税も国の優遇税制控除もどうなるかわかりません。
だからこそ、60歳になっても「稼ぎ力」を身につけて、生涯現役で働けるようにしていくことが大切です。
現状のままで満足することなく、常に新しいことを吸収し、色んな人と会って色んな見解を学ぶ貪欲さを持っていく。
個人事業主だけではないですよね?会社にずっと居続けても何も成長出来ないと感じたら、転職したり起業して自分で稼ぐ力をつけていくことが大切です。
老後不安は、収入が途切れるという不安からでてきています。
だったら、稼いでお金が入る仕組みを作っていく。不安を解消したければ、不安を取り除くために行動に移していくことも大切です。
ただ将来が不安だと言っているだけでは、何も変わりません。
自分が50代、60代になった時に、どんな強みを発揮してお金に変えていけるスキルを身につけていられるか。それを今からじっくりと考えるのです。
私は、死ぬまで生涯現役で働いていきたいです。息の根が止まる1秒前まで、人のために役立つ仕事、人から「ありがとう」と言われる仕事をしていきたいです。
私にとって、働くこと=生きることです。
「稼ぎ力」を常にブラッシュアップし、自分の手で積み立てだけではカバーできない部分を力強く作っていこうと思っています。
1億円は全員が必要じゃない。自分らしい資金作りを!
個人型確定拠出年金や小規模企業共済で、何とか老後に必要な1億円の半分は貯められそうだし、生涯働き続けることで、残り半分も何とかなるかもしれません。
でも老後のために何もかも我慢して、今生きることをおろそかにするのは本末転倒です。
あくまでも豊かな老後を生きていくために必要な平均額が世の中に出ていますが、全員が平均額がないと、豊かな老後を送れないわけではありません。
住居費を見直して都内を離れてみたり、車が不要なら手放してみる。自分で野菜を育てたり、自炊力をつけてみる。
人とつながれなくなる不安から大量に使っていた通信費は、本当に必要だと思う人とのつながりだけを持ち、思い切って手放してみる。同時に通信費も安くなるはずです。
今の暮らしが永遠に続かないと不安で仕方がないという自分を開放してあげて、お金がなくても心が満足できる暮らしにシフトしていくことも大切です。
1度ぜいたくをしてしまうと、なかなか手放せません。上から下に落ちていくことが恐怖だからです。
あの人の老後はきっと裕福で、自分はきっと貧乏だと比べていることも、恐怖と不安を作り出しています。
全部にお金をかけるのではなく、自分が本当に大切だと思うものにもっともお金をかけていき、後はなくてもいいものはどんどんなくしていきましょう。
お金から意識を開放していくことで、月35万円なんていらない生活が待っていて、実は月20万円でも15万円でも豊かな老後が暮らせるかもしれません。
1億円貯めることも必要ですが、1億円貯めることを目的にしてはいけません。
必要なお金を貯めることが難しくて困難だったら、お金が出ていく方を改善していく。お金への考え方を変えていくことが大切です。
老後資金1億円は、自分の「手」と「心」で作っていけばいいのです。
ただお金を貯めるだけにとらわれず、たとえ世の中の平均的なお金がなくても、心の中から豊かだと思えるような人生を送れるようにしていきたいですね。
この記事が気に入ったら
いいね ! しよう