中小企業から大企業に転職した夫が大規模リストラと海外出張と戦いながらも、今の会社を辞めない理由

私の夫は、現在東証一部のいわゆる大企業の技術職サラリーマンです。

夫は家の都合で大学に進学することが出来ませんでした。

しかし人並み以上の努力家でスキルを磨きあげた結果、かなりブラックな中小企業から大企業のとある役員の目に止まって大企業に転職することが出来ました。

夫が転職してから、早くも13年が経過しました。
この間に本当にたくさんの災難に襲われました。

サラリーマン勤めをしていると、デメリットもたくさんあります。

大企業の組織で働いていると、一体どんなことがデメリットにあるのでしょうか?

今まで夫婦で一緒につらい経験をしてきたことから、抜粋してみたいと思います。

いつ出張や転勤になるか、いつもビクビクしながら働いている

「来週からタイに出張だから。1ヶ月近く帰ってこられない。」

え?

会社員同士で仕事と子育ての両立をする上で、2人でも大変なのに夫が1ヶ月も不在になるなんて・・・。

正直頭の中が空っぽになった私でした。

会社員である以上、明日から出張と言われて断れるわけがありません。

会社の命令に従わないやつは、すぐにリストラ候補にあげられるからです。

タイで暴動が起きていようが、韓国に台風が大接近していようが決められた時間に行かなければなりません。

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転勤も同じく業務命令に従わなければ、減給か辞めるしかありません。

「これで出張断ったら、会社にいられなくなっちゃうから。」

いつもこう言い残して、さびしそうに出張に行っているのが現実です。

自分の希望どおりの仕事や部署に行けないつらさもある

以前海外の部署と関わる仕事がしたいと、異動願を何度も出していた時期がありました。

直属の上司や他部署の上司、人事部にも積極的に自分を売り込んでいました。

英語も朝と昼休み、夜もずっとイヤホンをつけて勉強をしていました。

しかし今の部署で人材不足のために、希望通りの部署に行くことが出来ませんでした。

この仕事をしたい、部署を異動したいと希望を出しても、稟議がなかなか通らないのです。

10人の会社と1,000人規模の会社では、融通があまりにも違うのです。

自分の思い通りの仕事ができず、デカイ歯車の中で走り回るしかないのです。

リストラに遭うかもしれないという恐怖と常に戦う

どこの会社でも一緒かもしれませんが、いつ業績が悪くなって会社が潰れるかもしれません。

そのようなときに、真っ先に減らされるのが人件費です。
会社にとって金のかかるいらない人材から捨てられます。

夫の会社でも定期的にリストラの嵐が吹き荒れました。
いままで何百人と正社員でも問答無用に切られました。

去った人も今後が大変です。
後処理をする人も大変です。

生ぬるい大企業病にかかっていると、次の仕事を見つけることは死ぬ思いをすることでしょう。

大企業にいても、いつどんなタイミングで仕事がなくなるかなんてわからないのです。

我が家はリストラされなかったものの、給与やボーナスカットを何度も食らっています。

いつ明日からクビ!と言われるかわからない恐怖と闘いながら、モクモクと上司に従って働いているのです。

でもやっぱり辞めていません。

大企業の歯車の中で働くデメリットもありますが、メリットの方が大きいから辞めていないのですね。

一体どういった事がメリットにあるのでしょうか?

何だかんだと大企業は安定していて簡単には潰れない

大企業でリストラ何千人というニュースが度々流れてきます。

「もうあの会社は終わりだな・・・。」

もう潰れるかと思いきや、何だかんだと出資してもらって生き延びている会社が多いのです。

大企業だからこそニュースになるのであって、中小企業ではもっとたくさん潰れているのが現実です。

大企業が潰れるリスクは国の経済にも大打撃を与えることがありますから、資金流入をしてもらえるケースが多いのです。

人が助けあって生きているのと同じく、会社も助けられながら生きています。

周りに取り巻く会社が多い大企業だからこそ、助けられて立て直すことができるのです。

長年勤めていることによって、周りの人の理解力がある

夫にとって今の会社が1番長く勤めているのですが、これも会社の体力があるからこそ長く勤められているのです。

長年勤めていることによって、周りの人間関係も濃い付き合いができるようになります。

所属する人間もたくさんいる分、イヤな奴もたくさんいますが、それ以上に気の合う人もたくさんいるのです。

その人の性格や趣味、家庭環境などがわかり、会社の中では家族のような温かい関係が築けることがあります。

「今日は子供が熱を出したので、先に帰らないといけません・・・。」

自分の体調が悪かったり、子供の保育園の呼び出しがあっても、日頃の濃い信頼関係が築けているからこそちょっと抜けだしても問題ありません。

やはり会社で働いている人も人間ですから、よく貢献して素直に働いてくれる人材が大好きなのです。

人間いつでも全力の状態なんかでは働けません。

うつ病で倒れて休業した時も、大企業は多くの代わりになる人材がいるからこそゆっくりと休ませていただけるのです。

このように、長年の勤務が人の信頼を生むのです。

働く上で、人との関係がとても大切なことであることがわかります。

上から下に行くことは簡単でも、下から上に這い上がるのは大変

現在たくさんの多様な働き方が見直されていますが、そんな簡単に日本の働き方の構造って変わりません。

日本で有利に働き続けるためには、中小よりも大企業がいいに決まっています。

人間関係や給与、会社の方針に不満があるからという理由で転職したくなる時が出てきます。

大企業から中小企業に転職することは、意外と簡単なことでしょう。

しかしまたそこで同じ理由の転職動機が起きたとき、中小企業から大企業にはい上がることは非常に大変です。

引っ張りだこになるぐらいのよっぽどのスキルがない限り、不可能に近いです。

上から下に行くことは簡単でも、下から上にはい上がることはとても大変であることを知っておくべきです。

かつてITフリーランスになった夫ですが、そこから今の大企業にはい上がるのはとてつもなく大変だったのです。

夫は月収50万円稼いでいた元ITフリーランス。お金に対する悩みは会社員と比べものにならない

色んな痛手を受け続けている夫ですが、最近になって今の所に居続けている意味がようやくわかってきたようです。

夫が現在人生の中で、とっても楽しみにしていること

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大企業特有の理不尽な体制が色々とありますが、唯一楽しみなことは家族旅行です。

福利厚生の1つに、会社の直営保養施設があります。

社員(組合員)は一般料金と比較して安い料金で利用できて、その家族も利用することができます。

メチャクチャ豪華な施設で温泉も広くてごはんもとてもおいしいのに、旅費が4人で1泊泊まっても約2万円で済みます。

これは本当にお得なのですよ。
利用しないと損してしまいます。

経費節減で保養所が閉鎖されることが多い中、1年に3回は我が家ではありがたく利用させていただいています。

「お父さん!また保養所に行って、みんなで一緒のお布団に入って寝たい。」

子供たちは保養所が大好きなのですよね。

大企業で福利厚生が充実しているからこそ、頻繁に行くことができる点が非常に助かっているのです。

夫は旅行へのドライブがとても好きですし、子供たちの笑顔を見ることがこの上なく今の楽しみなのです。

「自分が親に旅行に連れて行ってもらえなかったから、子供たちはたくさん連れて行きたい。」

自分にはない家族との大切な思い出を、父親としてたくさん作ってあげたいのです。

いまの職場でつらいこともあるけれど、長年の信頼を得ているからこそ精神が不安定な時でも働き続けていけます。

そして子供たちの笑顔も、たくさん作ってあげられます。

やりがいを目指し過ぎると残業が増えて、子供と一緒にいられる時間が減ってしまいます。

「子供となるべく一緒にいる時間を増やしてあげたい。」

その思いを持って、今の会社で長年働き続けているのです。

仕事を選ぶとき自分の人生で何を優先したいかを明確にしよう

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あなたはどうして今の会社で働いていますか?
会社に行けば、お金がもらえるからですか?

お金だけのために働いているなら、その仕事はイヤになってきっと続かないことでしょう。

我慢ばかりの人生で、後悔ばかりの人生を残すことになります。

辞めてもっと違う職場を探したほうが、イキイキと働くことができます。

お金を得るために働くことも大切ですが、やりがいを持って挑戦し続けることも必要です。

しかしやりがいを持って挑戦し続けることだけが、正しいことではありません。

やりがいを持って立ち向かうということは、それだけ仕事に力を入れる必要があります。

仕事に力を入れるということは、プライベートが犠牲になるのです。

高い地位や名誉を手に入れてまで、誰よりも上に立ちたいのか。
仕事はほどほどにして、家族との時間をもっと増やしたいのか。

心に手をあてて、しっかりと考えてみましょう。

20代は「キャリア」や「やりがい」を求めていたのに、30代、40代になると「安定」を求めていきます。

周りが転職をすすめているからと、突発的に感情に任せて転職することだけはやめましょう。

お金、ライフスタイル、名誉、評価、環境のすべてを手に入れることはできません。

自分の人生において、何を優先させるべきかの価値観をはっきりとさせましょう。

どこが我慢出来て、どこが出来ない部分なのか。

メリットの方が多ければ今の会社に居続けるのもよし、デメリットが多くなったら転職も視野に入れて考えてみましょう。

他人の価値観ではなく、自分の価値観で生きる。

自分自身が歩いて行く道です。
後悔しないように生きましょう。

夫も今はこのような価値観ですが、また生きていく中で変わっていくかもしれません。

その時が夫にとって、変化を恐れず行動すべき時だと思います。

自分基準の価値観を忘れずに、これからの仕事選びの参考にしてみてくださいね。

ABOUTこの記事をかいた人

橘 桃音

東京都在住小学校2人の娘を持つ母。機械メーカーで10年間勤務した後に独立。Webサイト運営、ブロガー、ライター。

このブログは家計管理や貯金などお金との向き合い方、自分らしい生き方や働き方を見つけて人生をプラスに変えていける方法を誰にでもわかりやすくお届けしていきます。