年齢別平均貯金額や他の人の年収や貯金額が気になるのは当たり前。自分の金銭感覚を知るとお金は貯まる

「自分はお金をきちんと貯められているのだろうか?」
生きていく上で、お金は必ず必要になってきます。
必ず必要だからこそ、お金に対して不安になります。
20代は、これから結婚するためのお金があるだろうか?
30代は、子供が生まれてマイホームを持てるだろうか?
40代になると教育費や住宅ローンが心配になり、50代になると老後が心配になってきます。
どんな年齢になっても、お金は死ぬまで不安がつきません。
どうして私達は、こんなにお金の不安を抱えてしまうのでしょうか?
お金に関して不安になってしまう理由とは
お金に関してだけは、不思議なぐらい学校では教えてくれません。
だからこそ自分で学んでいく必要があるのですが、何をどう学んだらいいのかさっぱりわかりません。
お金の教科書というものが学校にはなかったわけですから、当たり前のことです。
日本人はお金に関して親子でさえ話すことがタブーとされてきましたから、親からも教わっていない人が多いのです。
だからお金にたくさん失敗して、身につけて覚えていくしかありません。
失敗なんてイヤだからと、本屋で販売されている「節約雑誌」の家計簿を食い入るように見て自分と比べてしまうのです。
自分の家計簿と比べてみて、「食費が少ない!」「家賃が安い!」などと一喜一憂していませんか?
私はよくしていましたよ。
「なんで食費2万円で済むの?」とか、「家賃2万円で住めるの?」とか、うらやましくて仕方がありませんでした。
身近で誰も教えてくれない、親に聞くにも聞けないからこそ、不安になってしまうのです。
私達のまわりに「お金の標準」がないことが、不安になってしまう1番の理由です。
世帯別の平均貯金額や収入や貯金額が気になるのは当たり前のこと
「2人以上で暮らす家庭の貯金額の平均値は、1,182万円です。」
ネット上で毎年必ずと言っていいほど、世帯別の平均貯金額が発表されると気になってしまいませんか?
私、気にしていないと言いながら、食い入るように見ています(笑)
仲の良いママ友や親戚にもなかなか聞けない貯金額だからこそ、どうしても気になってしまうのですよね。
気になると思いましたので、総務省の2014年家計調査データをもとに表にしてみました。
年代 | 平均値 | 中央値 |
---|---|---|
20代 | 365万円 | 200万円 |
30代 | 600万円 | 405万円 |
40代 | 962万円 | 640万円 |
50代 | 1,524万円 | 900万円 |
60代 | 2,175万円 | 1,398万円 |
全世代 | 1,539万円 | 860万円 |
「中央値」とは、金額の低い世帯から高い世帯へと順に並べていって、ちょうど中央に当たる世帯の値のことをいいます。
自分の貯金額と比べてみてください。
金融資産の総額を簡単に調べるには、「マネーフォワード」という無料家計簿ソフトがとても便利ですので使ってみてください。
隣の家の世帯年収とか、家計簿の支出とかもやっぱり気になります。
これも貯金額の原理と一緒で、標準がいくらかまったくわからないからです。
この不安を解消するためには、一体どうしたらいいのでしょうか?
お金に関する標準は、生活や家族構成でまったく違うことを知る
なるべくなら、周りと自分の家のお金事情を比較なんてしたくはないものです。
しかしお金を上手に貯めるためには、自分と似たような生活や家族構成の家計簿と比較することって実はとても大切です。
例えば食費を例にとってみましょう。
我が家では外食を除くと、食費に5万円は使っています。
この金額を聞いて、あなたは多いと思いましたか?もしくは少ないと思いましたか?
当たり前のことですが、1人暮らしなら多いですし、4人家族だったら普通ぐらいでしょう。
他にも親からお米や野菜は送ってもらえる家庭と、全部自分で買わなければならない家庭とではまったく食費も違ってきます。
2014年の2人以上の勤労世帯の食費の月額平均額は7万1,189円ですので、我が家は平均以下ということになるでしょう。
このように生活環境や家族の人数によっても、まったくかけられる金額が違うことを知ることがとても大事なのです。
世帯別平均額ではなく、同じような生活環境の平均額と比べよう
家計簿の1例を上げてみましょう。
「月収50万円 東京都内在住 共働き4人家族」の理想的な費目の割合の家計簿は、以下のようになります。
費目 | 金額 | 割合 |
---|---|---|
住居費 | 100,000円 | 20% |
教育費 | 50,000円 | 10% |
交通費 | 25,000円 | 5% |
通信費 | 25,000円 | 5% |
水道光熱費 | 20,000円 | 4% |
保険医療費 | 12,500円 | 2.5% |
交際娯楽費・こづかい | 100,000円 | 20% |
食費 | 60,000円 | 12% |
日用品費 | 7,500円 | 1.5% |
貯金・資産運用 | 100,000円 | 20% |
あくまでも目安にするのですよ?
我が家も全然割合が違います。
通信費なんて、今は1万円を切っていますし、交際費やこづかいなんて4万円ぐらいですからね。
お米も野菜も自分ですべて買うとなると、食費は月5〜6万円は普通です。
外食費も入れたら、もっとかかりますよね。
月収に応じてパーセンテージをかけると参考にすべき金額が出てきますので、試してみてください。
1つ注意して欲しいことは、収入に応じて全て予算を上げたり下げたりしてはいけないことです。
食費・日用品費などの生活用品に関して特にそうなのですが、人間の胃袋には限界がありますし、トイレットペーパーだってそれほど使う量は変わらないからです。
食費・日用品費以上に大切な住居費、通信費や保険料などの固定費だけは、25〜30%を目安にするといいですよ。
これだけはなかなか下げるのが難しいですが、下げられたらその額がずっと続いてくれます。
ある程度の金額を出したら、自分自身のライフスタイルから調整することがとっても大事なのです。
世の中の平均的なお金の使い方を知り、自分の金銭感覚を知る
周りの人達のお金事情って、ホント気になりますよね。
出来ることなら、お金の比較なんてしたくないものです。
でもこのように周りの人達がどのようにお金を使っているのか、どれぐらい収入があってどれぐらいお金を使っているのかを知ることはとても大切なことです。
それはなぜか?
自分の金銭感覚が、世間とズレていないかを確認するためです。
平均的な金銭感覚を知っているか知らないかで、お金の使い方が上手になっていきます。
私なんて、過去に食費だけで10万円ぐらい使っていましたからね・・・。
食材の買い方を工夫したり節約料理を学んで、月5〜6万円に落としました。
それでも節約雑誌の食費2万円を見て、ずっと罪悪感を持って悩んでいました。
でも実はお米をもらっていたり、家庭環境も全然違っていることがわかって、その金額をマネしなくていいんだと思ったらすごい楽になりました。
最後に大事なことは、「周りのお金の使い方」を知ったら、「自分の実際の使い方」を知って自分だけのオリジナル家計簿にすることです。
平均的な世の中の予算に近づくように、自分自身のライフスタイルにあった最適な金額を見つけることで、ストレスフリーの金銭感覚が身についていきます。
金銭感覚は、明日あさってすぐに身につく感覚ではありません。
たくさんお金に失敗して悩みながら、少しずつ身についていく感覚です。
自分の金銭感覚を身につけることで倹約意識が身につき、お金は貯まっていきます。
焦らず不安になりすぎず、楽しくお金は貯めていきましょう。
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