2018年3月8日 

家計管理で大切なことは家計簿をつけることじゃない。あなたと家族が幸せに暮らすこと

あなたが何となくでも、家計簿をつけはじめようと思ったきっかけは何ですか?

「お金を何となく使いすぎている気がするから、家計簿でもつけようかな?」

「子どもの教育費が心配。でも何となく節約していれば大丈夫かな?」

現在の家計の状態が不安になってくると、家計簿をつけて節約しようと考えてしまうかと思います。でも実は、家計管理で大切なことは家計簿をつけることではありません。

「あ、私のこと?」と、ハッとされたあなたに、家計管理を続けていくうえで、これだけは知っておいて欲しいことがあるのです。

家計簿は単なる支出記録。つけた後にきちんと行動する

家計簿をつけることで、収支額や貯金額を知ることができます。今までに1度も家計簿をつけたことがない方は、ぜひ以下の6つのステップで1カ月でもいいのでつけてみましょう。

 お金を貯めるために大切な6つのステップ。1つずつ進んで家計をラクにしていこう

家計簿をつけることによって、何か得るものがありましたか?

つけてみたけれど赤字家計から抜け出せない、きちんと費目をわけて記録しているのに、全然お金が貯まっていかない・・。家計簿をつけても、お金が貯まっていかないことに気がついてきます。

なぜなら、家計簿は単なる支出記録だからです。

つけてもつけてもただ「つけただけ」です。コンビニでケーキを買ったら、あなたがレジの代わりに手書きでレシートに書いただけなのです。ただ過ぎ去った事実を書いただけでは、何も変わりません。

ケーキを買った。

なぜ買ったのか?

お弁当を買いに来ただけなのに、新作スイーツが目に止まってしまったので手に取っただけなのか、大切な同僚の誕生日だったから、贈りたい気持ちがあって目的を持って買ったのか。

お金を使った目的を振り返るツールとして使うことが大切です。

家計簿をつけた後に本当に必要な買い物だったかを考え、目的が達成されたのかどうか検討する材料とし、次の行動に移していかなければ何も意味がないのです。

家計簿をひたすらつけ続けた過去。でも決して幸せではなかった

私自身も結婚したばかりの頃に、主婦向けの節約雑誌を見て、節約や家計簿には興味津々になっていました。

「家計簿をつければお金が貯まる」という言葉をそのまま信じ、市販の家計簿を買ってはめんどくさくなってやめて、でもまたお金の不安に取り憑かれて、また違う市販の家計簿を買って・・。

家計簿のためにお金を使い、レシートを貼ったり、袋分けをしたり、費目を細かく分けたりなど、どれだけ家計簿をつけるためだけに時間を使ったかわからないぐらい、ただの家計簿マニアになっていました。

でも、お金がまったく貯まらないどころか、食費や日用品、レジャー代や洋服代など、すべてを節約すればいいのだと思っていた私はイライラしてばかりで、まったく幸せではありませんでした。

「なぜこんなに節約しなきゃいけないの?」と、お金を使えない不満がたまり、家族にイライラをぶつけてばかりの日々が続いていたのです。

何のために家計管理をするのか、ひたすら自問自答して考えた

「このままじゃ、家族がまったく幸せになれない。」

家計簿をひたすらつけ続けてもお金は貯まらないと気がついた私は、家計管理とは一体何が大切なのか、何のために家計管理をするのか、自分の心とひたすら向き合って考えました。

自問自答していった結果、

自分と家族が、現在も未来も笑顔で幸せに暮らせるようになること。

このことに私自身は気がつきました。

他人の家計と比べてもまったく幸せなんて生まれないし、他の人の家計簿に無理やり自分たちの生活を合わせる必要なんてない。自分の価値観にあった費目や予算を考えていくことが大切であるとわかりました。

 家計管理がうまくいかなくて赤字の時は、自分の価値観とお金の使い方のズレを見直す

収入も貯金も決して多くはなかったけれど、見栄やプライドなんて捨てて、多くのモノを削ぎ落としていきました。減らすことは大変でしたが、他人と比べないことを心がけていきました。

家計簿をつけること、いわゆる「お金を使った後」に注目するのではなく、「価値あるお金の使い方」に力をそそいでいったおかげで、心が満足できる家計管理ができるようになっていったのです。

家計管理の目的はただ1つ。今も未来も幸せに暮らしていくこと

お金を使った後の記録だけに力をいくら注いだところで、何も変えることができません。

目的は記録ではなく、家計管理の目的はただ1つ、今も未来も幸せに暮らしていくことです。

今も未来も幸せに暮らしていくにはどうしたらいいのか?

その1つの手段として、家計簿が役に立つということです。家計簿をつけることを目的とせず、ツールとして活用して行動に移していくのです。

家や車を持っていなくても、あなたの価値は何も変わりません。
高額の塾に行かなくても、成績が上がらないわけではありません。

人から見て価値がない暮らしだと笑われたとしても、自分と家族の幸せ度が100%あれば、何も恥じることなんてないし、何も問題ないのです。

他人のものさしではなく、自分のものさしを持ちましょう。

そのために、自分と家族の価値観を少しでも多く話し合って明確にしていきましょう。「温泉旅行に行きたい」という目的があれば、それを実現するような家計を管理していくのです。

価値観が反映された「家計簿」は、不安になって迷ったときに立ち戻れるオリジナル教科書として役に立ちます。不安になった時は何度も読み返すようにすることで、心の栄養剤にもなっていきます。

あなたはこれから先、どんな幸せを手に入れたいですか?

節約や貯金のための家計管理ではなく、心の満足度が高い生活のために、価値あるお金の使い方を追求していきましょう。

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