2015年4月28日 

私が会社員の退職に踏みきってフリーランスになれた理由。自分でかけた呪文を解いたらとても楽になった

「本当に自分は、やりたい事をしているのだろうか?」

このような自問自答が出始めたのが、去年の今頃です。
自分の生きる目的、働く目的に疑問が出始めたのです。

毎日仕事と家事と育児を両立しながら過ごしているけれど、何かを押し殺してやっているような感じはずっとしておりました。

でもある時、この思いが吹っ切れたのです。

私は、会社員を退職する決意を固めました。

でも踏み切るまでには、様々な葛藤と戦ってきたのです。

心から仕事を楽しめてない自分が嫌いだった

派遣社員から正社員へ転職した時、やりがいと安定を手に入れたと思っていました。

派遣から正社員へなりたい執念が身を結ぶ。成功を妬むマイナス思考の人とは距離を置く

最初の5年間はとても楽しくて、設計開発の勉強やCADや秘書検定の資格も取りました。

「これで給料も上がるかな?」

しかし現実は、とても厳しいものでした。

女性が輝く社会どころか、女性は全員男性のサポート役である「サポート職」という役柄に就くことになりました。

どんなに頑張っても、一般職にも総合職にも上がれなくなってしまいました。

女性社員たちはみんなやる気ダウンです。
給料も新人君に1年目から抜かされます。

「女性が活躍出来ない職場って、どうなんだ?」

毎日同じ仕事の繰り返しで、10年間上司も部署も仕事内容も1つも変わることなく過ぎていきました。

「自分は何のために働いているのだろう?」

大きな不満があったわけではないのですが、何となく流されている自分は「人生楽しめてない病」にかかっている気がしていました。

どんなにつまらない仕事でも意味がある!?

仕事には華やかな仕事もあれば、まったく目立たず雑用のような仕事まであります。

しかし、それが華やかな仕事と感じるか、地味な仕事と感じるかは、人それぞれの価値観です。

どんな仕事でもつまらない仕事と思うかどうかは、自分の考え方でまったく違ってきます。

「今やっているつまらないと思える仕事も、きっと意味がある。」

どんな仕事だって意味があるのだから、今の仕事は最高の仕事だと自分に言い聞かせてきました。

でもどんなに言い聞かせても、出てくるのはやっぱり不満です。

どんなに頑張っても女性という限り、サポート職から上がれない。
同じように頑張って働いているのに、給料がほとんど上がらない。

我慢すればするほどイライラが募り、我慢の限界点に達していました。

10年目にして我慢のタンクがいっぱいになってしまい、ついにタンクが決壊してしまいました。

楽しそうに保育園に通う次女の笑顔が踏み切れない壁に

「今私が会社員を辞めたら、保育園をやめるようになってしまう。」

保育園に入ることが、今はとっても厳しい時代です。

楽しそうに保育園に通っている次女の笑顔を見たら、辞めたくても辞められず、やはり我慢して働くことが必要だと納得するようにしていました。

もうここまで来ると、自分自身への洗脳に近いです。

「本当は辞めたいのに、辞められない理由があるのだから、辞めてはダメなのよ。」と、呪文のように自分に言い聞かせていました。

でも呪文の威力は弱く、呪いから解けた後の吹っ切れ度は凄まじかったです。

家族に遠慮して生きていくのをやめた

次女が保育園卒園するまでは、じっと我慢しようと考えていました。

しかし、あと1年我慢するのを止めました。

家族がいるからと、遠慮して生きていくことをやめたのです。

開業届を出して、自営業の申立書を書いて一定時間以上働いていれば、保育園を継続出来る事がわかりました。

20万円以上副業で稼ぐサラリーマンの税金対策。個人事業開業届、青色申告届を税務署に直接提出

「次女が年長になったら、自分も一緒に変わっていこう。」

生活が不安定になる怖さと不安感は凄まじくありましたが、変わろうと思わないと、いつまでも変われません。

自分自身に作っていた「よろい」を脱ぎ捨てて、裸の自分になって新しい道に進むことを決意したのです。

夫のひと言でさらに吹っ切ることが出来た

夫がうつ病で休職したり、ずっとリストラと戦ってきたり、転職活動したけれど、何十社受けてどこにも受からなかったり・・・。

「私がしっかりとしていなければ、家族が崩壊してしまう。」

どこか無理してまで、気丈にふるまっている自分とずっと戦ってきました。

しかし、最近ようやく夫の方も落ち着いてきましたし、もう自分が大黒柱でいることをやめられる時がきました。

「サラリーマンは僕1人で十分さ。やりたいことをやろう。」

夫が背中を押してくれたことが、とても大きかったです。もし夫が言ってくれなかったら、踏みきれていないでしょう。

結婚13年目にして、精神的な大黒柱の交代です。
ずっとずっと働き詰めで、テンパッてきました。

新しい世界に飛び込む勇気を夫から頂きました。

夫よ、本気でありがとう。

ここで夫の優しさに、初めて甘えることにしました。

会社員を辞めてから何か変わったか?

この会社じゃなかったら、私はまだ会社員を続けていたと思います。

会社員の働き方は、本当は大好きなんです。
会社員を続けている方を大尊敬しています。

会社選びによって、こんなにも人生が変わってしまうのかと、辞めた後にしみじみと感じています。

会社員がいいとかフリーランスがいいとかそういった観点はまったくなく、自分自身の価値観で判断した結果、あの会社は辞めて良かった、ただそれだけなのです。

正直な話、

私、中身も何も変わっておりません。

文章から見て、何か変わったように見えますかね?

ただ1つ、気持ちが穏やかになったのは事実です。
働き方1つでこんなにも心の中が変わるのですね。

課していた「壁」を取っ払ったら、怒りや不満の風船がシューッとしぼんでいったからでしょう。

環境を変えたことで、ストレスが減ったのでしょうが、今後は別のストレスも増えていくことは、やはり覚悟しておかないといけません。

何が幸せで何が不幸かは、今の時点ではまったく予測しがたいです。

新しい世界に飛び込んだ事が良かったかどうかは、これから結果が出てくることでしょう。

でも辞めなかったら、ずーっと色んな制度に文句を言いつづけていたと思います。

不満ばっかり持っていた自分を卒業出来たことは、私の人生では大きな前進でした。

先のことはまったくわからない。ただ前進あるのみ

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ただ、ふと「自分って何なんだろう?」と、アイデンティティが崩れる時があります。

ネット上で稼ぐことが悪いことではないけれど、まだ認知されていない不思議な仕事をしている気がします。

「私、この先何していくのだろう?」って、自問自答のループに陥る事もあります。

でも先のことは、あまり深く考えないようにしています。
最悪夫の扶養に逃げるという道を作っていますからね。

我慢して稼いでいた会社員時代の安月給に比べたら、今の仕事で稼いだお金の方がはるかに意味があります。

これから更に興味のある資格を取って、違った仕事にもチャレンジしていきたいです。

一体何になるんでしょうね・・・?

ただ今までの経験からわかったこと、それは、

人生はあるものではなく、自分で作っていくものだと言うことです。

時間が足りないと思えるほど好きな世界へ飛び込めた事は、今後ダメになったとしても、後悔には決してならないでしょう。

ただ今言えることは、踏み込んで心から良かったと思っている自分がいることです。

先のことは良くわからないけれど、

前に踏み出さないことには始まらない。

失敗をしながら遠回りして歩む道が、意外な成功につながる可能性があります。

今は、未来の成功のための練習台に過ぎませんからね。

また半年後にこの記事を読み返してみて、自分の気持ちをその時に正直に話したいです。

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