2016年5月10日 

共働き夫婦のお金が貯まらない家計簿。育児休業復帰後はムダなやりくり努力で節約失敗家計に注意

「そろそろ職場復帰の時期だわ。お金稼がなくちゃ!」

子供を出産して、仕事をしていたことを忘れてしまうほど激動だった子育て生活。

そんな子育てに没頭できた期間も終わり、何とか保育園に預けて働けることが決まって職場復帰される方も多いのが4月や5月です。

仕事と子育てとの両立生活で不安もいっぱいですが、家計が厳しい時代に働かないとやっぱりやっていけません。

片働きの収入では、とっても厳しい時代です。

でも共働きで働き出してお金を稼いでいるのに、なかなか増えていかない。

節約しているはずなのに、一体なぜなのでしょうか?

年収が880万円もあるのに、ぜんぜんお金が貯まらないご相談

30代後半の共働きで4人家族の奥様から、以下の家計相談をいただきました。(仮名使用。内容一部抜粋)

はじめまして。長谷川と申します。

いつも大変楽しく拝見させていただいております。

夫39歳、システムエンジニア。妻36歳、普通の一般事務員。

10ヶ月の育児休業を経て、職場復帰をちょうど1年前にいたしました。

年収は夫婦で880万円、手取りは700万円ちょっとで、ボーナスは合わせて年間150万円です。

年収は夫婦合わせると少ない方ではないと思うのですが、貯金が全部で250万円しかありません。

働いても働いても、ぜんぜんお金が貯まらないどころか支出が増えていってしまいました。

年齢的にこの貯金額ではマズイのではないかと思い、貯金を1,500万円以上も貯めたMIKIさんに家計簿の相談をしてみたいと思いました。

一体どうしたら、お金をもっと貯められるようになるのでしょうか?

こんな普通のお金大好き主婦の私に、家計相談をいただきまして大変ありがとうございます。

ファイナンシャルプランナーでも何でもなく、お金の資格はありませんがお金への野望だけは誰にも負けません(笑)

さて夫婦での収入が多いはずなのに、一向にお金が貯まっていかないのですね。

それではいただいた家計簿と、数回やり取りした内容から独断で家計診断をしていきましょう。

やりくりしてもお金が貯まらないで悩む家計簿はこちら

こちらが長谷川さんの、お金が貯まらないで悩んでいる家計簿です。

家計簿項目金額
住居費(賃貸)90,000円
食費105,000円
水道光熱費35,000円
通信費25,000円
生命保険料32,000円
日用品13,000円
医療費5,000円
教育費28,000円
交通費14,000円
被服費9,000円
交際費15,000円
娯楽費25,000円
小遣い50,000円
嗜好品17,000円
収入計470,000円
支出計463,000円
毎月の差額7,000円

毎月の収支が何千円か、もしくは赤字家計になっているのです。

実は育児休業から復帰してから貯まらない家計に陥ってしまったそうなのですが、やっぱり私も同じような経験を持っていました。

長谷川さんが、お金が貯まらない理由がとってもよくわかるのです。

共働きで忙しいという理由が、ムダなやりくり努力家計に

私も育児休業が開けてから、育児休業給付金ではなくフルタイムの収入がようやく入るぞとワクワクしていました。

しかし思いのほか、フルタイムで働くことで食事の準備や洗濯や掃除などが全然上手く回っていきませんでした。

食費の節約なんて考えるヒマなんてなく、値段もほとんど見ずにお惣菜をクレジットカードで買い、働いているからいいや〜!と外食三昧に。

家電に関しては、最新型で色々な便利時短家電を買いあさっていました。

仕事と子育てでヘトヘトになったストレスで、夜中はネットショッピングで欲求を満たすためにポチポチっと衝動買い。

オムツや海外製のかわいい子育てグッズなど、いつの間にか買いあさっていることも度々ありました。

共働きにとって時短家電は非常に便利なのですが、それだけで出費がかさみます。

家でゴロゴロ化粧もせずにいたのに、復帰したことで化粧品代や美容院代、ランチ代など月に何万円も出費が増えていきました。

長谷川さんと同じぐらいの収入の時に、支出だけで60万円も70万円も使ってしまったことも!

お金を稼ぐために復帰して働き出したのに、反対に働き出したことで出費が膨大に膨らんでいく復帰ショックが起こることがあるのです。

家計簿も袋分けや財布分けをしても、忙しさでグチャグチャになって袋がビリって破けてしまったり。

忙しくて家計簿をつけても、つけたりつけなかったりと無意味な記録だけでムダなやりくり努力で終わってしまっていたのです。

完璧に家計を管理せずに、ざっくり1週間ごとに管理してみる

おそらくですが、長谷川さんは何でも頑張り屋さんで、家事も子育ても仕事も両立をこなそうとするものの要領が悪く不器用で、手の抜き方がヘタなのですよね。

いやダメだと言っているのではなくて、全部を完璧にやろうと努力する姿は、とてもスゴイことなんですよ!

家計管理までも完璧に頑張ろうと思ってしまうために、その努力がムダになってしまっているだけだと思います。

だからもう家計管理は、ざっくり1週間単位で管理するなどされてみてはいかがでしょうか?

いつも買う食費や日用品費だけを、財布にちょっと多めの金額を1週間分入れて、その範囲内でやりくりをするだけのとってもシンプルな方法です。

月曜日から金曜日まで長かったら、木曜日は財布の金額が半分残ることを目標にして、日曜日に10%が残るようにしてみるのです。

あまった10%を貯金にまわしていくというサイクルを続けていくだけで、いつの間にか貯金はたまっていくはずです。

1円単位まで家計簿なんて完璧につけることなんてしなくても、ストレスなく貯めていくことができるようになるはずです。

めんどくさいと思っていたことを、ちょっと楽しくやってみる

年収が800万円〜1,000万円って、どこかお金があるという自信が出てきてしまうことで、油断しやすい危険な家計であることが多いです。

あ、我が家がその典型でしたから(汗)

めんどくさい病が発病して、なんでもお金で解決しようとしてしまうのですよね。

食費も1人ならお惣菜や外食の方が安上がりになることが多いですが、3〜4人家族となると自炊の方がはるかに安くなります。

1週間分を全部作らなくていいので、7日間のうちの3日間だけは自炊するだけで、おそらく3万円は毎月食費が節約できるはずです。

時短家電も意外と水道代や電気代がかかりますので、できる日は頼らないなど工夫をすれば、1万円は違ってくることでしょう。

交通費もタクシーの乱用をなくし、カフェやお酒やタバコ代などを見直せば嗜好品代も1万円ぐらいは減らせるはずです。

無理なく継続できる習慣をつけるだけで、お金は貯まっていく

ちょっとした日々の習慣を見直してみるだけで、5〜6万円の貯蓄が可能になってきます。

何でも節約は頑張ってやらなければなんて、まったく思わなくていいんですよ。

私も1円単位でレシートを食費と日用品費に分けて集計していた時期がありましたが、ほとんど自己満足で終わってしまっただけでした。

お金が貯まらずに、疲れがたまっただけでした(笑)

貯金は人生のマラソンと同じで、死ぬまで付き合う問題です。

人生まだまだ長いのですから、常に全力疾走でいたらヘトヘトになってしまいます。

家計管理だけではなく、働き方も一緒です。

もしフルタイムでキツキツでヘトヘトになって倒れてしまいそうだったら、時短勤務や週4日勤務など検討してみてもいいかもしれません。

育休復帰後は時短勤務かフルタイムか悩み疲れたとき、自分が大切にしたい役割のバランスを考えよう

時間と心にゆとりを持つことが、家事や子育てにも良い影響がでて、ストレスのない家計管理ができるようになります。

ほんとこれはどこにでもいる主婦のアドバイスの1例ですから、自分にあった家計管理方法を失敗しながら見つけていってみてくださいね。

貯めたお金で何をしたいのか。
その為にはいくら必要なのか。

ワクワクする目的を見つけたら、自然と自分流のメリハリあるお金の使い方が身についていきますよ。

ほんとすばらしい頑張り屋さんですが、頑張らない勇気も大切なスキルです。

仕事も子育てもお金の管理も大切ですが、自分自身を1番大切にしていってくださいね。

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