2018年4月2日 

お金を貯められない人が1,000万円貯めるより100万円貯めるという目標の方が達成しやすい理由

チューリップ

雑誌などに書いてある「1,000万円貯めた!私の貯金術」や、「貯金の目標は高く持とう!」などをよく見ますよね。

貯金を貯めるためには、目標を大きく持つことが大切じゃないかと思ってしまいます。

でもいざ頑張って貯金をはじめようと思っても、10万円貯めることさえ大変だったりと、1,000万円の貯金なんてはるか遠くのように思えてきてしまいます。

もう貯金なんてしたくないと思えてきて、イライラして反対に浪費に走ってしまうことも・・。

実はお金がなかなか貯められない人は、目標なんて大きくない方がいいのです。

貯金をはじめるときは、大きな目標すぎると貯めている実感がない

目標が高すぎない?

お金を貯めたいと思ったとき、あなたは最初にどんな目標を掲げますか?

「住宅購入資金を貯めたい!」

「老後資金を貯めたい!」

5年後にマイホームを購入したいと思い、頭金を500万円貯めたいと思って貯めはじめます。

毎月1万円を住宅購入資金として貯めるのが精一杯で、1年間でようやく12万円が貯められます。頭金500万円が貯まるまでに、どれぐらいの期間が必要でしょうか?

1年間で12万円ですから、なんと42年もかかります。30歳から貯め始めたら、定年を通り越して72歳になってしまいます。

お金を貯めている実感がまったく湧いてきませんよね?

「もう、貯金なんて私には無理!」と、自分に自信もなくなってしまいます。

貯金目標があまりにも大きすぎると、貯金が全然貯まっている実感がなくなり、めんどくさくなって挫折してしまうことになってしまうのです。

毎日の生活から達成できそうな貯金目標に変えてみる

今まで貯金できなかった人が、いきなり3年も5年もかかるような貯金目標を立てるから、しんどくなってしまうのです。

それでは、目標を立てない方がいいのでしょうか?

毎日なんとなく家の周りを走っていたら、42.195kmのフルマラソンを完走できたなんてことはないですよね?

「今日は10km走ろう」という目標がないと、なかなか続けることはむずかしいです。1日で42.195kmの目標を立てて途中で挫折してしまうよりも、10km走るという目標を立てて完走した方が、達成感が違います。

貯金をはじめる最初の段階においては、道のりが長い大きすぎる目標は実感がわきにくく、貯め続けるモチベーションが続きづらいです。

時間がかかりすぎることで、途中で息切れしてしまいます。

最初の目標としては、節約のハードルが低くて、すぐに効果が実感できるもの、たとえば「月5,000円貯める」「毎日行っていたカフェを3日に1度にする」などからはじめてみるのです。

毎日の生活から「これなら達成できそう!」という身近で手頃な目標に変えてみる。

達成できそうな貯金目標に変えることで、貯金も自信もコツコツ積み上げていけるのです。

1,000万円ではなく100万円、10万円の貯金目標からはじめる

10万円

もし、貯金額を目標にしようと思ったときも、最初からハードルを上げないようにします。

1,000万円貯めたい!という意気込みも大切なのですが、1,000万円の貯金はかなり道のりが長いです。

私自身もお金が全然貯められない人だったのですが、1,000万円貯めようと最初から意気込んで目標を立てたのですが、1年もしないうちに挫折してしまいました。

貯金ができた!という自信をつけたかった私は、目標貯金額を100万円に下げました。1年間という期間ではなく、3年間で100万円を貯めようと、貯める期間もゆるやかにしました。

3年間で100万円貯めるとなると、毎月約3万円弱の貯金額で貯まる計算になります。

先取り貯金額を3万円に設定し、最初からないものとしてコツコツ貯めていったことで、3年間で100万円がいつの間にか貯められていました。

「100万円貯められた!」

「私にもできるんだ!」

3年間で100万円貯められたという自信が、次の300万円、500万円という貯金目標を立てたときのモチベーションになっていきました。

大きすぎる遠い貯金目標だったら、こんなに心がワクワクしなかったでしょう。

貯金目標を10分の1に下げても、心の充実感や喜びは10倍ぐらいに膨れ上がっていったのです。

100万円もかなり大きすぎる目標と感じたのであれば、10万円でも5万円でもいいのです。今から3か月後に10万円貯めることが達成できたら、たくさん自分を褒めて「自信を貯金」することが大切なのです。

低い目標をコツコツ続けていくと、最終的に大きな成果に

低い目標からコツコツ

貯金1,000万円貯めたいなど、高い目標を立てることはとても大切です。大きな課題に立ち向かうことは、勇気も行動力も必要ですから、意気込みを持つことはとても素晴らしいことです。

しかし、いくら高い目標を立てて立ち向かおうと思ったところで、途中で逃げ出してしまっては意味がありません。「もう無理だ」「時間がかかって苦痛だ」と思ってしまったら、ヘトヘトになってしまうからです。

ハァ〜ッとため息が出て、億劫な気持ちが強くなり、お金を貯める気持ちから逃げたくなってしまいます。挫折して自信を失い、さらに逃げグセができてしまうことでしょう。

高い目標は低くするようにし、自分ができそうなレベルまで下げることが大切です。

貯金目標にかっこいいもプライドもなにもありません。他の人の貯金目標額と合わせる必要なんてありません。見栄やプライドを優先させた結果、ストレスフルになってしまうことの方が問題です。

低い目標をコツコツと乗り越えていくことで、最終的に大きな成果を挙げることができるのです。

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