2019年5月9日 

失敗せずに家を売却する8つの手順。自分にとってベストな家の売り方をしよう

家の売却

大切な家族とともに暮らしてきた思い入れのある家。

いざ、家を売るとなると、とてもさびしく感じるもの。大切に使ってきたからこそ、家を大事に使ってくださる方に売却したいですよね。

でも、家なんて今までの人生で売ったことないから不安ですし、高い買い物だったからこそ、できるかぎり高く売りたいものです。

家の売却で失敗しないために、上手に家を売るときの基本的な流れや、売るときにとても大切なことを解説したいと思います。

これを読めば失敗しない!不動産売却の基本的な流れ

さまざまな人生の事情が交錯する「家の売却」。高い買い物だったからこそ、売る時も失敗しないために、不動産売却の基本的な流れを知っておきましょう。

不動産売却の流れ1:どれぐらいの金額で売れるかを調べる

売却を考えると、真っ先に不動産屋さんに問い合わせをしたくなりますが、最初に自分で調べることが大切です。

「一体、どれぐらいの金額で売れるのか」

「買い手はいるのだろうか」

インターネットを使って、どれぐらいの金額で家が売れそうか調べてみましょう。

 

不動産比較サイト

国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営しているサイト「レインズマーケットインフォメーション」は、全国の一戸建て・マンションに対応しており、直近一年間に売買された価格情報が検索できます。

地域別に、平米単価や間取り、築年数などの情報が一覧表示され、過去2年間の市場動向がグラフ表示で閲覧できるため、価格の推移を知ることができます。

 

不動産比較サイト

近隣の物件がどれぐらいの価格で売り出されているかを知りたい場合は、「中古住宅HOME4U」がおすすめ。地域ごとの広さや間取り別に、売り出し価格を調べることができます。

WEBサイトの他にも、日々ポストに投函される不動産の売り出しチラシも参考になります。

相場を把握しておくことで、不動産会社の査定結果を得たときに、高いのか、安いのか自分で判断することができます。

上記サイトでは5分程度あれば結果がわかりますので、不動産会社に査定依頼をする前に、相場イメージをぜひつかんでおきましょう。

不動産売却の流れ2:売却費用を調べる

売却費用

いくらぐらいで売れるのかを把握できたら、次に売却に必要な費用について調べます。

成約したときにかかる仲介手数料、印紙税、所得税、住民税、ローンの抵当権抹消登記費用、司法書士への報酬、引っ越し費用などかかります。

特に、物件が売れたときに払う成功報酬である仲介手数料は、400万円を超える金額ですと3%+6万円+消費税がかかります。3,000万円の物件ですと92万円も!

買うときもお金がかかりますが、売る時もお金がかかります。

住宅ローン残高より査定価格が低い場合、差額分のお金も準備しておく必要があります。

登記費用って何?注文住宅の場合、かかる費用の相場はいくらか考えた家づくりをおすすめします。

不動産売却の流れ3:査定をしてもらう

家の売却

いくらぐらいで売れるのか、売却時にかかるお金の見積もりが大体できたら、ようやく不動産会社に査定の依頼をしてみましょう。

査定には、過去の成約データを考慮して概算金額を算出する「簡易査定」や、実際に物件を見て具体的な査定金額を出す「訪問査定」があります。

「どこの不動産会社に依頼したらいいかしら?」

信頼できる不動産屋さんが見つからない場合、不動産一括査定サイトに依頼するのがおすすめです。

複数の不動産会社と比較し、査定金額や担当の対応を見ながら、信頼できる業者を見つけましょう。

不動産一括査定サイトのメリット・デメリット。依頼するときに最も大切にしたいこと

不動産売却の流れ4:売却を依頼する

家の売却

売却への決意が固まってきたら、次は不動産会社に正式に依頼してみましょう。このときに媒介契約を結びますが、媒介には次の3種類があります。

専属専任媒介契約

媒介を依頼した不動産会社以外に媒介を重複して依頼できません。自分で見つけた相手方と不動産会社を通さずに売買契約を締結できません。

業者の方は成約に向けて積極的に努力する義務を追うほか、目的物件を指定流通機構に登録の上、業務処理報告を1週間に1回以上依頼者に報告しなければなりません。

専属媒介契約

媒介を依頼した不動産会社以外に媒介を重複して依頼できませんが、自分で見つけた相手方となら不動産会社を通さず、売買契約を締結できます。

業者の方は成約に向けて積極的に努力する義務を負うほか、目的物件を指定流通機構に登録の上、業務処理報告を2週間に1回以上依頼者に報告しなければなりません。

一般媒介契約

複数の不動産会社に重ねて媒介契約を依頼できます。業者の方も成約に向けて努力する義務がありますが、物件を指定流通機構に登録したり、業務処理報告を報告する義務がありません。

専属専任と専任媒介は、売主が自分で見つけた買主と売買契約を締結できるかどうか、業務処理報告の間隔の違いです。

どの契約にするかは、あなたが「自由」に決めることができます。

売却の目的や価格、時期によっても異なりますが、早期に確実に買い手を見つけたい場合は「専属専任」か「専任」、時間をかけて納得する価格で売りたい場合は「一般媒介」を選ぶといいでしょう。

不動産売却一括査定で依頼した1社が我が家の中古マンションに来て訪問査定。成約予想価格はズバリこれ!

不動産売却の流れ5:不動産仲介会社を選ぶ

不動産会社

売却を依頼する不動産仲介会社を選ぶ際は、次に挙げる3つを意識するといいでしょう。

1.販売力は規模をチェック

会社の規模がどれぐらいか、会社がどれぐらいネットワークを持っているかをチェックします。会社の販売力がわかりますので、安心感を得ることができます。

2.得意・不得意

不動産会社は、地域や物件の種類によって得意・不得意があります。営業所が売却物件の近くにあるか、地元に強いかどうかで選び方が変わってきます。

3.対応のよさ

査定から成約まで、売り主の希望に対して、親身になって応えてくれるかどうかを判断することも大切です。訪問査定時などで、会社の対応をくまなくチェックしましょう。

不動産売却の流れ6:売却活動をする

売却の依頼をする不動産仲介会社が決まり、媒介契約を結んだ後は、営業担当が売却実現に向けて、積極的な営業活動を展開します。

自社のポータルサイトだけではなく、新聞の折込チラシや「SUUMO(スーモ)」などの住宅情報サイトへの掲載もしていきます。

購入希望者から内見希望があった場合、住まいを実際に見ていただく機会を設定したりと、売却するまで営業担当にわからないことをどんどん聞きながら、売却活動を見守っていきましょう。

不動産売却の流れ7:売却の契約をする

営業活動の甲斐があり、売却する物件に買い手が見つかった場合、購入申込書を取得し、価格や引き渡し時期の詳細を決めます。

条件がまとまったら、いよいよ契約です。

不動産会社の宅地建物取引士が、売り主と買い主に重要事項説明を行い、十分内容を理解した上で不動産売買契約を締結します。

契約時には売買代金の10%程度を手付金として、残代金は引き渡し時に一括で支払います。

この他にも、仲介手数料の残金や印紙代、印鑑証明書など、何かと揃える書類が多数あります。営業担当に常に確認するようにしましょう。

不動産売却の流れ8:抵当権の抹消・引き渡し

最後は、残代金決済・引き渡しの準備を進めます。

売却物件に住宅ローンが残債として残っている場合は、残債を精算し、抵当権を抹消する必要があります。

登記費用や登記済証、実印、印鑑証明書などが必要になりますので、営業担当に確認してみましょう。

家を売る理由は様々。自分のベストな売り方をしよう

家の売却

家の売却の流れを見てみても、査定・契約・引き渡しなど、実に色々とやることや手続きが必要であることがわかります。

流れを知っているか知らないかで、売却活動のスピードや満足度が大きく変わってくることでしょう。

家を売る理由って様々です。

結婚や買い替え時はワクワクする方もいるかもしれませんが、相続や債務弁済、転勤や離婚などでの売却は、心労も伴うものになるかもしれません。

不動産の売却なんて、はじめての人がほとんどです。

不安でいっぱいになるかと思います。

「高い価格で売らなきゃ!」と思う気持ちが走るばかり、相場からかけ離れた査定額を出してくれた業者の方に突っ走ってしまうと、売るに売れなくなってしまうかもしれません。

売れるなら誰でも!と思うばかりに、折り合いがつかないまま機械的に取引が終わり、後悔ばかりが残るかもしれません。

お金も大切ですが、大切に使ってきた家だからこそ、自分の心がとことん納得するまで、売却活動をしてみてくださいね。

あなたの大切な家が、素敵な方の元に渡りますように。

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