食べることは生きること。親がいなくなっても自らの手で作って生き抜く力を身につけさせたい

生きている間に、生きていることがつらくなることがあります。
友達や会社の人間関係、ママ友とのトラブルなど精神的に参ってしまったり・・。
お金がなくて買いたいものも買えなくて、明日からどうやって生きていったらいいのかわからなくなったり・・・。
生きることって、つらくてとってもしんどいです。
つらすぎる時は、死んじゃいたいと思うことも。
どうしても大切なことを見失いそうになります。
「生きていく中で、大切なことってなんだろう?」
現在我が家では、その疑問に対して教えていることがあるのです。
突然家族や自分がいなくなった時の事って考えたことありますか?
「いってらっしゃーい、気をつけてね。」
おいしい朝ごはんを食べて、その手を振って振り返る姿が最後になるとき・・・。
あなたは大切な家族や自分が突然いなくなってしまうことって、考えたことありますか?
考えたくもないですが、突然目の前にいた人が一瞬でいなくなってしまうこともあります。
何かの不慮の事故に、突然巻き込まれてしまうこともあることでしょう。
人間の運命ってどうなるかわからないですから、いいことばかりではなく悪いことも真剣に考えておく必要があります。
「私達がいなくなったら、この子達はどうやって生きていくんだろう・・・。」
もう赤ちゃんではないですが、まだ経済力もない子供がいる我が家では、いつまでも親がいるわけではないことをそろそろ教える必要があります。
「お母さんとお父さんが、いま突然死んじゃったらどうする?何が困るの?」
この問いを、子供たちに聞いてみることにしました。
親がいなくなっても大丈夫なように生きる最低限の自活力とは
突然親がいなくなるとわかったとき、子供たちってどんな反応をすると思いますか?
「ごはんが食べられなくなっちゃう。」
「住む家がなくなっちゃう。」
まだ6歳と7歳の2人の娘ですが、親がいなくなったら何が困るのかまではわかっているようでした。
ごはんや住む家がなくなってしまわないようにするためには、やはりお金が必要です。
そのために我が家では、お金の教育だけは小さい時から真剣に向き合ってきました。
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現代社会では、確かにお金がないと生きてはいけません。
でもそうではなく、動物として人間をとらえた時に、生きていく中で大切な3大要素である衣食住のうち「食」がもっとも大切です。
例えば動物の世界では、ライオンなんて洋服なんて着ていないですし、住む所なんて移住しながら野原で寝ています。
でもやっぱりライオンは、自ら食べ物を狩りに出かけないと生きていくことができません。
心臓がドクドクと生きるために必要な、血や肉となるものが必要です。
生きるために最低限必要な自活力である「食べること」に、お金の教育と同じぐらい我が家では力を入れているのです。
生きるために必要な食べることを教えるためにやっていること
自活力を身につけさせるために、我が家で日々やっていることは「親子で一緒に料理」です。
すっごくシンプルな教育ですが、毎日夕食は何かしら一緒に作るようにしています。
でも最初なんて、卵なんて殻をグチャグチャに割ってしまったり、熱い!怖い!手を切って痛い!と騒ぎまくっていました。
当然1人でやった方が早いですから、子供が台所に立たれると邪魔で時間ばかりかかって、かなりイライラしてしまいます。
「これも私がいなくなっても、子供が困らないための教育なのだ。」
自分にそっと言い聞かせながら、イライラする気持ちをスーッと抜くようにしましょう。
これを乗り越えると、一緒に料理をすることがメチャクチャ楽しくなります。
我が家では、3〜4歳ぐらいから包丁を一緒に持ちながら料理を作ったりして、今では買い物リストを自分で作って1人でカレーを作れるまでになりました。
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今では7歳のお姉ちゃんが、6歳の次女に「こうやって爪を隠してネコの手にして切るんだよ!」と、ビッシバッシと指導しています。
ひどい時は2時間ぐらい作るのにかかったりしますが、今では目を離しても大丈夫なぐらい包丁を切れるまでになりました。
ハンバーグなども妹と一緒にねんどのようにコネコネして丸めるのが、とっても楽しいようです。
火を使うことはとっても怖いですが、怖いことを教えてあげます。
「ごはんさえあれば、何とか生きていけるのよ。」
手の込んだ料理ばかりも大変ですかから、最低限人間が生きていくのに必要なことも、教えてあげたいと思っています。
親がいるうちから、親がいなくなったときの準備をしていこう
子供からみたら、親って何でも包み込んでくれるとっても頼りがいのある心の支えに違いありません。
困ったときにお金を出してくれたり、外の世界で傷ついたら親のもとに頼ることで安心することでしょう。
親からずっとかわいがられて、愛情をたっぷり注がれた子は、いつまでも親のそばから離れたくないと思ってしまうと思います。
いつまでも親にいてもらいたいと思ってしまうものですが、現実はそう簡単にはいきません。
遅かれ早かれ、いつか必ず親は子供の前からいなくなります。
実は私の父も、19歳の時に突然いなくなってしまいました。
人間のサイクルとして、子供より早く世の中からいなくなることは仕方がありません。
親から離れたくない、いつまでも側にいて欲しいと思っているほど、突然いなくなるほど、強い絶望感に襲われます。
あまりの悲しさでショックを受けて、立ち直るまでにひどく時間がかかることでしょう。
少しずつ1人で出かける練習、料理やそうじ、お金を得るにはどうしたらいいのか。
親がいるうちから、親がいなくなってしまっても生きていける準備が必要です。
勉強なんてほんとうは、二の次だっていい。
100点なんて生きていくのに必要じゃない。
60点でも健康で自ら生きる力が身についていれば、将来どんな場所でもどうだって生きていけます。
食べることは生きることという原点を忘れずに、まずは小さな子供のうちから、1番身近な「食べること」の大切さを教えてあげましょう。
最初はぜんぜん言うことを聞かなくて大変かもしれませんが、焦らず楽しみながら1人で生きていける準備をするのです。
自らの手でお金を稼いで料理を作って生活していけば、他に頼ることなく自立できる自信が身につきます。
「お母さん、料理ってとっても楽しいね。今度オムライスに挑戦するね。」
結果として、自信が少しずつ身について強く楽しく生きていけるのです。
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