自動運転ができる日産新型セレナは事故は起きないのか?実用化される前にわからないことを聞いてきた

ファミリーカーと言えば、今は7〜8人乗りの「ミニバン」が大人気です。
荷物もたっぷりと乗せられて、小さい子供がいるとスライドドアは隣の車にぶつける心配がないですし、旅行やドライブに行くにも最適な大きさです。
我が家も子供が2人生まれてから、トヨタのミニバン「ヴォクシー」を乗っていますが、そろそろ10年目を迎えることで買い換える時期です。
「自動運転ができる新型セレナが発売されるって!」
そんな時に、日産の人気No.1ミニバン「セレナ」から、「自動運転機能」が搭載されたモデルが発売されるというではないですか!
しかし、自動運転って一体どんなことができるの?
自動で運転ができる点は魅力的だけれど、事故とか起きないのかしら?
「自動運転」ってイマイチよくわかっておらず、こうなったら直接日産の人に聞いてきちゃえ〜!と、自動運転のセミナーに行って聞いてくることに。
なんと「今でしょ!」で大人気の東進ハイスクール講師の林修(はやし おさむ)先生も来るということで、ワクワクしながら行ってきました。
車の事故が起きやすいのは、長時間運転によるストレスが原因
「交通事故の原因で1番大きいのは、心理的ストレスが多いのです。」
実践女子大学人間社会学部の松浦教授によると、長時間運転によるドライバーの疲れが事故の発生率がとても高くなる原因だそうです。
急カーブや単調な信号、夜間の暗さ、眩しい日光、急ぎの車。
運転している時に感じるストレスって、結構たくさんありますよね。
長い時間運転していることによって、疲労感でいっぱいになってきて居眠り運転を誘発してしまいます。
怒り、不安、イライラ感という3つの心理的ストレスを取り除いていくことで、運転も楽しくなりますし、安全運転につながっていくのです。
林先生も、子供の頃は父と母が車内でイライラして大ケンカしているのを見て、後ろの席でストレスを感じていたとか(笑)
運転はテクニックも大事ですが、何よりも心の負担を取り除いていくことが、事故を防ぐことでとっても大事なのです。
日産セレナの自動運転は、完全に自動化されるわけではない
長時間のイライラする運転が事故率をあげるのであれば、自動運転が取り入れられることで、交通事故の削減や緩和など運転の快適性の向上が求められていきます。
ところであなたは「自動運転」の定義って、わかりますか?
私が考えていた自動運転って、勝手にステアリング(ハンドルのこと)がクルクルと回って、勝手に車線変更してくれて、ロボットに乗って運転しているというイメージでした。
「ヘイ!車よ、カモーン!」って言えば、勝手に来てくれるのかと・・。
新しく発売される新型セレナには、「プロパイロット」という技術が新しく搭載されますが、この機能は完全に運転が自動化されるわけではないのです。
今回搭載される機能は、高速道路での同じ車線内での機能のみです。
高性能カメラが車線を検知して道の真ん中を走るようになり、アクセル、ブレーキ、ステアリング操作までを制御してくれるようになります。
前の車が止まると止まり、車速30〜100kmまで出して走ることができます。
「プロパイロット」の操作方法はとっても簡単でして、ステアリングについているボタンをポン!って押せば、マニュアル運転から自動運転に切り替わります。
「自動運転って、ステアリングを離してもいいのかしら?」
ダメです!
ステアリングを必ず持って運転する必要があり、ステアリングから一定時間手を離していると「手放し」を検知し、表示で警告されます。
それでも手を離していたら、音と点滅表示で警告しますが、それでも離していたら制御がキャンセルされてしまいます。
完全に自動で方向転換して道を運転してくれるかとおもいきや、そうではなく、あくまでもドライバーの負担を軽減してくれる機能なのです。
実際に自動運転で事故が起きたけれど、日産セレナは大丈夫なの?
自動運転で、1番心配なことって「安全面」ではないですか?
記憶に新しいのが電気自動車メーカー「テスラ」では、死亡事故が起きています。
林先生が日産自動車の安徳(あんとく)常務に、「セレナは大丈夫なのですか?」と思い切った質問をしていました。
「他車のデータを全部持っているわけではないので、コメントできない。しかし100%自動ではなし、100%安全ではない。」
いくら自動運転機能を持った車で運転したとしても、自動運転の機能が活かせる道路で、自動運転のスイッチを入れなければ、普通のマニュアル車と同じです。
運転手がよそ見をしていたり、ステアリングをきちんと持っていなければ、事故が起こる確率は上がるのは当たり前のことなのです。
「自動運転」と言えども、「完全自動」ではありません。
進化した運転支援と位置づけて、あくまでも運転する人がきちんと運転マナーを守り、ストレスを軽減してくれるサポート機能と認識しておくことが大事なのです。
自動運転のデメリットは、運転の楽しみが味わえないこと
車の楽しみって、やはり自分の好きなように走りを楽しめることですよね?
自動運転のデメリットと言えるのでしょうか?
走りが好きな人からすると、自動運転モードは自分の感覚とズレているような運転になってしまうことだと思います。
自動運転は勝手に切り替わるのではなく、自ら切り替えないと自動運転になりませんので、楽しみ方をどれだけ享受したいかで変わってくるかと思います。
「僕の妻のお父さんは、走りがとっても荒いので、制御できるようになりませんかね?」
林先生のうちでは、奥さんが「私ばかり運転している!」とイライラすることが多かったり、奥様のお父さんの運転が怖くて乗りたくないそうです・・。
今回発売される新型セレナには、個人別による運転の特徴を学習する機能は搭載されていません。
今後自動運転の走りの調整機能によって、正しい運転技術が身についていくのではないかと提案していました。
安徳常務いわく「ドライバーのパターンにわけて運転のクセを学習することは可能」ということでした。
どこまでドライバーが好むような運転パターンを再現するかが課題のようでして、今後ストレス心理学と人工知能をさらに研究して実現していくということでした。
走りが好きな人でもストレスを感じないように、走りを楽しめる自動運転性能が今後搭載されていくかもしれませんね。
新発売される日産セレナは、今すぐに買うべきなのか?
「完全に手を離して、運転できるわけじゃないんだ。」
高速道路だけでしかも単一車線だけだなんて、高速道路なんて滅多に乗らない私からしたら、ちょっと落胆してしまいました。
しかし、日産セレナは今後ますます進化を遂げていく予定なのだそうです。
2016年の今回の発売では、単一車線のみです。
しかし2018年には複数車線での走行が可能となり、車線変更が自動化される予定です。
2020年には、交差点など市街地でも自動運転が可能となることで、一般道でも自動運転ができるようになっていくのです。
渋滞のイライラが待てなければすぐに買ってもいいかもしれませんが、自動運転機能を一般道で使いたいのであれば、2020年まで待った方がいいかもしれません。
もしくは2016年に買って、2020年に買い替えがベストか?
今後の進化過程がわかっているだけに、待てるのであれば待ってみてもいいのかもしれません。
自動運転の定義をよく理解して、ストレス軽減したければ検討を!
自動運転に対する認識を正しく理解することって、とっても大切なことであると感じました。
今後発売後は販売店で丁寧な説明を心がけ、試乗車に乗って自動運転をどんどん体験して欲しいとのことでした。
実際に乗らないと、自動運転のむずかしい説明を聞いた所で、やっぱり買う側としてはわからないですからね。
試乗した人のほぼ全員が「運転のストレスが減った」と回答しており、安徳常務も「1度自動運転の快適さを知ると、2度と手放せなくなる」とのことでした。
確かに渋滞ってすごいイライラしますし、自動運転車が今後もっと増えていけば、自然渋滞が発生する箇所でも、発生率がグンと減るのではないかと思います。
安徳常務「林先生、やっちゃえ日産!って、いつやっちゃえばいいですか?」
林先生「今でしょ!(笑)」
いやー、ナマ今でしょ!が聞けて、今回のセミナーはとっても楽しかったです!
自動運転技術は、まだまだ実用化がはじまったばかりです。
未来を作っていく新しい技術が、これからの車に当たり前に搭載されていくことが、今後の課題のようです。
私の希望は、やっぱり「ヘイ!カモーン!」って言えば勝手に車庫から走ってきてくれて、行き先を言えば勝手に運んでいってくれることですね。
車なんて今後、各自が持たなくてもいい時代がやってくるかもしれません。
我が家が「今すぐ新型セレナを買うでしょ!」は、まだまだ検討するとして、これからの自動運転技術にますます期待していきたいですね。
2016年8月24日(水)追記:
新型セレナは、2016年8月24日(水)に発売されました。
肝心の価格ですが、プロパイロットを標準装備した限定モデル「ハイウェイスター プロパイロット エディション」の価格は291万6,000円から発売とのことで、予想価格とだいたい同じぐらいと言えるでしょう。
他のメーカーの主力ミニバンが、今後どう出てくるかが見どころですね。
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